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( トランスフォーム断層との違いは、
海嶺に挟まれたトランスフォーム断層では、断層の両側で逆方向に地殻が走るのに対して、
断裂帯では、断層の両側で同一方向に地殻が走る、
同一方向ではあるが、生まれたホットスポットが異なるので、断裂の向こうとこちらでは年代も流量も異なる。)
・ 私が描いた、ホットスポットのシュミレーションで、
複数のホットスポットからの地殻の供給で、平行な直線の断裂帯ができる図は描いたことがあるが、
単一でのホットスポットでは、地殻が同心円状に広がり、
断裂帯は、ホットスポットを中心に放射状にできると考えた。
図: 一つのホットスポットを中心に、
同心円に広がる地殻と、
放射状にできる断裂帯を作成してみました。
( 放射状にできる断裂帯の成因を想像してみました。)
< この仮説の疑問点 >
◎ 古いまだ地殻の流れがない時代のホットスポットの活動と仮定すると、
そのあとから新しい地殻が上に重なって形成されて、
下層での断裂のラインはわからなくなるのでは?
( 反証: いったん新しい地殻が上に重なって流れても、下層の断裂帯の溝部分は沈降するので、
かすかな溝として目視できるのかもしれない。
火山の噴火口の中央部分が沈降してカルデラを形成するイメージ。)
< そこからイメージを発展させた仮説 >
◎ 海嶺の間を結ぶ「トランスフォーム断層」も、
そもそもこの過去の下層の断裂帯があるからこそ、
過去の割れ目である境界溝にそって流動しているから、
結果的にできているのかもしれない。
( このアイデアは、夜露に濡れたジムニーのフロントガラスを上からしずくが流れるのを見て、 上からの滴が、真下にまっすぐではなく、
海嶺とトランスフォーム断層のように、ギザギザになって落ちていく形をみて思い付いた。)
( ワイパーで拭き取られたフロントガラスは、同心円状に拭き跡が付いていて、 そこを上から流れるしずくがしたたり落ちるとき、
同心円の拭き跡にそって伝う場合と、重力で真下に伝わる時があって、 結果的に、ギザギザの垂れた跡を描く。
自然の描く造形は、一見不自然ともおもえる動きであっても、
突き詰めて考えると理にかなった動きでそうなっているから面白い。)
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追記:
図3: 海嶺とトランスフォーム断層と断裂帯(下記サイトより引用)
2-3. 変化する地球を表す
高知大学自然科学系 田部井隆雄
神奈川県温泉地学研究所 里村幹夫
京都大学大学院理学研究科 福田洋一
https://geod.jpn.org/web-text/part2/2-3/index.html
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