緊張と感動の天上縦走 上高地から槍ヶ岳・大キレット・北穂高・涸沢岳・涸沢を経て上高地

2011年09月10日(土) 〜 2011年09月12日(月)

• GPS: 58:06
• 距離: 51.7km
• 登り: 3,495m
• 下り: 3,496m

コースタイム

9月10日
　5:20上高地BT-7:27横尾-8:34槍沢ロッヂ8:44-9:31大曲-10:19天狗原分岐-11:02グリーンバンド水場11:07
　-坊主岩屋下11:20-11:52ヒュッテ大槍12:19-12:54槍ヶ岳山荘-13:11槍ヶ岳13:39-13:58槍ヶ岳山荘14:15
　-14:45ヒュッテ大槍

9月11日
　5:39ヒュッテ大槍-6:19槍ヶ岳山荘-6:43大喰岳-7:11中岳-8:09南岳-8:16南岳山荘8:23-8:30下降点
　-9:53長谷川ピーク-11:37北穂高小屋

9月12日
　5:45北穂高小屋-6:48最低コル-7:38涸沢岳7:45-8:02穂高岳山荘-9:31涸沢小屋-9:36涸沢ヒュッテ9:57
　-10:57本谷橋-11:43横尾11:53-12:42徳澤園13:01-13:56嘉門次小屋14:34-15:25上高地BT

天候

9月10日　午前晴　午後時々曇り
9月11日　午前晴　午後時々曇り
9月12日　午前晴　午後時々曇り

アクセス

利用交通機関：

バス タクシー 自家用車

沢渡の駐車場から行きはタクシー(乗合で)
帰りはバス

コース状況／危険箇所等

プラニング
　今回の目標は、槍ヶ岳(初挑戦)と大キレット、それから8月に歩いた北穂・奥穂間の復習です。
　当初は、9月17日ごろで考えていましたが、仕事の関係と山小屋の混み具合を勘案して、9月10日から12日に決定しました。
　稜線上で、朝夕を過ごすために初日にヒュッテ大槍泊、2泊目は北穂高小屋としました。
　事前情報によると大キレットは、槍から北穂のほうがやさしいということでしたし。


上高地〜横尾
　広い登山道・林道

横尾〜槍沢ロッヂ
　普通の登山道

槍沢ロッジ〜グリーンバンド
　登りが延々と
　なかなか槍ヶ岳が見えないのがつらい
　グリーンバンドには、水場。ここの水はおいしい

グリーンバンド〜ヒュッテ大槍
　小屋直前まで小屋は見えません

ヒュッテ大槍〜槍ヶ岳山荘
　ハシゴが二ヶ所。難しいところはありませんが、慎重に

槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳
　岩場の登下降　登りと下りでルートが分かれる部分があります。
　クサリのない部分が少し要注意でした。
　詳細は写真を参考にしてください

槍ヶ岳〜南岳
　なだらかな稜線歩きが続きます。

南岳〜長谷川ピーク
　下降してすぐザレた部分があります
　岩場の下降が連続し、ハシゴを2ヶ所下れば下りは完了
　長谷川ピークの手前まで特に危険個所はありません

長谷川ピーク
　ナイフリッジの通過が高度感満点です。
　特にリッジを乗り越えてステップが1つある所は最高
　詳細は写真を見てください

飛騨泣き
　下部はザレた岩場の登り
　上部は長いクサリの登り　段差の大きいところが結構あります。

北穂への登り
　急登。小屋が見えても時間がかかります。

北穂〜穂高岳山荘
　北穂からは、急な岩場の下り。一部クサリあり
　奥壁バンドは飛騨側のトラバース。そこそこアップダウンあり
　涸沢槍、涸沢岳への登りはハシゴ、長いクサリあり

穂高岳山荘〜涸沢
　ザイテングラートは大きな石がゴロゴロしてやや下りにくい

涸沢〜上高地
　長い道のり。疲れた足に堪えます。

写真

9/10 5:20

上高地バスターミナルを出発
朝焼けです。山の上はよい景色でしょう

9/10 8:46

槍沢ロッヂから槍の穂が見えます。

9/10 9:12

ババ平のテント場

9/10 10:59

大曲から延々登りようやく槍が!

9/10 11:05

水場から槍ヶ岳その1

9/10 11:06

水場から槍ヶ岳その2

9/10 11:52

ヒュッテ大槍に到着
槍ヶ岳が正面に見えます

9/10 12:06

槍を見ながら大槍特製つけ麺1000円也
つけだれが最高!

9/10 13:13

槍ヶ岳登頂!

9/10 13:27

ヒュッテ大槍が見えます。

9/10 13:28

北鎌尾根

9/10 14:02

槍ヶ岳山荘のベンチで生ビール

9/10 14:03

槍の穂の岩場　上段
左が登り、右が下り

9/10 14:03

槍の穂の岩場　中段

9/10 14:03

槍の穂の岩場　下段
左が登り、右が下り

9/10 14:53

ヒュッテ大槍に戻って持参したハイボールセットで一杯

9/10 15:28

ヒュッテ大槍の横の小高い所が撮影ポイント
面倒なので夕方から翌朝まで三脚を立てっ放しにしました。

9/10 16:54

評判の夕食
本格的なスパゲッティとウエルカムワイン

9/10 17:04

メインはホイル蒸し

9/10 17:46

夕日に照らされる穂高

9/10 17:51

暮れゆく槍ヶ岳

9/10 18:04

東の空に月

9/10 18:28

ガスに包まれる槍

9/11 4:16

オリオン座とシリウス

9/11 4:20

槍と薄く天の川

9/11 4:21

穂高
北穂高小屋が明るい

9/11 5:01

雲の影が空に映し出されています

9/11 5:20

彼方に後立山の山々

9/11 5:25

日の出直前
空が美しく染まります

9/11 5:30

穂高のモルゲンロート

9/11 5:32

槍も朝日に照らされます

9/11 6:19

常念山脈の向こうは雲海

9/11 6:19

笠ヶ岳の山腹に槍の影が

9/11 6:43

大喰岳

9/11 6:47

遠くに富士山、甲斐駒、北岳
積乱雲は甲府盆地上か?

9/11 7:00

イワヒバリ
沢山いましたが、急ぐので写真はそこそこで

9/11 7:11

中岳から振り返る

9/11 7:53

屏風岩を見下ろす

9/11 8:09

南岳山荘

9/11 8:20

ここでヘルメット装着
自転車用です

9/11 8:28

展望台から大キレットを見下ろす

9/11 8:28

長谷川ピーク

9/11 8:29

ライチョウの家族が先導してくれます

9/11 8:43

ここを下ってきました

9/11 8:49

まだ岩場が続きます

9/11 8:58

長いハシゴ

9/11 9:24

長谷川ピークに近づいてきました。

9/11 9:56

長谷川ピークに到着

9/11 9:58

核心部が始まります。

9/11 9:58

信州側から飛騨側へ乗り越えてステップに乗ります。

9/11 9:58

ステップの下はこんな感じ
高度感抜群です。

9/11 9:59

ステップを通過して振り返る

9/11 10:01

こんなところを降りてきました。

9/11 10:04

クサリ場をトラバース

9/11 10:04

まだまだ続きます。

9/11 10:08

下ったところを見上げます。

9/11 10:13

長谷川ピークを振り返る

9/11 10:16

ここも信州側から飛騨側へ乗り越え下って行きます。

9/11 10:19

長谷川ピークの下りの終了地点にあるベンチ?
ここで座って休憩

9/11 10:49

飛騨泣きの核心部
先行のガイドツアー
ここで先に行かせてもらいました。

9/11 10:53

いかにも滑りそうなトラバース

9/11 11:00

ここを登ってきました。

9/11 11:00

上にはまだ続きがあります。

9/11 11:11

滝谷展望台から滝谷

9/11 11:51

北穂高小屋についてさっそく生ビール

9/11 11:56

ミートソーススパゲティ
スープ付き
とても美味しい

9/11 12:53

小屋のテラスから長谷川ピークの核心部
青い人が、ステップのところにいます。

9/11 15:18

北穂池の横のダケカンバに日が差しています。

9/11 17:23

北穂北峰山頂から滝谷

9/11 17:30

ダイナミックな雲たち
雲の下は雨なのか虹も見えます。

9/11 17:49

大キレットと槍ヶ岳

9/11 17:56

大キレット核心部夕照

9/11 17:56

こんな時間にもかかわらず、長谷川ピークの終了点あたりにとりついている人がいます。

9/11 17:58

カナトコ雲

9/11 18:01

笠ヶ岳の向こうへ落日

9/11 18:12

反対側には月

9/11 18:14

残照

9/12 4:28

笠ヶ岳と月

9/12 5:06

大天井の向こうの空が染まってきました

9/12 5:09

八ヶ岳方面

9/12 5:24

ご来光

9/12 5:27

槍ヶ岳モルゲンロートその1

9/12 5:28

槍ヶ岳モルゲンロートその2

9/12 5:30

槍ヶ岳モルゲンロートその3

9/12 5:32

朝日

9/12 6:44

涸沢槍の取り付き部のハシゴ遠望

9/12 6:56

涸沢槍取り付き手前の小ピークのトラバース
前回は怖く感じましたが今回は問題なし

9/12 7:05

涸沢槍の取り付き部のハシゴ

9/12 7:08

長いクサリ
延々と続きます

9/12 7:32

涸沢槍の岩場の最上部
血痕が点々と・・・

9/12 7:40

涸沢槍から北穂と槍

9/12 7:41

前穂の向こうには、南アルプスと富士山

9/12 7:42

奥穂の頂上には沢山の登山者たちが見えます

9/12 7:47

涸沢槍手前のピークを登る登山者

9/12 8:02

穂高岳山荘前の石畳

9/12 8:08

ザイテングラードを下る

9/12 9:17

涸沢上部で撮影する写真家

9/12 9:21

北穂と涸沢岳を見上げる

9/12 9:41

涸沢ヒュッテで休憩

9/12 9:43

北穂

9/12 12:45

徳澤園でソフトクリーム
北穂高小屋で一緒だったカレンさん御一行と

9/12 14:05

岩魚塩焼定食を頂く

9/12 15:21

河童橋から振り返る

撮影機器：

Canon EOS 50D Canon

Canon IXY DIGITAL 70 Canon

感想

YatsuJunin

8月の穂高縦走の次の目標として、大キレットを通過する槍穂縦走を設定していました。
9月10日からの日程で、当初天気予報はあまりよくありませんでしたが、結果としては3日とも好天で最高の展望に恵まれました。

初日は、大槍ヒュッテまでのロングコースでした。大曲からが長くつらい登りでした。槍ヶ岳が見えるグリーンバンドまでたどり着くと、そこからは意外と短くなんとかゴールのヒュッテ大槍に到着。
途中で、初日はヒュッテ大槍までで、槍ヶ岳は2日目にするつもりでしたが、ヒュッテ大槍には生ビールが無いことが判明し、槍の登頂と槍ヶ岳山荘の生ビールをセットにして昼食後槍ヶ岳にアタック。
ちょうど、槍ヶ岳に登る人も少ないタイミングで途中待たずに登頂。山頂も空いていました。
槍ヶ岳から降りて、山荘のベンチで待望の生ビール。槍の岩場を眺めながらビールを楽しみました。
酔ったので、ヒュッテ大槍までの帰り道はすこし慎重に歩きました。

ヒュッテ大槍の食事は評判通りで、とてもよかったです。また、混雑もなくゆったり寝ることができました。
また、ここからは槍や穂高の展望がよく、写真撮影にも向くと思います。

2日目は、美しいご来光に感動(写真をご覧ください)
槍のモルゲンロートを撮影して、大キレットに向けて出発。
獅子鼻では、ライチョウの一家に迎えられました。

大キレットは、緊張しました。特に長谷川ピークの後半は高度感がすごかったです。詳細は写真で・・・
あまりカッコよく通過できなかったので、次回のテーマです。

北穂小屋も12時前に到着したので、小屋自体は混雑していましたが、ラッキーにも十分な寝るスペースが確保できました。ただ、とても暑かったです。
北穂高小屋でも天候に恵まれ、夕方、朝とも絶景に出会えました。

小屋でドイツ出身のカレンさん御一行と楽しくお話しさせていただきました。
ありがとうございました。

8月6日に来た時は、夜のメニューに生ハムがありましたが、今回は残念ながら無かったようです。

3日目の涸沢岳までのコースは、8月に続き2回目です。
最低コルまでの下りは、今度もクサリに頼ってしまいましたが、涸沢槍、涸沢岳への登りは、クサリ、ボルトにノータッチでクリアできました。少しは進歩したようです。

涸沢岳では、前回は展望がありませんでしたが、今回は360度の展望。こちらも最高です。

同じく涸沢でもすばらしい北穂から前穂までぐるりと見渡せ最高でした。

今回は、目標の大キレットもクリアできたし、毎日最高の展望があり、今までの中でも最高の山行でした。また、来年も行きたいです。

コメント

yamahiro

行ってみたいけど、怖すぎる・・・
YatsuJuninさん、はじめまして。

大キレット、
私も何年かのうちに一度でいいから行って
みたい のですが、
臨場感たっぷりの(恐怖の) を何枚も、
よく撮られましたね！
（怖すぎて、今晩夢に出てきそうです ）

お疲れさまでした

YatsuJunin

Re:行ってみたいけど、怖すぎる・・・
yamahiroさん

こんにちは
コメントありがとうございます。

長谷川ピークは、確かに怖いです。
例の鉄板ステップの部分は、20cm先に岩のステップがあるのですが、今回は腰が引けて届きませんでした。

人によっては、北穂・涸沢岳間の方が上ということらしいですが、私個人は間違いなく長谷川ピークの方が上です。
でも、奥穂・西穂間へのチャレンジのためには、スムーズに通過できるようになりたいです。