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この花を散歩道で最初に見てから30年近く経つ。
名が分からず,当時図鑑といえば図書館であった。そこに珍しく足を運び調べたことを思いだす。
当時「ムシトリマンテマ」と判明したが,その後のネットの普及によりWebで調べることが可能となった時に,ムシトリマンテマで調べてみたところ,違う花が表示された。
調べ間違いだったのであろうかと思っていたところ,先日,日本帰化植物写真図鑑(第2巻)にこの花を見つけ,ムシトリマンテマを再確認した。
そうなると,自信を持ってネット検索。
あまたの誤掲載の中,やっと次のサイトを見つけた。
http://blogs.yahoo.co.jp/yadaryu1/64426739.html
何時も花があまり開いていないので,掲載のものが全開と思っていたが,図鑑では夕方に咲く(ネットでは「花は昼行性で、明るい日光に反応して開く。」とあった。しかし,掲載写真は昼の日差しの時のもの。あまり開いていない。何年もの間,昼の散歩時に見ているが,一度も咲いているのを見た覚えが無い。)ことが分かったので,この時間を狙って,開花写真の撮影に挑戦したいと思う。
1950年に長野県上田市で発見されたそうである。
名の由来は,掲載情報が少なく推測であるが,茎の一部に粘液を出す紫黒色の帯状部分(中央の写真で,なんとか確認できる。先日,粘り具合を体験してきたが,結構粘っていた。)があり,同じような粘着帯を持つ撫子が「ムシトリナデシコ」とよばれているので,これにより「ムシトリ」となり,属名の「マンテマ」と組み合わされたのではなかろうか。
ところで,この変わった「マンテマ」については,次の記載があった。
>マンテマは地中海沿岸が原産のナデシコ科マンテマ属(学名シレネガルリカ
>Silene gallica)にシロバナマンテマ(学名上の基本種)と赤花のマンテマがあ
>り、日本には江戸時代末期(1844〜1848年)に渡来し、当時は“マン
>テマとかマンテマン”と云われていたと“草木図説(飯沼慾斎1856年)、
>天保年度後蛮船来草木銘書(1859年記録)“に記載されています。
>この“マンテマとかマンテマン”の語源については、牧野富太郎博士説と深
>津正氏説とがあります。
>その一
>牧野説は『多分Agrostemma(アグロステンマ;ムギセンノウ)という属名の転
>訛したものではないかと想像する』と記述しております。
>そのニ
>深津説は、イギリス、ノルウエー、スペインから北アフリカの大西洋側に分
>布する“ハマベマンテマ(ナデシコ科マンテマ属、学名シレネマリティマ
>Silene maritima、英名sea Campion)と間違えて、日本に持ち込んだオランダ
>人が自分達になじみのある“シレネマリティマ”と伝え、省略と転訛したと
>記述しております。
>その後、マンテマに定着した。
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