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第8章:全地球的社会情報の観測と制御(無限の複雑さに挑む経済物理学) 高安秀樹
(7)無限の複雑さに挑む新しい科学 より
--- 引用ここから -------------------
『20世紀までは、科学の研究はごく一部の特別に教育を受けたような研究者だけの厳しくも楽しい仕事だったといえるが、21世紀の全地球的社会情報に基づく科学は、誰でも興味を持った人が直接科学の研究に参加できるようになるのではないかとゆう夢を抱いている。
科学の研究をするには数学や物理学、その外の基礎科学の知識が必要であることは今後も変わらない。
しかし、だからといって特別に有名大学に入学して勉強しなくても、特定の研究に必要な知識だけなら、本やインターネットでも得られるだろうし、ブログのような形で、わからないことを相談すれば誰かがすぐに教えてくれるようなシステムもできあがっている。
たとえば… 後略 』
--- 引用ここまで -------------------
・ しかしながら、だれかに相談してすぐに答えがわかるような当たり前のことであれば苦労はない、 それがAIの時代になるとても、生身の先生が機械になるだけで、教えてくれるのは今わかっていることだけで、今わからないことや、今まちがっていることを、どれだけ尋ねてみても、先生も機械も教えてくれるわけがない。
・ 現在世界に浸透して常識となって認められてしまった定説に、異論を唱える場面を想像してほしい。
( 先生でも専門家でも、考え方の基盤が現在の常識の視点(パラダイム)なので、もしそこから逸脱したものの見方に対しては、おいそれと同意できない壁がある。
それを認めることは、これまで築いてきた自身の基盤を否定することになるかもしれないし、それぞれの立ち位置そのものを失ってしまうことにもなる。)
・ 今から四半世紀前の「20世紀のプレート論」が示されたときは研究者さんの基盤が混乱したが、21世紀になってまた根底から覆ることなどありえない話で、ましてそれで教えられ育ってきた研究者さんにとってはとんでもない話でしかない異端の道です。
( 多勢に無勢?千に三つ?どころじゃない、万人の研究者さんに相談しても同意をいただけない「トンデモ論」にちがいないと想像する。)
・ 私のようなネットだけの、ただの物好きにとって有利な要素は、
「失うものが何もない」のと「好きなこと正しいと思えることにすべての時間をつぎ込むことができる」こと。
72歳の高齢者で、まだ現役サラリーマンなので、残された時間はそんなに多くないが、これまでにない新しいアイデアを生み出すことができるのは、先生でもAIでもなくて、好奇心を持ち続ける人にしかできない。
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同日追記:
・ この本の第8章(6)には・・・
『 科学の醍醐味は、誰もが常識と思っていることに疑問を抱き、データや理論からその疑問を明確にし、そしてついには常識を書き換える、とゆう「発想の革命」をなし遂げることにある。 』
と、書かれている。
常識をひっくりかえすことができるかどうか、先のことはわからない。
自分の思い付きに心が震えた今の気持ちを、多くの人に伝えたいと願う。
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