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フォーラムがはじまり、佐久穂町公民館長の挨拶、佐久考古学会会長藤森英二氏の挨拶と記念講演の國學院大學の谷口康浩氏の紹介があり、谷口氏の「石棒と土偶」の講演が始まった。
谷口氏は、石棒の型式学的編年的研究の向こう側にある縄文人の祭祀、儀礼や縄文人の死生観、世界観などを石棒や土偶などを通して如何に研究するか、同氏の考え方を述べ、具体的な石棒の事例を紹介しながら縄文人の心や社会のあり方を議論された。
続いて藤森英二氏が佐久の石棒の事例、出土状況、遺跡や石棒の現況を紹介、50年以上前に河川改修工事中、河原で発見されて以降、土地の大沢氏がが現地付近に日本最大の北沢の石棒を立てて数十年が過ぎ、皸や剥落など痛みが激しく、保存問題が発生して同保存するか佐久穂町や専門家らと協議し、保存計画を立てて一度現場から石棒を移動し3D画像処理なにより記録を保存して複製を作成し、それを現場に戻して実物は室内保存する計画だ。最後に3D画像をしめし、360度あら行く角度から自由に画像をコンピュータ〜上で見ることが可能になったものを見せた。
最後に堤氏は、北沢の石棒の発見から保存。事業までの歴史を画像で紹介、講演者の藤森英二氏の祖父藤森英一氏と地主の大沢氏の写真と孫の藤森氏と大沢氏の孫のお二人が北沢の石棒の保存事業の関係で石棒と共に撮った写真展撮され、五十年以上にわたる北沢の石棒の歴史ー五千年間守られ愛されてきた石棒をこれからも伝えた行く人びとの姿を写し出した。石棒をコンクリートから引き剥がし、保存のための処理のために移動し、業者のトラックごと重量を初めて測ったら大方の予想以上の330キロと判明、長さもこれまでの計測より二センチ長い232センチとなり、今年の11月10日に除幕式が行われ、レプリカが現地に戻されるそうだ。
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