ま、それだけ、思い入れのあるキャメだったということでしょう。
それは、パスオリンのTG-610でした。
山では、元々はごく普通のコンパクトデジカメを使っていたのですけども。たぶん、2台くらい山で壊しています。
一台は、富士山の西にある毛無山で北アルプス展望台(見えるのは南アルプスだと思われる)というただの岩に登った際に、とんがった岩石の上にキャメラの液晶部分から落として、液晶パネルが割れました。撮影には問題ないのですけど、撮影したものがさっぱり見えません。液晶パネルがファインダーも兼ねているので、何を撮影しているのか分からないので、もう使えませんでした。
もう一台は、四国剣山で爆風の吹きすさぶ中、山頂でセルフ撮影をしようと三脚に固定したら、三脚ごとカメラを吹き飛ばされて、明らかにレンズの挙動がおかしくなり、ピントが合わなくなるという致命的な故障をしてしまいました。
修理は可能ですけども、修理代金で新しいのが買えてしまうので、わざわざ修理することもありませんでした。
というわけで、また旧キャメのことについて書き始めていますが、気にせず続きます。
とにかく、頑丈なキャメラが欲しい。
ぶつけても、踏んでも、落としても、濡れても、水没させても、舐めても、吸っても、ヒノキの棒で叩いても、鳴いても、笑っても、つまらないギャグを言っても、ライターであぶっても、鳥のフンがついても、壊れないキャメラはないかと探していますと。
パスオリンのタフシリーズがあるではないですか。
で。買ったのがTG-610でした。ま、当時は、そんなに選択肢はなかったかもしれませんけど。
非常に素晴らしく頑丈で、写りもキレイだったので、ぶつけたり落としたりとガシガシ使っていたのですが、ついに限界がきたのか、先日の大崩山後に写真にヨコシマが入るようになってしまいました。
仕方ないので、新キャメラを物色することになりました。
近くの量販店へ行って、まずはカタログと展示品を触りまくる。
各社、頑丈キャメラのラインナップを出してきてましたけど。
ISO感度がどうとか、画素数がどうのとか、GPSがついてるとか、販促に有名タレントを起用してみたりとか。
それぞれが他社製品と差別化をはかりたいようですけど、いかんせん、食指が動かないモノばかり。
そんな中で、やっぱり目を引く長年愛用のパスオリンが気になるというわけです。
F値2.0とマクロ撮影が強力なTG-3も気になったけど、値段が4万円以上で、約250gと重量もかさむし、GPSもいらないので、これはパス。
ちなみに、TG-3のマクロ機能は、同じ被写体のピントの合っている部分を少しずつずらして連続撮影し、そのピントの合っている部分を合成して一枚の写真を造るので、全体的にピントの合っている、驚異的なマクロ写真を撮ることができます。
昆虫や花を撮影するヒトには、ヨダレが出そうな機能だと思います。
これを深度合成モードというそうです。
他に雪の結晶まで撮影できる顕微鏡モードなど、このカメラでしか撮影できない写真が撮れるというのが、図抜けてます。
でも、これはパスです。
他のパスオリンというと、TG-850となります。
使う予定のないGPSもついてないし、重量もTG-610に比べると20gくらい重くなるだけ。
TG-610と比較して、
落下耐衝撃性能 1.5m → 2.1m
水没耐水性能 水深5m → 水深10m
まで強化されてます。
レンズもF値3.9からF値3.5までと、ほんのり明るくなってます。
気温はマイナス10度まで対応可能で、これも山では必要だったりします。
普通のレンズが前に飛び出るタイプのコンデジでも、気温零度前後あたりまでは問題ないですけど、マイナス5度を下回ってくるあたりから、明らかにレンズの挙動がおかしくなりまして、最悪、電源が入らなくなります。
TG-610は、マイナス10度を少し越えるくらいまでしか使用してないですけど、問題なく動作してました。
あと、画角21mm(35mm換算)は、この手のコンデジでは驚異的です。
特に、山で周辺の風景を撮影するとなると、この21mmがいかに有用なことか。
マクロのほうは、被写体に1cmまで寄れます。これもすげえ。TG-610は3cmまで。
そして、TG-850を特徴づけているのが、180度可動の液晶モニター。
この可動モニターとワイド21mmで、自分撮りもしやすいというわけです。
また、可動モニター搭載によって、地面に這いつくばるようにして咲いている花を撮影する時に、無理な姿勢をとらなくても、青空を入れて写真撮影ができてしまうのです。これもよい。
さらには、起動時間の早さ。TG-610を使ったことのある人なら、分かるかもしれませんが、TG-610はとんでもなく起動時間が遅いです。
電源を入れてから、シャッターが切れる状態になるまで、真実に数秒かかります。これさえなければ、本当によいキャメラだったのです。
それが! 当然のことですけど、TG-850では改善されてます。
電源を入れると「チャラーン」と鳴った直後にはもうスタンバイで、シャッターが切れます。
ハッキリ言って感動もんでしたね。TG-610の唯一の欠点が改善されて、それ以外の機能は全て強化されてるという。
それでいて、バッテリーがTG-610と共通なので買いだめした予備電池も無駄にならないし。
重量は、バッテリーとSDカードを差した状態で、実測215gでした。
買ったのはホワイトですけど、「Tough」と青字で書いてあるところは銀色です。その周辺が少し白色となってます。
ちなみに。海外仕様ですと、ホワイトとブラックの他に、シルバーがあります。それは「Tough」の字が緑色です。
なんで海外は3色展開なのに、国内販売は2色しか選択肢がないのですかね。
岩場の通過でうっかり落としても平気。
沢に落として水没させても平気。
雨でも雪でも全天候で平気。一年中使える。
汚れたら水でゴシゴシ丸洗い。
唯一の不満点があるとすれば、TG-610にあったレンズバリアが無くなってしまって、レンズが常にむき出しの状態であること。
水中キャメラとしては、そのほうが都合がよいのかもしれませんけど、山で使うのは、ホコリがついたり、雨で水滴つくのを防ぐのに、レンズバリアはあったほうがよかった。
で。このキャメラ。リコールがあります。今、出回っている製品は問題ないようですけど、過去に販売されたモデルは、水中撮影をやると、カメラに微量の水が入ってしまって、ボタンが機能しなくなるんですと。
これが7月30日に発表になったので、値崩れするのではないかと様子を見ていたのですけど、確かに2000円くらい下がりましたけど、近々使う予定があったのと、これ以上はもう値段が下がらないだろうと思って購入しました。
でも、買ってから一週間で1000円くらい下がってますけど。
左の2枚は、TG-610で撮影してます。右のは、TG-850で試し撮り。
並べると違いが分かりますね。ま、TG-610は壊れかけですけど。
このTG-850に、TG-3の深度合成モードがあれば、無敵だったのになあ。
オリンパス TG-850
http://olympus-imaging.jp/product/compact/tg850/
TG-850 無償点検・修理対応のお詫びとお知らせ
http://www.olympus.co.jp/jp/support/cs/info/if20140730.html
そしてニューカメラ購入おめでとうございます♪買って1週間後にさらに1000円下がったのは残念ですが、まぁよくある事ですよね。www
yoko13さん、コメントありがとうございます。
前のカメラが壊れなければ、買うこともなかったのですけどね。
写真にヨコシマが入ってしまうようでは、通常使用に耐えられないということで、大散財しました。
由布岳と白馬岳は、ヨコシマカメラで撮影しましたけど、次に行く山はニュウ・キャメラで撮影します。
今日も庭の花々等を撮影してみました。わりかし、キレイに撮れているみたいです。
はやく山でぶつけたい…ではなくて、写真を撮りたいですね。
値段はもう下がらないかなと思ったのですけどね。
ま、お盆を過ぎれば、値段も落ち着いていくだろうとは思ってましたけど。
1000円くらいなら、別に許容範囲です。
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