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「２０００年の発掘調査で、後円部に対して前方部の短い前方後円墳であることが分かりました。くびれ部を中心に、全国的に類例のない埴輪（はにわ）状の円筒形土製品や、水銀朱（すいぎんしゅ）の付いた片口の鉢などの土器が出土しました。水銀朱は真っ赤な顔料で、とむらいの儀式に使われていたようです。
前方部南側には古墳を区画する溝があり、南側のくびれ部では焚き火の跡がみつかりました。」と説明がある。１号墳まで行くと、ここに国指定史跡の石碑や秋葉山古墳群の説明書きや古墳群全体の図面の解説版があった。
１号墳は、
「 １９９９年の発掘調査により、整った形の前方後円墳であることが確認されました。後円部の大きさは第２号墳とほぼ同じですが、前方部が長くなっています。前方部の南側には古墳を区画する溝がみつかっています。
西側のくびれ部からは小型で底の丸い柑（かん）とよばれる土器と、鉄製の鏃（やじり）が出土しました。
出土した土器から、第１号墳は４世紀代に造られたものとみられます。」
と説明されている。
３号墳、４号墳は３世紀後半のより古いタイプらしく、特に４号墳は前方後方形で墳丘もより低く、弥生墳墓的要素を残しているらしい。HPの説明では、３号墳は
「大正時代の記録から前方後円形であったことが分かっています。
１９８８年〜２００２年の発掘調査の結果、後円部がいびつで、前方部の短い墳形と考えられます。後円部に棺を納めた墓穴がみつかり、マツリに使用されたとみられる水銀朱のついた片口鉢や高杯（たかつき）が出土しました。後円部の周りの溝（周溝）からは壷も出土しています。
第３号墳は弥生時代〜古墳時代の過渡期である３世紀後半に造られたものとみられます。」
４号墳は
「 ２００２年〜２００３年の発掘調査結果から、秋葉山古墳群唯一の前方後方墳と分かりました。第３号墳と前後して造られたものとみられます。
墳丘は第３号墳と比べて低く、より弥生時代の墳丘墓的要素の強いものであるといえます。」
とあります。４号墳の上に立ってみたが、墳形はわかりにくい。さて、温故館の展示解説の開始が１０時、すでに９時近いので急いでひさご塚に向かう。時間があれば歩くつもりだったが、余裕がなくなり、谷入口バス停に戻ってバスで国分バス停で下車し、０．８�卻發い討劼気環邑�園に出る。秋葉古墳群は標高７５mくらいで座間丘陵の南端の丘陵が標高を下げながら国分寺方面まで続いているが、そこからふたたび登りになり、標高６８mのひさご塚に出る。このあたりはやはり座間丘陵の南端で、４〜５世紀代の古墳７機があったが、現存するのは前方後円墳のひさご塚だけになっているようだ（写真３）市内最大の古墳で墳町からはやはり大山などの眺めがよいらしいが今は樹木が茂りすぎてよく見えない。墳丘の下に「相模国造の墓」という大正時代の石碑があるが、国造制度が成立するのは６世紀中葉以降なので誤りではあるが、この地域を支配する有力者一族の墓であることは間違いない。ここから海老名市郷土資料館「温故館」を目指して歩くも、途中で方向を間違えて、浜田町のほうへ行ってしまい、上浜田の中世建物遺構群の遺跡公園を過ぎて、ようやく気付くがすでに遅く、慌てて逆戻りして温故館に向かったが、展示解説はすでに始まっていた。河原口坊中遺跡は、厚木駅に近い相模川の段丘付近の橋脚工事などの開発事業の事前調査で、相模川に注ぐ？旧河道跡が見つかり、地表面から５m以上掘り進んで、大量の木製具や漁撈遺構、板状鉄斧などの金属器や石器などが発見され、注目された。海老名市の学芸員と発掘に携わったかながわ考古学財団の専門家の両者から貴重な話を聞くことができた。
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