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写真��校内遺跡群の中から発見された平安時代の北東北系(北上）の赤い土器
写真�０篝弖欧僚撒鑚�などから出土した土器群など
多摩丘陵の丘の上にある新しい帝京大学のキャンパス内の遺跡から、平安時代の北東北の土器とそっくりのものが出土したという。その土器片を研究した同大学の研究成果を展示する「古代多摩に生きたエミシの謎を追え」という企画展（キャンポス遺跡発見伝）を見るために、朝の小田急線を通勤者とは逆方向の多摩方面に向かっていく。かつて山歩きばかりしてた頃は、朝の通勤者の視線を感じながら丹沢方面に向かう自分の記憶がよみがえる。多摩センターに向かう途中の車窓をふと見上げると富士山が見える。多分多摩川を越える前後かと思うーー。丹沢と富士山が見え始める場所があったはずだ。多摩センターで下車し、バス停を探す。案内板に従って駅ビルの下にある乗り場に向かうと、一台帝京大学構内行きバスが出てしまう――行ってしまったかと思うところに次の直行バスが現れる。これに乗り、丘を登る。結構な丘陵の上にある広い🚌STで下車すると目のまえに巨大なビル群、そこまではさらにエスカレーターをのど登って入り口に出る。このキャンパスは4年前に開業し、まだまだ真新しいような印象。ビルが三つに分かれ、よくわからな丹ので中央の入り口に入ると、案内に導かれて階段を下ると博物館があった。
ここ1〜2年、東北地方の先史考古に関心を持ち、とりわけ縄文時代以降の先史古代史に関連する遺跡・博物館巡りなどを行ってきたので、多摩丘陵で発見された北東北の土器に注目した。企画展の見学と写真撮影を始めると、学芸員のおひとりが撮影の申請書を持ってやってきた。キャンパスと博物館が丘陵の奥にあるため、なかなか見学者を集めるのが難しいという悩みをお持ちのようだ。今日も見学者は私一人だった。
この企画展に関連した講演会シリーズがあり、後二回を残しているが、残念ながらすべて先約があり、行くことができないでいる。講演会資料と図録を終了後に送ってくださるということで感謝。学芸員の方にいくつか展示に関する質問をして、いろいろと確認することができた。発見された「赤彩球胴甕」は一つだけで、完形ではなく破片、東北北部のカマドの特徴である長い煙道を持つ住居址は３つ、それ以外に在地の土師器や須恵器、中には役人が使う帯金具も出ておる。また鉄製馬具も出土しており、小野牧に近いところから、牧の管理をする技術者だった可能性もあるようだ。すると、「俘囚」として強制的に連れてこられたというより、牧の管理技術者として赴任した可能性もある。続日本紀、三大実録、和名類従抄などで記録されている「俘囚」や強制移住などとは、やや異なる状況かも知れない。まだまだ研究は始まったばかりだが、今回の帝京大学の調査で特筆すべきは、赤彩球胴甕という土師器破片の胎土分析などの科学調査で、北上市での同土師器の胎土とキャンパス遺跡出土の甕の胎土を正確に分析したことか？この胎土は明らかに多摩川、荒川周辺の粘土が使われ、この地で製作されていた。また遺跡からは土師器を製作したと思われるろくろ関連の遺物や窯跡も検出されているようだ。
今後の研究の進化に期待したい。次に高幡不動に出て高尾山に向かった。
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