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b.「海溝/落ち込み部」が弧状になる理由を、地殻流動的に考えてみました。
<海嶺の場合>
・ 海嶺の成因が、点ではなく線で形成される理由を、マグマが「境界弱線(地殻の一番薄い部分)」を伝って、下から湧き上がる様子の図を 基にして、そこ(海嶺)から供給されたマグマが海底に積み重なって、ついには北西に流動をはじめるまでを想像しました。
左図: 海嶺と境界弱線の概念図
海嶺は「境界弱線」から生まれた… より
https://history-of-the-earth.seesaa.net/article/503501481.html
<海溝の場合>
・ 流動しながら厚みを増していった海洋地殻は、途中の海山を押し流しながら、海洋の端に到達して、大陸の淵の対峙して、その衝突部分が高く押し上げられた結果、軽い表層の堆積部は、陸に乗り上げ、重くなった海洋地殻部分は、大陸の下に潜り込みを始めます。
( ここからが、海溝/落ち込み部の始まりで、それまでは海溝も落ち込みもなかったと考えます。)
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< 今回のテーマである「海溝/落ち込み部」が弧状になる理由 >
・ 海嶺が一番弱い境界弱線を突き破って生まれたのと同じ理由で、落ち込み部もまた、大陸地殻と海洋地殻の境界となっている、最も低くて薄い、境界弱線から双方の地殻の間を沈み始め、海洋地殻の最下層より軽くて、大陸地殻よりも軽い海洋地殻は、弱線から潜り込んだ海洋地殻は、大陸地殻と、その下層の海洋地殻の間に割り込むような形で、沈み込んでいきます。
・ 海洋地殻が、古海山で同心円上の円盤のような形に作られていたなら、大陸地殻もまた、同心円上の円盤のような形の集合体と考えると、その境界部分に割り込んで沈んでいく海洋地殻はマントルの下に沈むのではなくて、大陸地殻の底に割り込んでいくイメージです。
( 海洋地殻の落ち込み部の形は、衝突する大陸地殻の底の形にそって沈んでいきますので、海洋地殻の落ち込みの角度もまた、大陸地殻の底の形状にそっていくだけで、浅く潜り込むか、垂直に落ちかむかもまた、相対する大陸地殻の底の形状によります。)
・ 言葉で表現するのは難しいので、これもまた概念図にしたいとおもいますが、地殻の流動で物事を考えていくと、従来のプレート的な考えとは起点が異なったイメージになります。
図: 海洋地殻の落ち込み部の形状(等深度線)
・ この等深度線は、海洋地殻の落ち込み形状を現していますが、同時に見方を変えてみると、大陸地殻の底の形状を表しています。
( たとえが悪いですが、お尻のような形をした大陸地殻の底の形にそって、 大平洋海洋地殻が潜りこんでいるイメージを思いうかべながら、右図の等深度線を見てくださると違って見えて来ます。)
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