八ヶ岳全山縦走〜3度目の正直で女神茶屋に下り立つ〜
sirius
- GPS
- 19:46
- 距離
- 33.6km
- 登り
- 3,746m
- 下り
- 3,569m
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観音平1:00 - 3:01編笠山3:08 ‐ 権現岳分岐4:15 - 5:00ツルネ5:10 - 6:30赤岳6:45 - 横岳7:52 - 8:35硫黄岳8:43 -
9:08夏沢峠9:15 - 東天狗岳10:07 - 中山峠10:40 - 11:00中山11:10 - 丸山12:06 - 12:40麦草峠13:05 - 茶臼山 -
縞枯山14:28 - 山頂駅 - 北横岳16:15 - 亀甲池 - 天祥寺平17:30 - 18:30将軍平18:40 - 蓼科山19:06 - 女神茶屋20:46
赤岳まで 5時間30分
麦草峠まで 11時間40分
山頂駅まで 14時間
行動時間 19時間46分（休憩含む）
| 天候 | 高曇りで時々日が差す、まずまずのお天気 お昼頃からガスるも夕方から晴れ間が出る 観音平 13℃ 東天狗 15℃ 編笠山 7℃ 中山 15℃ ツルネ 6℃ 麦草峠 14℃ 赤岳 5℃ 蓼科山 9℃ 硫黄岳 10℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー 自家用車
町田 → 高尾山IC → 小淵沢IC → 観音平 6月29日 女神茶屋7:30 → 信玄棒道 → プ−ル平バス停9:16 → 茅野駅 → 小淵沢駅 → 観音平11:20 プ−ル平〜茅野駅（諏訪バス） 900円 茅野〜小淵沢（中央線） 400円 小淵沢駅〜観音平（タクシ−）約20分 3230円 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
ル−トの詳細は多くの方が登られていますのでここでは省略させて いただきます。危険箇所はありません。 ナイトハイクの箇所は当然ですが、歩き慣れていることが必要です。 それと北八ツ恒例の“ぬかるみ”はほとんどありません。 きつかった登りは天祥寺平〜将軍平。河原にル−トがついています。 石がゴロゴロしていて歩きにくい。おまけに急登。 蓼科山からの急下降もきつい。出来ることなら日の明るいうちに 下りたいところです。 ★装備 テント泊装備一式（ペグは持参せず）、寝袋 レインウェア 行動食、飲料水 重量 9kgちょっと |
写真
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権現からの縦走路
もう何度も歩いている
ル−トはすっかり頭に
入っているよ
感想
☆八ヶ岳全山縦走☆
またしてもスタ−トが遅れてしまった。
3度目なのに、全く進歩がない。
何とか意を決っして午前1時に暗闇に飛び込んでいった。
編笠山まではひたすら登っていく。昨年は山頂付近に残雪があったが全く
なかった。エネルギ−補給中は冷風に晒され寒い。とっとと青年小屋への
下りにかかる。
ギボシを抜ける頃、空が明るくなってきた。振り返ると雲海の向こうに
南アの主峰が鎮座している。権現の彼方には富士が雲海から顔を覗かせている。
日の出はゲンジバシゴで迎えた。朝陽を浴びる山々を眺めながら旭岳、ツルネ、
キレットとお馴染みのル−トを進んで行った。
厳冬期の3月にあれだけ苦労したこのル−トも雪がなければスイスイ行ってしまう。
当然のことだが山は季節で顔を変える。山を知るには季節ごとの顔を知っていた
ほうがいいね。
やがて赤岳の長いルンゼを抜けて山頂に立つ。ここまで5時間半。うん、なかなか
いい調子だ。体調は悪くない。今日は期待が持てそうだ。
ところでここまでに出会ったのは3人だけ。
平日は閑散としてます。土日は人がいっぱいで大変だろうね。
北に目を転ずると目指す蓼科山が視界に入ってくる。これが近いようで遠いんだよね。
気を引き締め直し硫黄岳までの稜線歩きに入る。
途中、赤岳天望荘でお天気の確認。
「ガスるけどそんなに悪くないよ」
それを聞いてひと安心。やっぱり雨は嫌だからね。何とか最後までもってくれと
願わずにはいられなかった。
ところどころで久しぶりにお花の写真を撮りながら稜線歩きを満喫した。
お花の名前がよくわからないけど・・・。まあ、いつものことだからね。
夏沢峠で南八ツに別れを告げて北八ツに入る。
順調に歩を進め、東天狗岳へ。ここは人がいるかと思ったら誰もいなかった。
いつもたくさん人がいるイメ−ジがあるんだけど。
写真だけ撮ってそそくさと後にする。
中山峠への途中で団体さんと出会った。ようやく人と出会った感じ。
今日はそれだけ人が少ないということ。それはそれでいいんだけどね。
ところで北八ツといえばnagagutuさんが喜ぶ“ぬかるみ”に今まで時間を
奪われていた。ところがどうしたことか。“ぬかるみ”がないではないか。
私には好都合だったがnagagutuさんはきっと落胆したに違いない。（笑）
そんなこともあって麦草峠へは12時間をきって到着。いい調子だ。
少し長めの休憩をとった。
この時点で茶臼山は既にガスガスの状態。そこに突っ込んでいった。
縞枯山の登りでポツポツときてしまった。慌ててレインウェアを着込む。
幸いにもロ−プウェイの山頂駅に着く頃にはすっかり雨はあがってくれた。
時間は15時。ここまでちょうど14時間だ。まだそれほど疲労はない。
さて、ここでしばし一人会議。
予定どおり双子山から大河原峠を経て蓼科山へ行くか。そうすると下山時刻が
だいぶ遅くなってしまう。長時間のナイトハイクは避けられない。やはりスタ−ト
時間が遅すぎた。どうする？・・・。
ここで浮かんだのがshira-gaさんが歩いたル−ト。
北横岳〜亀甲池〜天祥寺平〜将軍平〜蓼科山。
今は日が長いから、ヘッデン使用は蓼科山からの下りだけですむかもしれない。
これで双子山すっ飛ばし決定。こういう経緯があった。
でこのル−ト、天祥寺平までは順調に行くも、将軍平までの登りが堪えた。
将軍平には18時30分着。急がないと日が沈んでしまう。最後の岩石帯を乗り越えて
蓼科山山頂に到着。まさに日が沈もうとしていた。
素早く山頂をあとにし、女神茶屋への下山にかからなけばならない。
石がゴロゴロしている急坂をヘッデンを頼りに慎重に下りていく。
そして1時間半ののち、遂に女神茶屋に辿り着いた。
すぐさま女神茶屋のそばにテントを張って長い1日が終わった。
〜ナイトハイクの難しさ〜
普段からナイトハイクに慣れていればいうことはありません。
しかしそのような方はごく少数でしょう。
ヘッデン2個にラジオの音声を最大にして、トドメは熊鈴です。
それで歩き出してしまえばいいんです。
問題は車から1歩を踏み出すまでの時間です。
正直にいいますが上記のような装備をもってしても、あの暗闇の中に
ひとりで突っ込んで行くのが躊躇われるのです。
心の中で葛藤して時間だけが過ぎていくんですね。
〜体調について〜
赤岳までどのくらいかかるか。6時間を越えるようだと厳しいだろうと
思ってました。結果は5時間30分。テントを担いでのこの時間です。
体調面では全く問題はありませんでした。ちなみに麦草峠までは12時間を
切ることが出来ました。予想以上のタイムです。ただこれは北八ツ恒例の
ドロドロのぬかるみがほとんど無く、時間を無駄に奪われることがなかった
ことによるものです。
〜日没後の行動はできれば避けたいのですが・・・〜
蓼科山でちょうど日没を迎えました。19時頃です。
女神茶屋への下山でやむなくヘッデン使用となりました。
あらかじめ予期していたことではありますが暗闇の中の下降は嫌ですね。
同じナイトハイクでも夜明け前と日没後では雲泥の差があります。
じきに日が昇って明るくなるのがわかっていれば頑張れます。
しかし夜が深まっていくなか歩くのはキツイかもしれません。
そうするとどうしても早く、0時にはスタ−トしないといけません。
それでもナイトハイクを避けられる保証はありませんけど・・・。
〜装備について〜
単独で挑む場合、車の回収が問題ですね。
女神茶屋に下山後、タクシ−を呼んで観音平へ戻ることは出来ます。
しかしそれ相応の出費は覚悟しなければいけません。1万数千円はかかります。
またはnagagutuさんのようにあらかじめ女神茶屋に自転車をデポしておき、
観音平へ戻るという手もあります。しかし疲労困憊した体では厳しいのでは
ないでしょうか。観音平までは意外と距離があります。
そうすると女神茶屋でテントを張るという選択肢が残りました。
ツエルトも考えましたがテントのほうが横になって心地よく眠れるので迷う
ことはありませんでした。
下山はshira-gaさんのように蓼科山7合目に下りることも出来ます。
ただしこちらはバス便が難しいので考えてはいませんでした。
女神茶屋からバス便のあるプ−ル平までは1時間ちょっと。
信玄棒道を散歩がてら歩けばすぐに着いてしまいます。
☆総括☆
まさに3度目の正直でした。
もういい加減成功させなければ前へ進めないと思ってました。
これで肩の荷が下りた思いです。
ただし、阿弥陀と双子山を飛ばしてしまったことが心残りです。
かといって、外さなければ疲労もさることながら長時間のナイトハイクを
強いられたことでしょう。そこが難しいところです。
とにかく蓼科山まで行けたことでご容赦願いたいです。
挑戦しなければ成功も失敗もありません。
「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことだ」と言った人がいます。
私はこの言葉が大好きです。
この言葉を胸に刻み、この夏もまた挑戦します。
最後に
私はドMではありません。（笑）
いたってごく普通の山ヤです。
ドMはshira-gaさんとnagagutuさんにお任せしますよ。（笑）
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Tarakokun さん
なんで、「テント担いで」と思ったのですが、そういう作戦でしたかー。
何はともあれ、三度目の正直、おめでとうございます。
また、そのチャレンジ精神に、敬意を表します。
執念でやり遂げましたね…おめでとうございます(｀∇´ゞ…自分は真似しませんけどね(笑)
ricalojpさん、こんにちは。
日記とこちらにもコメントいただきありがとうございます。
「テントを担いで」という文言、ちょっと紛らわしいですね。消しちゃいました。
とりあえず達成できてホッとしてます。
そのうち阿弥陀と双子山も含めてやってみるかもしれません。
まあ、その気になればの話ですが・・・。
挑戦するっていいですね。
何の取り柄もない私にとって唯一の明日への希望です。
これからもこの姿勢で行きます。
teteteさん、こんにちは。
お久しぶりですね。
執念・・・でも本当は1度で決めないとね。カッコ悪いです。
厳冬期の黒戸尾根もそうですが1度やったらやり遂げないと気が済まないんですよね。
teteteさんなら軽くやってしまいそうな気がしますよ〜。
Siriusさん、おめでとう。
八ヶ岳全縦、とうとうやりましたね。
失敗にめげないで、何度も挑戦するその姿勢！
西穂でのケガを全く感じさせないその登りっぷり！
しかし、出発をちょっと躊躇ったり、一人会議したり、
Mじゃない人間が、Mコースに取り憑かれ、
何度も挑戦して、これを達成したSiriusさんの人間らしさが、
なんとも、うれしくて、すばらしいです。
（訳が分からんようになってしもた！？）
次は何かわかりませんが、
次回の挑戦を期待しています。
クマ
siriusさん、やりましたね。
それも、テン泊装備で、この速さ
恐れ入ります
１日、私も計画はあったんですが、あの天気で見送りました。
日の長いうちに行きたいですが、なかなか条件が揃わないと、私には無理そうです
でも、北八ツのドロドロがないのは朗報です
お花もいい時期ですね
kuma-sanさん、こんばんは。
やっと達成しました。
躊躇したり、迷ったり、私のような取り柄もない、たいして足も速くない人間でも諦めなければ道は開けるんだ、ということを知ってもらえればいいなぁと思います。
何事もめげずに最後までやり抜くことが大切なんですね。
挑戦するって本当に素晴らしいです。
次の挑戦は一筋縄ではいきそうもありません。
心してかかりたいと思います。
satoyamaさん、こんばんは。
お久しぶりです。
テン泊装備でしたが10Kgもなかったので苦にはなり
ませんでした。
案外にも行けてしまうものなんですね。
今は日が長いのでお天気さえよければチャンスが
あると思います。
あとは観音平を出来るだけ早くスタ−トすること
ですね。
私はなかなか早くスタ−ト出来なくて最後にそのツケ
がまわってきて苦労しました。
とにかく挑戦あるのみです。
あとはお天気次第ですね。
レコからでもその充実振りが伝わってきますね
ナイトハイクの難しさは全く同意です
歩き出してしまえばいいんですよね、そうすれば歩いてるうちに朝は来る、朝の来ない夜はない
滑落からの完全come backよかったです
sakura0725さん、こんばんは。
ナイトハイクは難しいですね。
今回こそは0時スタ−トと意気込んでいたのですが。
また車の中で無駄に時間を過ごしてしまいました。
たぶん何度やっても慣れることは出来ないと思います。
もっともナイトハイクは八ツ全縦でしかやりませんが。
やっぱり日が明るいうちに歩くのが一番いいですね。
滑落からもう4ヶ月です。早いですね。
完全復活しました。
今夏もガンガン行きますよ。
やりましたね！
同じドM志向の仲間として嬉しい限りです（笑）
朝の景色は凄いですね、元気をもらえますね
将軍平までの登りが私も結構きつかったです
最初は岩・川？で足元も悪くその後もなんか先が見える気配がないですし・・
まったくナイトハイクについては同感ですね
うっすらと明るくなるまではちょっとつらいこともありますよね
でもこれに懲りずにまたナイトハイクでロングルートを是非お願いします
次の挑戦は・・北アでしょうか？？
shira-gaさん、おはようございます。
ドＭ指向の仲間・・・いやいや私なんぞドＭの足元にも
及びませんよ。「ちょっとＭ」にしておいてください。（笑）
将軍平への登り。あそこが一番堪えました。
どんどん登れども将軍平に着かない！
日没がせまっていたので少し急いで登りました。
ロングル−トですか。やっぱりナイトハイクはまだ
怖いんですよね。
何度やっても慣れないような気がします。
次の挑戦は・・・そうですね、北アです。
難しい挑戦になると思います。
まだ時間があるのでしっかり準備して望みます。
siriusさん、おはようございます。
3度目にしてついに！！
おめでとうございます。
テントを背負って終始安定したペースでしたね。
後半はさすがにちょっとペースが落ちたようですが、
前半の貯金がいきて、蓼科山まではヘッデンを使わずにすんでよかったです。
地形図をみても最後の蓼科山までの登りはしんどそうですよね。単独で日没が迫る中、不安も大きかったと思いますが天晴れです
次は北鎌ですか。ルートさえ間違わなければ、難しくないらしいですが、ルートをはずしたときにどうリカバリーするか総合力が試されそうですね
nagagutuさん、こんばんは。
ありがとうございます。
相変わらず遅いスタ−トですが体調も良くて思っていたほどの疲労はありませんでした。
北八ツのぬかるみがなかったのがラッキ−でした。
全般的には、北横岳の登山口がわからなくて迷ったり、蓼科山からの下山で苦労しましたが20時間をきれて満足しています。
あの将軍平への登りはシンドカッタです。
元気があるうちはいいですが疲れた体には辛いですね。
次はそうです。
体力、技術、ル−トファインディングが試されます。
まさに登山の総合力が問われます。
長年の目標でした。
何とか成功させたいものです。
八ヶ岳のお花が一番輝くの時期に、八ヶ岳全縦、
本当におめでとうございました！
名前がわからなくても、可愛く撮影！の余裕に、改めて尊敬申し上げます(^^)
私なんてちょっとバテたら、すぐ撮影諦めちゃう、ヘタレっぷり^^;
あ、8月は、いよいよ片思いのヤマ、目指そうかと思っています(^-^)/
また感動のレコ、楽しみにしています
Tamiさん、こんにちは。
お久しぶりですね。
赤岳に行かれたようで。
いろんなお花が咲いてましたね。
きっとお花好きのTamiさんはニヤニヤしながら
歩いていたのでしょうね。
仕事で忙しいようですが何とか時間作って
夏山を楽しんで下さい。
まだまだこれからですよ！
いよいよですか。
あそこもお花がいっぱい咲いてますね。
たくさん撮って見せてください
貴公子と一緒なのかな？
それとも白馬に乗った天使？？
思いが通じるといいですね。
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