大出力の正弦波インバータは、安くなったとはいえ、まだまだ数万円はする。しかも安いモノは製造国があの国なので、特に心配。家庭用電子レンジは、小型の庫内17リットルの小さいモノでも、消費電力(定格高周波出力ではない)は1000w以上。700wとか500wは高周波出力のことで、消費電力ではない。家庭用レンジは、ターンテーブルやファン等を回したりするので、消費電力は大きくなる。さらには、家庭用レンジ自体は安いけども、動作させるには高額な正弦波インバータが必要なので、結局は高くつく。直流(DC)から交流(AC)に変換する際の変換ロスもあるうえに、インバータ自体の消費電力もあるので、正味の稼働時間が心配。
で。車用に造られた電子レンジです。私の知る限り、世界で1つしかありません。ウェーブボックスです。元々、車用の12V電源で動作するように作られているので、インバータによる変換ロスも無く、バッテリーを無駄なく使えます。とまあ、以前、ソレを買ったという日記を書いたので、概要は省略。使った感想を書きます。
▼温めに時間がかかる‼
バッテリーに直付けしても、高周波出力425wなので、小型の家庭用電子レンジよりはるかに出力が小さい。なので、温めには単純に出力700wの電子レンジの2倍から3倍の時間がかかります。また、シガーソケットからの給電では、110wしかないので、どんなに時間をかけても、40度くらいまでしか温まらないと説明書に書いてあった。
▼ターンテーブルが無い‼
なので、温めにムラが出ます。全体を満遍なく温めるには、途中で止めるか、予め設定時間を調節して、蓋を開けて温めるモノの向きを変えてやる必要があります。
▼庫内が7リットルは、かなり小さい‼
一般的な小型の家庭用レンジは17リットル。それと比較しても、かなり小さい。コンビニで売ってるレンジ用ラーメンくらいなら入るけど、大き目の弁当は、まず入らない。斜めに入れるとかすれば入るけど、温めにムラが出やすくなる。でも、おにぎりを温めるくらいなら十分。
▼中が見えない!!
扉蓋がガラスではないので、中の状態が分かりません。けど、出力が小さいため温めすぎること自体が無いので問題なし。ほとんどの場合、温めが足りなくて、再度、温め直すくらいなので。慣れれば、これくらいなら、何分と見当がつくようになる。
▼電源スイッチが無い‼
ワニクチクランプをバッテリーの端子に直付けします。レンジ本体に電源スイッチが無く、取り付けた瞬間に電源が入るので、バチッと火花が飛びます。バッテリーボックスに入れて使う場合には、うまくボックスの端子に接続しないと、ボックスそのものを破損させます。なので、バッテリー端子に直付け推奨です。純正オプションでコンセントキットが売ってるみたいですけど、1万円以上する高額商品なので手が出ません。私はリレーを使ってスイッチを自作しました。ウェーブボックスはサブバッテリーに直付けのままで、スイッチ一発でオンオフしています。
▼完了を知らせるアラームが、うるさい‼
温めが完了すると、びーびーびーと大音量で鳴り響きます。車内では、そこそこうるさいです。なので、いつも完了手前で取り消しボタンを押して、止めてます。閑静な山奥ですと、たぶん、車外まで聞こえると思います。
とまあ、デメリットばかりが目立ちますけども、以下の手順を踏めば確実に温めることができます。
1 庫内に収まるサイズのモノを買う
2 長めの時間設定
3 途中で温めるモノの向きを変える
この手間を惜しまなければ、火を使わずに車中泊で暖かい食べ物を食べることができます。翌朝に氷のように冷たくなったコンビニおにぎりを食べなくて済むんです。カップに入れた飲み物だって、温められます。
で。買ってどうだったかと言うと。買ってよかったです。車中泊で電子レンジが使える、、、それは、上記の全てのデメリットをはるかに凌駕します。先日の六甲山遠征でも、赤岳登山前の車中泊でもほぼ毎日使ってます。むしろ、もっと早く買えばよかったと思うくらい。3万円はちょいと高いけど、後悔は無い。
moglessさん、こんにちは!
一時車載電子レンジを買おうかどうしようかかなり迷っていましたので、実使用レビューありがとうございます(^_^)
こちらは今まで小型のオーブンレンジ(1000W)を載せたことは有るんですが、レンジを置いた荷室まで行くのが億劫で(使いたいのは大抵寒い朝&車中泊も座席を倒すだけなので外に出たくないw)… 今のところ電子レンジ計画も頓挫していたりします(^_^)ゞ
運転席の下あるいはダッシュボードに埋め込み可能な電子レンジorオーブンがあれば良いのになぁと思ったりもしています。
ちなみに使用時はボンネットを開けて…になりますよね???
toshimizu7566さん、コメントありがとうございます。
家庭用電子レンジを車載するか、車用電子レンジを車載するかは、悩みどころですね。資金が潤沢にあったり、キャンピングカーなら家庭用電子レンジという選択なのでしょうが。そもそも、私にとっての車中泊は登山の手段であって、目的ではないのです。過度な快適さまでは求めていないので、ウェーブボックスで十分です。あとは、耐久性がどれくらいあるかです。3万もしたので、そう簡単には壊れて欲しくないです。
使用は、先の日記で書いた、ACデルコのマリンバッテリーに繋いで使います。それをサブバッテリーとして荷室に置いてあります。4日間の車中泊登山旅行で、フル稼働させましたけども、走行充電なしなのに、充電がカラッポになることはなかったです。
わゎ、しまった。先日のACデルコ日記の続きと判っていながら、最後にボンネット追記するときには失念していて、もう歳かも💦 ACデルコ給電、納得です!!
同じく車中泊は手段ですので、キャンピングカーNGなども同感です♪ ただ面倒くさがり屋なので使うときに手間を掛けたくなくて💦 運転席からササッと手の届く範囲に電子レンジorオーブンを… やっぱりそこまでは難しいですよねぇ(^_^)ゞ
toshimizu7566さん、コメントありがとうございます。
そもそもキャンピングカーでは、登山口へすらいけないですから。
車中泊を繰り返しながら、日本各地を旅するとしても、狭い国の狭い道路を、津々浦々の路地裏までくまなく回るとなると、積極的に大きな車を選ぶ理由は無いですね。
車はハイエースなので、車中泊の時は、ずっと荷室で過ごしてます。
リモートエンジンスターターも付けてるので、どうしても寒くなったら、荷室から布団にもぐったまま、エンジンスタート。車中泊中は運転席に行くことが無いです。
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