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塩山温泉は開湯650年の歴史。けっこうな街中にあって、現在では、5軒の宿が塩山温泉郷を形成して、頑張ってます。一部、例外があるようですが、いずれ劣らぬ年季の入り具合で、秘湯という風情ではなく限りなく「昭和」です。
で。井筒屋別館ですが。まず、別館というわりには、本館が見あたらない。そして、駐車場の場所が極めて分かりづらい。道路の反対側にあるのですけど、三角形の空き地みたいなところなんですが、あまりに狭くて、そこが駐車場であると認識するのが困難。建物自体は、なにかこう、昔の病院みたい。よくわからないが、日本刀装具研究会事務所を兼ねてるらしい。この時点で、既に好印象だ。私はね。
意を決して入館。ま、さっき、電話してたんですけどね。感じの良い柔和なご主人がお出迎えしてくださり、営業時間前の対応のお礼を言うと、やたらと急な階段を下りた先にある浴室まで案内してくれた。婦人用と書いてある浴室に。湯舟が小さいから、早く準備できるので、こちらにしてくれたのでしょう。男湯は「時々、混浴」と書いてあるのが味わい深い。タイル張りの懐かしい風情の浴室。アメニティーは、シャンプーがメリットで、ボディソープは固形石鹸。王道だ。ここだけ、時間が止まっているかのようだ。向かって左が源泉なのか、水風呂。右が源泉沸かし湯。感じからして、源泉掛け流し。
お湯は、無色透明無臭で、すんげぇぬるんぬるん。16時からの営業にもかかわらず、私1人のためだけに、営業時間前なのに湯を沸かしてくれたのです。40分待ってねというのはありましたけど。鉱泉なので沸かしてます。待った甲斐があった。内湯のみで、景色は何も見えないけど、そんなことは重要ではない。この抜群な湯を貸切で堪能できるという贅沢。そして、文字通りの一番風呂。ここが第4候補だったという自分の温泉を見る目の無さに辟易。まだまだ勉強が足りないようだ。
館内には宿の関係者と思われる女性の各山頂で撮った記念写真が掲げてありました。女将さんでしょうか。日本百名山や山梨百名山を極められて、海外の著名な山にも遠征されてたようです。道理で休憩室にテントが張ってあったわけだ、、、なぜ張ってあるのか、よくわからなかったけど。電話して確認したら、16時からの営業とのことでしたけども、館内には、入浴は朝7時から夜9時までと張り紙がしてあったので、行かれる場合は事前に電話されたほうがよいかと思います。
▼塩山温泉 湯治の宿 井筒屋別館
16時〜 ¥500 山梨県甲州市塩山上於曽7 0553-33-2192