念願の大キレット！

2022年08月16日(火) 〜 2022年08月20日(土)

• GPS: 24:06
• 距離: 35.0km
• 登り: 2,968m
• 下り: 2,978m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:33
• 休憩: 0:08
• 合計: 1:41

距離 6.7km 登り 94m 下り 37m

14:58 上高地バスターミナル
15:02 15:05 無料トイレ
15:12 15:16 小梨平
15:47 15:48 明神館
15:51 徳本口
16:24 徳沢公衆トイレ
16:39 徳澤園

2日目

• 山行: 6:34
• 休憩: 0:33
• 合計: 7:07

距離 13.6km 登り 1,591m 下り 82m

16:39 徳澤園
6:26 6:44 横尾
7:26 槍見河原
7:37 一ノ俣
7:46 二ノ俣
8:16 8:21 槍沢ロッヂ
8:53 ババ平
9:26 槍沢大曲り
10:18 10:25 槍沢・天狗原分岐
11:27 11:29 坊主岩屋下
11:37 播隆窟
12:42 槍ヶ岳山荘

3日目

• 山行: 2:07
• 休憩: 0:00
• 合計: 2:07

距離 3.7km 登り 334m 下り 467m

12:42 槍ヶ岳山荘
8:38 飛騨乗越
9:01 大喰岳
9:26 9:27 中岳
10:13 天狗原分岐
10:36 10:37 南岳
10:41 南岳小屋

4日目

• 山行: 5:04
• 休憩: 1:09
• 合計: 6:13

距離 3.7km 登り 709m 下り 695m

10:41 南岳小屋
7:51 8:01 長谷川ピーク
9:19 北穂高小屋
9:26 北穂高岳北峰
9:29 北穂高小屋
9:32 9:40 北穂高岳北峰
9:46 9:49 北穂高小屋
9:54 9:55 北穂高岳北峰
10:22 10:25 ドームの頭
11:42 12:25 涸沢岳
12:37 穂高岳山荘

5日目

• 山行: 4:07
• 休憩: 0:23
• 合計: 4:30

距離 7.2km 登り 246m 下り 1,725m

12:37 穂高岳山荘
6:01 6:02 穂高岳
6:09 6:19 南稜の頭
7:10 7:17 紀美子平
8:31 8:37 岳沢小屋
9:11 見晴台
9:42 岳沢湿原・岳沢登山口
9:54 日本山岳会上高地山岳研究所
9:59 河童橋
10:00 ゴール地点

天候

1日目〜3日目　雨、暴風雨。
4日目　晴天
5日目　曇り、霧のち雨。

アクセス

利用交通機関：

バス

あかんだな駐車場からバスで上高地へ。

コース状況／危険箇所等

上高地〜槍ヶ岳〜南岳、
特に変わり映え無し、一般的なルート雑誌に書いてある通りです。

南岳小屋〜大キレット〜北穂高小屋。
とにかく岩場が多く、急下降、急登。
特に長谷川ピーク越えた先に1箇所かなり降りづらい所があります。
一見足場がない様に見えますが内側に銀のボルトみたいなのがあるのでそれを足がかりに。

北穂高小屋に向かう最後の急登は浮き石多く注意です。

北穂高〜涸沢岳
とにかく気が抜けません。
アップダウンも激しく鎖場も多いです。

穂高岳山荘〜奥穂高
最初の梯子のある岩場だけ要注意。

奥穂高〜吊り尾根〜紀美子平
浮き石、ルート間違いに注意。

紀美子平〜岳沢
とにかく両手を使う場面が多いので滑ったりバランス崩さない様注意。

岳沢〜上高地
泥によるスリップや木の枝に注意。

写真

8/16 14:31

すでに雨が降っている上高地。
昼過ぎだったので下山して来た人も多く。
悪天承知で４日後の晴れに期待します。

8/16 15:02

どんより。
今日は徳澤までなので気にならず。

8/16 15:47

明神、この先のクマ発生率高し。
過去に2度遭遇してるので少し緊張。

8/16 15:50

徳本峠分岐。
今は崩落して通行できないとか？？

8/16 16:19

新たに設置されていたクマ鈴。

8/16 16:25

徳澤到着。
天気悪くテントも少ないです。

8/16 16:57

初お披露目のマイテント。
しかしこの後酷いことに。

8/16 17:46

徳澤のテント泊者用テイクアウトのカレーとおでん。
美味しかったです。日本酒も頂きました。

8/16 19:20

大雨が..
微妙に設営場所が悪く、テントの周りは水溜り。
しかもインナーがメッシュなので跳ねっ返りの雨が少しずつ入ってきました（泣）

8/17 5:40

２日目。
早々に撤収し横尾に向かいます。

8/17 5:45

一瞬立ち入り禁止かと思いましたが、よく見ると
「ロープ外通行禁止」

8/17 6:40

横尾到着。既に大雨

8/17 6:45

気にせず向かいます。

8/17 7:38

一の俣

8/17 7:46

二の俣

8/17 8:16

槍沢ロッジ。
残念ながら今は自粛中。

8/17 8:54

ババ平。
トイレが綺麗になってました。

8/17 8:55

8/17 9:18

雨やまず..

8/17 11:18

槍ヶ岳山荘まで残り1500！

8/17 12:46

8/17 12:49

到着！
雨が止んでいたらテント泊にしようかと思いましたがあまりの暴風雨だったので小屋泊に。

8/17 13:49

暖まります。

8/17 17:06

談話室。

8/17 17:31

頭の部分に仕切りがありました。

8/18 7:40

３日目。暴風雨はやまず。
多くの人が小屋で様子見しながら行動されてました。

8/18 7:51

風は強いですが雨が止んだので槍に。

8/18 8:04

登頂。風が強いので立つのが怖く早々におりました笑

8/18 8:08

梯子。
岩場に置いてこれほど楽なものは無いと思います笑

8/18 8:38

雨が止んだので南岳小屋に向かいます。

8/18 8:39

一瞬だけ晴れ間が。

8/18 10:15

雷鳥も居ました。

8/18 10:35

南岳登頂。感覚的には到着笑
この頃にはまた雨が（泣）

8/18 10:41

南岳小屋到着。
ここまで一緒に来た2名の若者はこのまま大キレットに行くとの事。
無事に通過する事を願って別れを告げます。

8/18 11:21

念願の豚汁定食！
美味しかったです。

8/18 16:16

風が強いテント場って事を忘れてました..
風避けの石を1時間ほど積み上げてテントが限界ギリギリ。

8/18 17:16

テント泊者用の夕食のハンバーグプレート&追加で豚汁。
意外な程量も多くボリューム満点で最高です！

8/19 5:04

４日目。
...晴れました！！
そして冬かと思う位寒い！
夜中も何度か目を覚まし、ナルゲンを湯たんぽ代わりにして寝ました。
でも天気は最高の予感！

8/19 6:07

南岳小屋の豚汁モーニング。
今朝は白米が無く、チマキでした。

8/19 6:13

売店はこんな感じ。

8/19 6:13

コロナ対策？の為か朝から窓も全開放！寒かったです笑

8/19 6:25

ここで小屋から出てきたYAMAPユーザーのたなけんさんが！同じく大キレット越えて穂高岳山荘に行くとの事で自然と一緒に行く事に。めちゃくちゃ心強い！

8/19 6:29

いよいよ大キレットへ。
緊張して気が引き締まります（ビビってるとも言います笑）

8/19 6:34

相方さんは大きな一眼レフカメラ？を携行。
小屋泊なのに重そうな装備です。すごい。

8/19 6:39

いきなり怒涛の下りです。

8/19 6:48

降りて来て振り返ると結構な光景でした。

8/19 6:51

うわさの長い梯子。
安定してるので全然楽です。

8/19 6:52

てっぺんに見える北穂高小屋。
あそこまで無事に行けるのかとドキドキ。

8/19 6:55

相方さん。岩場に慣れてる様でスイスイ下ります。

8/19 7:01

大分下までくだったので振り返ると..
すんごい岩場！
こんな所降りて来たのかとびっくり。

8/19 7:04

いつの間にか撮られてた自分笑

8/19 7:04

まだまだ長いです..

8/19 7:26

一瞬、茶と読んでしまいました

8/19 7:42

長谷川ピーク到着！
斜めの一枚岩なので足を滑らさない様に注意します。

8/19 7:45

歩いて来た道が全部みえる.,
とにかく天気が最高で気持ちが良いです！

8/19 7:57

とにかく岩場→尾根道→岩場の繰り返し。

8/19 8:05

相方さんの方が体力が有り、ここら辺から相方さんが先行に。

8/19 8:09

ここが最低コル？ここから激登り？

8/19 8:23

振り返ると長谷川ピークが。
こっち側から見ると結構恐ろしい場所に見えます。

8/19 8:32

この写真だけ見るとこの後どうやって行くの？って思ってしまいます笑

8/19 8:37

飛騨泣き〜渡り切った相方さん側から。
足場と手がかり、鎖がしっかりされてました。

8/19 8:37

渡る前、槍側の自分視点の飛騨泣き。
奥に見える大岩壁、あんなの登るの..と。
飛騨泣きよりもあっちに愕然。笑

8/19 9:16

相方さん、崖っぷちでの写真撮影。
見てるこっちがヒヤヒヤ。
心臓止まるかと思いました笑

8/19 9:17

さっきの崖っぷちの上から。
360度絶景でした！
後ろはかなりの角度の登り。北穂高までもう少し。

8/19 9:46

北穂高小屋到着。
大キレットをついに通過！
相方さんと束の間の休憩。

8/19 9:51

北穂高山頂は2人とも行った事があったので止まる事なくスルーし通過。笑

8/19 9:59

南陵分岐。数日前にニュースがあった場所。
ご冥福をお祈りいたします。

8/19 9:59

いざ最大の難所、北穂高〜涸沢岳へ。

8/19 10:04

槍ヶ岳からここまで。歩いて来たこの満足感。
でもここからが裏ボス。さらに気を引き締めます。

8/19 10:20

振り返るととてつもない大岩壁。
ルートは写真中央ですが。ドアップにすると後続の登山者が見えます。

8/19 10:22

またとてつもなく下るのか、と慎重に。

8/19 10:25

降りて振り返るとこんな感じ。

8/19 10:25

さらに下り振り返る。
や〜、とんでもない場所きちゃったなと。

8/19 10:40

奥壁バンド。
ここから先が要注意ゾーンみたいです。

8/19 10:47

浮き石を踏まない様に慎重に。

8/19 10:55

最低コルっぽい所の手前。

8/19 11:08

大きなガレ場。
ここはほぼ直登。
浮き石踏んで横に転んだら下まで落ちて命は無いです。

8/19 11:09

怖いので足元だけ見て進む自分笑

8/19 11:22

ここから梯子→即クサリからの垂直ボルト。
垂直ボルトはかなり緊張します。
相方さんが先行で良かった。笑

8/19 11:30

長い鎖ゾーン。
上はまだまだ有ります..

8/19 11:30

上の相方さんから見るとこんな感じ。

8/19 11:31

さすが一眼レフ。
こんな自分でも少しカッコよくみえます笑

8/19 11:37

あまりの岩壁に2人で見上げる。一体どんだけ登らせる気なんだと滅入りそうですがすぐ奥の山頂に人が。
あそこが涸沢岳のはず、とゴールが近い事を感じとり気力を振り絞ります。

8/19 11:39

写真だとわからないんですが地味に急登なんです。

8/19 12:03

やっと涸沢岳に到着、北穂高〜涸沢岳間クリア！
少し前にこの標識が見えた時には僕も相方さんも歓喜に溢れてました。

8/19 12:22

相方さんはギリギリの所で撮影。
自分は無理なので2歩後ろから。笑

8/19 12:10

穂高岳山荘と奥穂。
もう後は山荘まで軽く歩くだけ。

8/19 16:20

山荘に到着しテラスでのんびりしてたら荷上げのヘリが。5回程来られ、最後はファンサービスも。
カッコよかったです！

8/19 16:59

テント設営。狭いので前室張れず（泣）

8/20 5:22

５日目。
天気はあまり良く無く。
今にも雨が降りそうで、相方さんと5時半に下山開始。

8/20 5:58

奥穂〜
ここも2人とも登頂済みで天気が悪かったので少しだけ眺めてスルー。
晴れてる時はここも最高です。

8/20 6:07

吊り尾根に向かいます。

8/20 7:09

途中、幾度となく岩場を越えて無事に紀美子平に。
天気が悪く、急登なのでスルーし下山する事に。
画面上の左側の岩場に黄色の登山者いるの分かります？

8/20 7:13

鎖場の連続です。

8/20 8:05

岩場を越えて半樹林帯へ。

8/20 8:37

岳沢到着〜。
ここで少し補給し後は樹林帯を下るだけです。

8/20 8:37

奥に見える赤いのがBT。
ラスト、トレッキングポールも出して頑張ります。

8/20 9:42

岳沢登山口到着。
これにて登山は終了。
後は散策コース。

8/20 9:59

河童橋。
観光客が沢山いる事のこの新鮮さ笑

8/20 10:16

BT到着。
とてつも無い達成感と満足感に包まれてました。
南岳小屋からずっと同行してくれた相方さん。
命の恩人と言っても良い位の相方さん。
本当に楽しかったです。感謝。

撮影機器：

iPhone XR Apple

ILCE-7M4 SONY

感想

gakunemo

夏の長期連休。
今年こそ、今ならとたった1日の晴天を信じて挑んだ山行。
大キレットアタックの日を万全のコンディションで迎える為に出来る限り1日の行動時間を短くし4泊5日で計画。
1.2.3日目と悪天に見舞われながら4日目の南岳からのドピーカン。
前日寒さに耐えながらナルゲンボトルでひたすら必死に靴と靴下を乾かした苦労も報われる様な朝焼け。

でも数名いたテント泊の方、小屋泊の方の殆どは先に出発。
心細い中、豚汁モーニングを平らげ気合いMAX！
でも7年前にこの場所で大キレットに臆して撤退した苦い記憶も蘇る。
そんな中偶然にも小屋から出て来たKさん。
同じく大キレット抜けて穂高岳山荘まで行くとの事で一緒に行く事に。

1人じゃない。
これがどれだけ心強かった事か。
情けないと思われても良い、正直どこか自信が無くて怖かったんです。
高所恐怖症の？自分は初めは穂高岳山荘から奥穂へ向かう梯子ですら怖かった。
ザイテンの鎖場ですら怖かった。
少しずつ慣れて克服しても西穂高山頂からpeak1に続く両端切り立った様な所ではいまだに足が竦み恐怖に呑まれる。
もし、大キレットで足が竦んだら..とビビってました。

でも相方さんが居てくれたから、しかも先行してくれたのでとても楽しく登れました。
長谷川ピークも飛騨泣きも難なくクリア。
ひたすら現れる岩登りにヒーヒー言いながらも楽しめる余裕が出来ました。
北穂高小屋に到着した時、かつてココから大キレットを見下ろし憧れた自分を思い出し満足しつつも最後の難関である北穂高〜涸沢岳間に向けて気を引き締め直す。
...やっぱり大キレットより難易度高いじゃないですかぁ。
最後の気合いを振り絞り恐怖に負けそうになりながらも幾度となく岩壁を越え、涸沢岳の山頂の標識が見えた時、もう終わるんだ、これで越えたんだ。と思わず涙が出てしまいました。
相方さんと踏破の喜びを分かち合い、その後は涸沢岳の山頂、穂高岳山荘のテラスで達成感の余韻に浸り最高のひと時を。
この日大キレット、北穂高〜涸沢岳間で見た景色は本当に素晴らしく、100点満点の景色でした。
翌日はまた天気が不安定だったので相方さんと時間を合わせ、奥穂〜吊り尾根〜紀美子平〜岳沢〜上高地へと。
天気も悪いので前穂はスルーしてそのまま下山。
下りは相方さんが気を遣ってくれて自分が先行。

予定よりも早く、雨にも殆ど降られずに岳沢登山口まで下山。
河童橋に着く頃には雨が降り出しましたが、もうへっちゃら。
最後まで楽しく下山出来て、この2日間は本当に充実してました。
本当に言葉では表し切れない程感謝してます。
相方さん、ありがとうございました！

一生忘れられない思い出になりました。

今回、運良くアタックが晴天でしたがガスってたり雨だったら道迷いや滑落もあったかなと思いました。
いつか大キレットをと考えてる方。
悪天だったならば、出来る限り撤退する英断を。
雨の中でも大量の汗をかかず行動できる体力を。
自分が偉そうに言えた事ではありませんが。。

山で出逢った方々、山小屋の方々、山に感謝です。