刮目して見よ。この長生館の外観を。営業しているのかどうか不安になるが、事前に連絡して営業を確認している。それでも、不安になる。昭和から時間が止まったかのような館内。平成はどこへ行ってしまったのか。令和は留守のようだ。
一軒家のような雰囲気。館内には、五円玉で作ったオブジェが埃をかぶったクリアケースに入れて展示してあったりと、ド定番な佇まい。温泉効能は手書き。浴室の前には、ベッド型のマッサージマシーン。どうやら、ゲンナマ¥100を入れると作動してしまうらしい。うっかり横になったら、全身を揉みしだかれて、あの世まで連れていかれてしまいそうだ(褒めてます)。
脱衣所は、棚と籠があって、水道があって、コンセントがない。脱衣所が1つ。内湯が1つ。つまり混浴。ですが貸切。平日の真昼間に、ここに来る人もまずなかなかいないでしょう。湯舟は3つありましたけど、1つはカラ。1つは冷鉱泉のまま。1つは沸かし。循環なのかな。かけ流しのようにも見えるけど。金属臭が強くて、塩素臭は気にならなかった。冷鉱泉のほうは無臭だったので、本来は無臭なんだろうか。じゃあ、あの金属臭はなんのニオイだか。配管の錆か。かすかに硫黄の匂いはしました。浴室の写真はネット参照。
湯舟の中に何かが堆積してるとか、浴室の椅子が黒ずんでるとか、脱衣所の扇風機のリモコンの電池が切れてるとか、そんなことは、どうでもいいのです。入浴してる間、だーれも入ってこない。至極、のんびりと閑に湯を楽しむことができた。それで十分であり、それが全てだ。私にとって、このような温泉は、まさにダイヤモンド。言うなればダイヤの原石だ、、、いや、原石を通り越してまだ石炭かもしれない(褒めてます)。
▼湯澤温泉 長生館
8-20 不定休 ¥500 10台 混浴の内湯が1つ
冷鉱泉なので、要事前確認。
山梨県南巨摩郡身延町上之平1525 0556-36-0245