横通岳、東天井岳、赤岩岳、西岳、赤沢山
- GPS
- 52:45
- 距離
- 35.3km
- 登り
- 2,447m
- 下り
- 2,248m
コースタイム
- 山行
- 10:44
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 13:54
- 山行
- 9:59
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 11:08
- 山行
- 2:15
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 2:17
天候 | 15日:晴れのち曇り 16日:曇りのち雨 17日:曇りのち晴れ(夜明け前まで雨) |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:上高地〜松本〜特急あずさ |
コース状況/ 危険箇所等 |
大天井岳からの下り、喜作新道水俣乗越からの下りの一部に残雪のトラバースが残っていました。 詳細は、写真のコメントと感想をご覧ください。 |
その他周辺情報 | 下山後は上高地インフォメーションセンター内のコインシャワーを利用。(更衣室利用料¥100+シャワー利用料¥100/3分+ボディーソープ¥50+シャンプー・リンス¥60) |
写真
感想
折角の三連休なので百高山のとりこぼしを効率的に拾ったついでに久し振りに槍ヶ岳にも登ってこようと少し欲張りな計画を立てて、天気と残雪を気にしながら金曜日の夜行バスでいそいそと出掛けました。
まずはヒエ平の一ノ沢登山口から最短ルートで常念乗越まで登り上げて、常念岳には寄らずに真っ直ぐ横通岳に向かいました。気掛かりだった残雪は登山道には全く残っておらず、渡渉の丸太橋も全て掛けられおり関係者の皆様には感謝感謝です。最終水場で美味しい水をタップリ仕入れたのが効いてか、折角稜線に乗っても中々ペースが上がらず難儀しました。
横通岳への取り付きは目印こそ無いものの、比較的に分かり易いつづら折れの踏み跡が山頂まで続いているのが遠くからでも確認出来ます。そのまま山頂を過ぎても尾根通しに進むと本来の登山道に合流します。
その後アップダウンを繰り返して東天井岳にさしかかるも取り付らしき明確な目印が見当たらず、それらしいガレ場を詰めてみると山頂直下の少しイヤラシイ角度の斜面に雪が残っていましたが直登せずにトラバース気味に行けば問題有りませんでした。ここに荷物を置いてピストンしましたが、本来の登山道をもう少し進んで東天井岳を更に回り込んだ先に明確な踏み跡が有ったので、そちらからのピストンが正解の様です。
その後は相変わらずペースが上がらず、久々の夜行バスで十分な睡眠がとれていなかったのか段々眠たくなって来たので、大混雑の大天井岳の麓のテン場に今夜の我が家を設営し、担ぎ上げた缶チューハイを1本空けたらしばし寝込んでしまいまい、夕食は遅めに簡単に済ませて翌日に備えました。この時点でヤマテンから翌日午後から大荒れの予報が出ていたので、東鎌尾根から槍ヶ岳を目指すのはあきらめて、午前中の内に赤岩岳、西岳、赤沢山を片付けてお昼には水俣乗越から麓に降りて、麓の天気がまあまあならババ平か横尾辺りでもう一泊してから上高地へ向かう事に決めました。
翌朝は曇りがちで日の出こそ見られませんでしたが、ヤリホはしっかり見えていたので稜線歩きは十分に楽しめました。まずは大天井ヒュッテまではトラバース気味に一旦かなりの高度を下げます。その後は赤岩岳を目指して徐々に高度を上げていきます。途中で雪渓を挟んだ対岸にクマが1匹いました!しばらく何かを食べていましたが、その後雪渓を天然アイゼンで駆け降りて行きました。
赤岩岳の取り付きも明確な目印が見つけられずに、ここしか登り様が無いだろうと思われるポイントにザックをデポして、ザレザレの斜面を慎重に詰めて草木で確保しながら最後はハイマツの藪こぎで何とかピークに立てました。山頂にはこれと言った目印や標柱も有りませんでした。登りが大変なので当然下りはもっと大変でずっとクライムダウンでした!
次の西岳はヒュッテ西岳の手前に登山口が有り、明確な指導標と登山道があり、荷物をデポして10分位で山頂に着きます。この時点でヤリホのピークは雲に隠れてしましたが360度のパノラマが楽しめる絶景ポイントでした。
最後の赤沢山はヒュッテ西岳の気持ちの良さそうなテン場の一番奥に有る岩が取り付きポイントになるので、小屋のベンチにザックをデポさせていただきヘルメットのみの空荷で望みました。深いハイマツ帯の中を踏み跡とお助けロープを目印に一気に高度を下げます。下り切った所で右手に赤テープとその先にトラロープが見える方にトラバースしてから更に最低コルを目指して下ります。ここで赤沢の反対側の雪渓から登って来たとおっしゃる強者のお二人が丁度下山して来る所でした。まさかここで他の登山者にお会いするとは思ってもいなかったので驚きました!その後も急な登り返しを再びハイマツをかき分けながら1つ目のピークを超えてもう一度登り返すと比較的なだらかな稜線に出て一番奥に見えるピークが山頂です。ひとしきり写真を撮ってから来た道を引き返すのですが帰りの方がハイマツの生えている向きが悪くかき分けるのが一層大変でした。この藪こぎのおかげで、顔中ブヨに刺されまくった様で、その後しばらくしてから顔や耳がパンパンに腫れまくってしまいました!結局この腫れは翌朝にはもっとヒドく殴られた様な顔になってしまったので、下山後に上高地ISのコインシャワーで汗を流してからバス駐車場をはさんだ反対側にある東京医科大学診療所に行って診てもらい薬も処方していただいたので、その後の帰路では徐々の良くなり出して、翌々日には一応まともな顔に戻りました。それにしてもたかだかブヨとナメてはいけないものですね。ネットで調べてみると死亡例も有るそうで、今後はキッチリ防虫対策を考え無いといけませんね。無事にデポしたザックまで戻ってみると、何方かがアミノ酸を1包プレゼントしてくれていました!きっと途中のコルで出逢った猛者の方々からの激励と解釈して有り難くいただきました!小屋に戻って後は下山と決め込んで、渇いた喉に祝盃のビールを流し込んで休憩していると、遂にポツポツと雨が降り出したのでレインウエアとザックカバーを装着してから下山の途に着きました。
その後降ったり止んだりを繰り返し、その度に暑いのでウエアを脱いだり着たりを繰り返す余裕はあったのですが、槍沢ロッジを過ぎた辺りから本降りの雨となり登山道も段々水没してきました。
幸い横尾に到着した時には一旦雨も上がってくれたので、急いで今夜の寝床を設営してビールと残りのワインを空けながら余韻に浸りながらまたウトウトしてしまいました。
日が暮れてからはまた本降りの雨となりましたが日の出前には止んでくれたので、翌朝には雨で重くなったテントを撤収して残り3時間の道のりを快調に歩いて無事に上高地に下山しました。
槍ヶ岳こそ登ることは出来ませんでしたが、当初から目標の百高山のピークは全てハント出来、稜線歩き自体はまずまずの天気にも恵まれ満足のいく山行でした!
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