八ヶ岳全山縦走_根石小屋泊（小淵沢駅〜富士見高原〜西岳〜編笠山〜ギボシ〜赤岳⇔阿弥陀岳〜横岳〜硫黄岳〜箕冠山〜根石山〜東天狗岳⇔天狗岳〜茶臼山〜縞枯山〜北横岳〜大岳〜双子山〜蓼科山〜八子ヶ峰〜白樺湖）
山梨県
長野県
tomoab
体力度について
- GPS
- 32:01
- 距離
- 69.3km
- 登り
- 5,818m
- 下り
- 5,260m
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・最初重量6.5kg(水1.5L、二日分食糧込み)、ストックなし、ビブラム靴、膝テーピング
22日)小淵沢駅〜南八〜根石小屋（編笠山からは体調不良の為、なるべく地図タイムにあわせて進行)
00:03小淵沢駅00:03 →
02:05富士見高原登山口 →
04:23西岳04:30 →
05:27編笠山06:10 → 07:18東ギボシ頂→
07:29権現山（2704M峰） → 08:43キレット小屋08:48→
11:12阿弥陀岳11:36 →
12:57赤岳 → 13:21赤岳展望山荘13:32→
14:25横岳(奥ノ院) →
15:13硫黄岳15:17 →
16:29箕冠山16:35 →
16:45根石山荘着（小屋伯）
22日統計：
・トータル16時間47分、内休憩1時間40分
・AVGHR142／MAXHR177／EPOC167
23日)根石小屋〜北八〜白樺湖
（朝寝坊のためやや早足、横岳山頂駅からからは当日帰りを諦めて、マイペースに戻る)
05:40根石山荘05:40 →
05:45根石岳 →
06:06東天狗岳 →
06:18西天狗岳 → 07:07黒百合ヒュッテ07:12→
08:48麦草峠08:54 →
09:39茶臼山 →
10:10縞枯山 →
10:38山頂駅11:07 →
11:48北横岳（北峰） →
12:36大岳 →
13:34双子池ヒュッテ14:01 →
14:31双子山 →
14:49大河原峠 →
16:16蓼科山頂16:23 →
17:48女の神茶屋17:55 →
18:42八子ヶ峰西峰 →(42分迷い) →
20:54南白樺湖
23日統計：
・トータル15時間14分、オーバヘッド抜きで約14時間20、内休憩1時間20分
・AVGHR132／MAXHR172／EPOC120
| 天候 | 22日)南八：晴れ 23日)北八：晴れ→曇り→晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
21日 20:27中野→(中央線)→高尾→(中央本線)→23:31小淵沢 (※これ以降は一時間後の終電しかない。21:32中野発→00:38小淵沢着) 帰り) 計画：23日の 17:57東白樺湖の池の平ホテルバス停→(蓼科ライナー2185円)→21:55新宿直行 蓼科ライナー: http://www.highwaybus.net/tateshina/ (新宿⇔蓼科の格安バスです) 実績：「蓼科ライナー・路線バス・終電」とっちにも間に合えず白樺湖で宿泊、 どうせならでは翌日霧ケ峰を見学→ 24日14:21霧ケ峰IC→(諏訪バス920円)→15:03上諏訪駅15:56→(高速バス3060円)→19:05新宿 高速バス： http://www.alpico.co.jp/access/express/suwa_shinjuku/ (※突然の霧ケ峰は、別の記録とします) |
| コース状況／ 危険箇所等 |
★なんと全山とは書き、wikipediaの八ヶ岳「主な山・峠」を基準とすると ( http://ja.wikipedia.org/wiki/八ヶ岳 ) 三ッ頭、赤岩の頭、峰の松目の三つのピークには登ってません／ 権現岳の2714Mピークまでは行ってません／ 横岳のいくつかの岩ピークは巻き道でバイパスした気がします。 ★紫外線火傷 腕にやられました。明らかに火傷です。 日焼け止めはSPFとPA両方対応のものを用意しましょう。 顔以外にもで随時かけなおしましょう。 ★水状況（08/22~23日、自分が寄ったところのみの情報です。 宿泊者やキャンプ場利用者には条件が(天水が提供できるとか)異なるかもしれません） ■ 富士見高原の不動清水：豊富 ■ 乙女の水：豊富 ■ キレット小屋：水場の水はそのままじゃ飲めない状態だそうです（ペットボトル500ML400円販売） ■ 赤岳展望小屋：水場なし、ペットボトル500ML500円） ■ 根石小屋(宿泊した小屋です)：水場は枯れてる（ペットボトル500ML350か400円(よく覚えてません)) ■ 黒百合ヒュッテ：水場なし、ペットボトル500ML350円 ■ 麦草ヒュッテ：天然水1L 100円(ボトル必要)、飲み物500ML200円 ■ 双子池：雄池の水をそのまま無料飲料可能。 (年一回水質検査をクリアしているし、今まで池の水を飲んであたった人は一人もいないとのことでした) ほか、天然水1L 100円で販売(ボトル必要) ■ 大河原峠：自動販売機500ML200円?250円?、大河原ヒュッテには入ってみませんでした。 ★コース状況： ■ 南八では三点確保、安定したホールド、落石を、北八では足元の滑りに注意 ■ 小淵沢駅〜富士見ゴルフ場： ・道路歩きでゆっくり高度アップ。大体人道はあります。 ■ 富士見ゴルフ場〜西岳〜編笠山： ・深夜登りにも迷い易い箇所・危険箇所なし。 ■ 青年小屋〜キレット〜赤岳〜阿弥陀岳〜横岳： ・ハシゴ、鎖場、足元狭く滑りやすい岩石やガレ場のトラバース・直登など、 油断できない道の連続です。でもどこまでも一般ルートです！ ・落石注意です。週末や時期ならゲンジ梯子あたりでヘルメットが要るのではないでしょうか? ・赤岳〜阿弥陀岳ピストンは滑りやすく、以外と疲れます。 ■ 横岳〜天狗岳： ・西天狗岳から東天狗岳へピストンバックする際、 途中古い巻き道跡がありましたが、古すぎでだめっぽかったです。 ■ 東天狗岳〜北横岳： ・問題なし。 ■ 北横岳〜大岳〜双子池： ・編笠山のように大きな石がゴロゴロかつ樹林帯のなかです。ここの石はパターンが予想できないため 編笠山よりもバランスがとりにくいです。 ■ 双子池〜双子山〜大河原峠： ・高い笹の為、足元がよく見えないところがあります。 ■ 大河原峠〜蓼科山〜女神の茶屋〜南白樺湖 ・問題なし。 ・八子ヶ峰西峰付近で道迷いましたが、普通なら迷うはずないです。 ★地図 ■ 八ヶ岳マップはいろんな所でただで配られています。 モンベルの店頭には1/65000地形図(八ヶ岳アルペンナビ)があったり、 蓼科牧場のリフト乗り場には地形図ではない(等高線なし) 1/64000の地図があったりするらしいです。 両方とものぞいてみたことがありますが、 標準コースタイム、水場、山小屋情報など、 購入した山と高原地図に比べてもまったく問題ないぐらいでしたので 安い旅を追求する方々はそれを入手すればいいと思います。 ※但し、上記無料地図に軽緯度はありません。 ★根石山荘 ■お風呂あり。 トイレきれい(八ヶ岳はどこでもトレイきれいでしょう)。 ご来光・日没OK。 記念品もらいました。ホテル用タオルと歯ブラシセット。 「根石山荘」とちゃんと書いてます。 |
| 予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
22日10:04 阿弥陀岳への巻き道ですが、ご覧のとおりに、阿弥陀岳よりもっと高く上ったところに分岐がありますので、あまりかせげません。
22日13:00 赤岳頂上はちょうど雲の真ん中で展望なし。頂上小屋方面はちょっと見えます。でも、本日期待してた景色は編笠ですべて満喫したのでいいです。縦走中、編笠〜キレットの展望が一番よかった気がします。赤岳では赤岳が見えない、赤岳以降は、南アや富士山がよく見えない等々で。
23日05:16 日の出は今日も間に合えなかった。10分だけ早く出たら見れたのに、それがそんなに面倒だったのか。当時の考え方が理解できない。それより出発が計画比べ3時間遅くなったのが問題ですが。
1
23日08:15 麦草峠。山に入ってからの初めての車道のある文明圏。我々にとって文明圏とは、飲み物が定価(に近い値段)であるところに過ぎないです。
23日19:19 気づいて元に戻ったら、先見れなかった「東急リゾート」行き印発見。先はきっと、「東急リゾート」がさす方面の真正面から立って標識を見たので、東急リゾートを見落としたはず。こういうのたまにあります。
感想
★計画段階の様々な考慮点
■ 安く行きたいと決めて、、原価に優先順位を。
■ 駅から歩き始めた理由
原価削減旅なので、駅からのタクシー代を以下でシミュレーションするとこれはちょっとと
http://www.taxisite.com/far/info/20.aspx
思ってたところ、何方かの記録をご拝見し、小淵沢駅から歩き出すのも普段あるってことを分かりました
（お気に入りにそのリンクがあります）
■ 富士見高原を入口とした理由(観音平ではなく)
縦走中西岳と編笠山両方を登るためには、片山は青年小屋からピストンすることになる。
それなら、西岳を先に登って、編笠山をピストンした方が距離的に御得だと思ったからです。
■ なら信濃境駅からでなく、小淵沢駅から遠回りした理由
信濃境駅行きは終電が速すぎます。終電に乗って到着すると22時30分になり、それから登り始めると、
幾つかの記録からナイトハイクは危険と言われたルート(ギボシあたり)をナイトハイクしてしまうからです。
(「八ヶ岳、全山、日帰り」で検索すればあの区間ナイトハイクして当日北八まで走った方々の立派な記録が出ます)
■ 夜出発の理由
山頂で日の出が見たい(1%)、宿泊費原価削減(99%)※1%も99%も失敗
■ 白樺湖下山の利点
・段々権威を高めていく(?)WIKIPEDIAによると、八子ヶ峰も八ヶ岳の一部だそうなので寄ってみるべき?
・八ヶ岳の山容に圧倒されたら、最後にはなだらかな草の高原を歩いたら精神的にいいかと。
・白樺湖は完全文明圏である！コンビ二もある(夜10時まで)、温泉もある
・蓼科ライナーのバス亭がある且つコンビ二があるので、
席さえあればその場でバス予約、支払、お風呂、乗車ができ、柔軟に対処できる。
★水問題とザックのデポー
■ 水問題
「最悪の場合」は所々の小屋で買えますので、水不足で縦走をあきらめることはないでしょうが、
今回は原価削減系旅を計画しましたので、水が問題となってしまいました。
最初1.5L用意、あとは高原地図の水場表示のあるところで補給する予定でした。
(水場なら有料でもLあたり100円程度だろうと思い)
が、枯れてるか飲めない状態になっている場合があったのです。
乙女の水は（私が行った時やほかの記録を読んでも)枯れてることはなさそうですが、
それ以降水を求めに行ったキレット小屋、根石小屋はそういう状態でした。
長距離縦走で時間かけてフィルタリングして飲む暇がない、それに
当日はかなり暑かったので「最悪の場合」が続き、ペットボトルを購入するしかなかったです。
350〜500円するミネラルウォータをキレット〜根石小屋間で多数購入しました。
段々空ボトルだけでごみ袋が膨大になります。それは何ですか?と超えかけられたこともあります。
翌日北八は森が深いので、汗の量も少なかったと思いますし、
前日山の事情を分かったおかげで、やり方を変えて無問題でした。
■ ザックのデポー
南→北／北→南全山縦走なら、
青年小屋⇔編笠山(または青年小屋⇔西岳)、赤岳⇔阿弥陀岳、西天狗⇔東天狗、大岳
など、主稜と離れたピークのピストン区間が出てきますので、ザックのデポが便利でしょう。
残念ながらそういう当然なやり方に気がついたのが阿弥陀岳からピストンバックしながら
中岳のコルに主のないザックが置いてあることを見てからでした。
で、自分も大岳手前の往復8分コースでは短いながらもザックデポの効果を。
■ なので、すべての情報が分かってる今なら水とデポを以下のようにしたいと思います。
最初、空きボトルのみ2＋1L用意⇒不動清水で500ML補給⇒乙女の水で3L補給⇒
青年小屋へザックをデポし編笠山ピストン⇒
赤岳・中岳間のコルへザックデポし阿弥陀岳ピストン
(文三郎尾根分岐へ置けば最高ですが、そこはガレた急登道がさらに狭いのでやったら大迷惑です)⇒
500ML残して根石小屋着⇒麦草ヒュッテで2~3L補給(Lあたり100円)⇒双子池で補給…
★原価削減旅の予実：
■ 予：家(東京)⇒八ヶ岳⇒家の一泊計画がなんと11000円で可能なんじゃ！
■ 実：
・宿泊：
二日目寝坊により、出発が遅くなり(2:30出発予定だったのが、5:30過ぎてしまい)
しかも、まさかのところで(八子ヶ峰頂上)迷子になりさらに時間オーバー。
真っ暗の中迷ってるときには2in1スキー場の適当なところでビバークしちゃうかとも考えましたが、
その日には絶対に安楽に負けたかったです(笑)それで何とか下山しホテル泊。
これは当初0時に寝ないで登り始めた結果がまったくだいなしになる瞬間。
・お水：補給予定の水場がだめだったし、
予想以外暑かったです。(阿弥陀岳頂上で腕時計温度計34℃、直射日光では41℃)
それで汗と交換したお水代：4千円
・帰り便：蓼科ライナーに乗らず、諏訪バス＋高速バスで3980-2140=1840オーバー
・これで大幅オーバーしてしまいました。
僕のなかには計画を守りたくないDNAがあるのではないかなんてちょっと思ってみて辞めました。
★感想
■ 短い時間に計画を沢山入れ込む：
暇のない現代人の山登り方にはこういう感じがあると思います。
これではちょっとした突発事故が発生すると、つい頭ではcpmみたいなのをまわします。
あの山はパスしてそっちルートにすればまだまだセイフだとか。。
北八ではそればかり考えてる自分を自覚。
山で考えることがそれしかないのか。。と思ったら
これ以降はやり方をすこしでも変えようと思いました。
■ 長いハシゴの記録を見ると、「とってもスリリングです!」程度で書いてあったのですが、
私は実にびびりました。なら、西穂ー奥穂も無理かと思います。
地図を首に掛けてたので、一段下る度に地図がハシゴの四角に入り込まれ、
もう一段を下る時には体が下ってから最後にひとつ上段から加速され落ちてくる。
それが61回繰り返されたはずです。皆さん、是非首から何もはずしてから取り付きましょう(笑)
■ 最近運動をしてなかったので、22日登山日にあわせて、
体のグリコーゲン最適化を実施してみようとして4日間準備してみましたが、
下痢ばかりして体調崩した状態で登りはじめることになりました。
どうやら失敗したようです。理論だけ適用してみただけですからね。
■ コマクサは見れました。カモシカ遭遇には失敗。双子山頂上とかありそうなのにな。
■ 絶景の連続でとってもありがたいたびでした。今まで一番天気のよい山ハイキングでした。
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２日間で西岳や双子山まで行くとは、すごいですね。
山麓歩きも長くて、さぞ歩き応えがあったかと。
ぼくも以前、北上コースで全山歩きました。
こちらは車と自転車利用のゆったり２泊３日でしたが。
この記録読んで、また挑戦したいなと思いました。
otkmeさん
読んでいただきありがとうございました。
早速otkmeさんのレコを見に行きましたが、
八ヶ岳マスターさんでしたね。ほぼ全ルート行かれているようで、素晴しいです。
最近は西穂高〜ジャンダルム〜奥穂高もいってらっしゃったようですね。
そっちは61段ハシゴでもびびってしまう私には
まだ無理と思って我慢してますが、
遂行し続きいつかは挑戦できたらいいなと思います。
八ヶ岳はさすが歩き応え抜群でした。
八ヶ岳北上・南下縦走は最近のヤマレコでは二日間でなく、
日帰りの記録がどんどん登場していてびっくりです！
八ヶ岳は好きな山になりましたのでこれからも八ヶ岳には頻繁にお世話になる気がします。
otkmeさんも相変わらず八ヶ岳に登り続けるようですので、
偶然遠い飲み屋でも出会ったらいいですね。
よろしくお願いします。
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