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大歩危小歩危は、徳島県三好市にあり、剣山国定公園に含まれている。大歩危小歩危は国の天然記念物に指定され、三好市はそれらを含めジオパーク構想を発表しているがまだ実現していないようだ。
大歩危小歩危は、吉野川上流にあってその一帯は地質学的には三波川変成帯に属し、その岩石は結晶片岩で特に礫質片岩と呼ばれ、礫岩の変成岩で地上に露出している極めて珍しい場所とのこと。秩父と並び称される場所でした。
遊覧船のガイドはこうした地質学的な大まかな説明をしながら、地層の傾斜が大歩危と小歩危では逆になっており、その中間辺りでは水平に見える。白亜紀のころの大きな地殻変動を示しているのだろうか?また古い時期の流れにより掘られたポットホールもあるらしいがどれがそれかはよく分からず。獅子岩を見たりしてラフティングで知られる小歩危近くまでで遊覧終了、ポートに戻った。下船後、小歩危駅まで歩く予定。バカ暑いが予定を決行。地質の説明板や撮影スポット、歌碑など様々なポイントを楽しみながら小歩危に向かって進む。小歩危に出るとラフティングを楽しむグループの歓声が聞こえてくる。前からこれからラフティングに向かう若者たちとすれ違う。ラフティングの最後はゴムボートから川に飛び込んで流れに身を任せたり泳ぐ若者の姿があった。ラフティングの施設を過ぎ、サンリバーの施設に到着、ここで昼食をとり小歩危駅一時の電車に乗る予定だが、レストランはなぜか18時からとなっているので諦めて小歩危駅に向かう。しかしもしかして隣の日帰り温泉施設内にランチも食べられるところがあったかもしれない。Googleで検索すると11時台の電車があるように出ていたので早足で向かうが駅に着いてみると午後1時の電車しかない。四月に本数が減ったのだと近所のお年寄りが駅に顔を出して教えてくださった。一人の外国人も加わって小歩危の集落の現状がどうなっているのか教えてくださった。お年寄りによれば元々の集落は高台にあり、かつては上の方に街道があり下にはなかった。しかし鉄道が通り、あわせて戦後に自動車道もできて多くは下に移転、お年寄りはまだ上にすんでおり、荷物を上げるのも大変らしい。上に道路を通す提案もあったが下に店を構えるひとがたが反対し道路はできなかったので今でも細い山道を登り降りして暮らしているという。また全体に高齢化が極端に進み、若いひとらは戻らず今は老婆ばかりが残っている。男は皆先に亡くなっており、老婆は、口はよく回るが手足は動かず役に立たないと笑う。私が1時まで二時間電車を待つというとコーラを二本差し入れてくださった。談笑に加わっていた外国人もホテルに戻り一人で電車を待って過ごした。



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