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リアルタイムなテレビ放映時には坊やだったので、ガンダムの世界観を全く理解できてなかったし、シャアについても単なる悪いヤツくらいにしか思ってなかったわけですけど、年齢を重ねるごとに、劇中におけるシャアの立ち位置が分かってくると魅力的に思えるようになってきまして。で。こんな本がいつの間にか出ていたんですね。もう新品では買えないみたいですけど。
パラパラとページをめくりつつ、あったなあ、こんなシーン。言ってたなあ、こんなセリフと、坊やだった当時、何気なく聞き流していたシャアのセリフが、一言一言、いちいち心にズシッと響いてくるのです。随分と深いことを言ってたんだなあってね。
しかしながら、ノスタルジックな本書も良いトコばかりでなくて、余計な部分があったりします。それは誰が書いたか知らないけども、セリフの説明書きのところにあるシャア発言に対する批評みたいなもの。わずかな部分ではあるけども、その批評は超個人的とも思える内容で、時にはシャアという人格に否定的な内容まである。ウケでも狙いたいのか、まるで茶化すような感じで。はっきり言って、シャア好きをターゲットとした本書では不要と思える。この部分だけカットしてくれれば、素晴らしい内容と思います。