穂高縦走 (大キレット〜北穂〜奥穂・ジャンダルム〜西穂)
- GPS
- 37:50
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 3,869m
- 下り
- 3,962m
コースタイム
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 11:21
- 山行
- 10:36
- 休憩
- 3:04
- 合計
- 13:40
天候 | 晴時々霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・新穂高温泉の深山荘横の登山者用駐車場は深夜1:00過ぎで満車のため、 鍋平公園の無料駐車場に移動。 ここは2箇所の駐車スペースがありますが、奥の駐車スペース(芝生) はまだまだ空きがありました。 ・鍋平公園からは登山道を通って新穂高温泉登山口まで歩くと30分程度 で着きます。 (昨年の夏は確かクマが出て通行禁止になった時期があったと思います ので熊鈴は必要と思います) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●南岳新道 ・槍平小屋から東に折れて南岳小屋まで一気に上がります。 ・危険個所はないですが梯子・ロープは何度も現れます。 ●大キレット ・マークは頻繁にあるので見失うことはないと思います。 ・梯子、鎖も必要な箇所には設置されており、実線ルートだと感じました。 ・長谷川ピークのナイフリッジも慎重にいけば十分滑落を回避できる鎖 が設置されています。 (でも、長谷川ピークの文字は確認できず・・) ・北穂に向かって進むと、飛騨泣きから北穂までの急登は足に来ました。 筋力の衰えからくる滑落に注意。 ●北穂〜涸沢岳 ・大キレットと似ていますが、高度感はこちらの方があると思います。 ●奥穂〜ジャンダルム〜西穂 <ルートロス> ・思った以上にマークはあると感じました。進む方向をざっと見渡して、 マークが見当たらなければルートロスと考えた方がいいです。 ・それでも後半2度ロスしました。 一度目は天狗岩の下りあたりで、マークが見えないまま15mほど進むも やはり足元がもろくてロスと判断して元に復帰。 ・2度目は間ノ岳から赤岩岳への急登で勢い余って稜線を越えてしまい、 そのままマークを探してしばらく下ってみるも足場がもろくてロスと判断。 稜線に戻ったところマークが見えたので安心して下り始めましたが、 実はそれは間ノ岳から登って来たばかりの道を下り直していたのでした。 西穂がなかなか見えないので念のためGPSを確認して誤りに気付いた次第。 (30分のロス。これは時間的にも体力的にも痛かった) 緊張がゆるんでいたのと、時間が押していた焦りが原因。(反省) <危険個所> ・馬の背は目前のホールドを確認することに集中していると恐怖感もあまりなく、 一気に下り切りました。 通過後に振り返って、馬の背を登り始めた親子を見る方が怖さを感じました。 たまたまなのか浮き石には出会いませんでした。 ・ロバの耳への登りは足場が狭くて急角度。 つかんだ岩が1度ぐらついたので慎重に進みました。 ・逆層スラブは奥穂側からだとそれと気付かないまま通過しそう。 振り返るとヤマレコでよく見る光景で怖さを感じますが、 通過する分にはそれほど意識しなくてもよいかもしれません。 ・間の岳周辺は浮き石が多く、慎重にゆとりをもって進むべきです。 <全体の感想> ・どんなに高度感がある絶壁でも足場がしっかりしてればあまり怖さを 感じることなく進みましたが、つかんだり、体重を預けて足を置いた 石が不意に動いた時の方が恐怖感は大きいと思います。 ・手や足をかけて一つ一つ動かないかどうか確認して慎重に進む ということに尽きると思いました。時間がなくても焦りは禁物ですね。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
去年の9月、奥穂から眺めたジャンダルムの異様な山容に圧倒されて、
その姿がいつの間にか心の片隅に居座るようになりました。
今年の夏山シーズンもそろそろ終わりが近づいてきたので、
天候も落ち着いた感のあるこの週末にチャレンジすることに。
制約条件は次の2点。
・日程的に1泊2日しかとれない。
・未経験の大キレットも歩く。
上高地からだと厳しい感じがしたので、色々悩んだ挙句、
大キレットや北穂・涸沢岳間で足慣らしをしてからジャンに挑戦という
ルートを計画。
1日目:新穂高温泉から南岳新道経由で大キレット越え。
2日目:北穂から奥穂、ジャンダルム経由で西穂から下山。
(1日目に大キレットを越えられないなどジャンを断念する場合は
エスケープルートとして、2日目に穂高岳山荘から白出沢ルートで下山)
<1日目>
南岳新道は樹林帯の中をひたすら梯子やロープ伝いに上がっていきます。
疲れてきた頃に展望が開けて目指す穂高の稜線が目に入って、
よい気分転換になります。
それでも南岳小屋直下の最後の登りは息があがりました。
南岳小屋で昼食をとっていよいよ大キレット。
思いのほか頻繁にマークがあり、ルートロスの心配はほとんどないと感じました。
またナイフリッジや飛騨泣きなども鎖が整備されており、
それなりの登山経験と十分な体力があれば、技術的には問題ない気がしました。
丁度ガスってしまって展望が効かなかったのが残念。
午前中の南岳新道の急登の疲れが次第に足にきて、
飛騨泣きあたりから北穂小屋までの最後の登りで息絶え絶えに。
(出発が遅かったせいかすれ違ったのは10人程度。
北穂に進む人はほとんどいなかった様子)
<2日目>
見事に晴れ渡った2日目。早く出発すべきところ、テン場から北穂山頂に戻ってご来光見物。
昨日見れなかった大キレットの全容も確認し、大満足で涸沢岳へ。
北穂から涸沢岳間も大キレットと同じように危険とされるルート。
大勢の方々と一緒に進むので時々渋滞も発生しますが、
ほどよい間隔で休憩をとったり、前の人の足の置場を観察したりしながら進むことができました。
穂高岳山荘に到着したのが7:40くらい。
大急ぎで腹ごしらえをして8:00にいよいよジャンに向けて出発。
ところが小屋前から大渋滞が発生しており、40分経過してもまだ小屋の前。
このままではジャン経由でのこの日の下山は難しい気がしてきましたが、
とりあえず並んでいるうちにじりじりと前進し、梯子を上がりきると進み始めました。
奥穂から眺めるジャンダルム。
去年は圧倒されましたが、今回は、よし、行けるという気持ちになりました。
ナイフリッジに一歩踏み出すと、怖さよりも心地よい緊張感が湧き上がってきました。
何度も多くの方々のレコを拝見していたせいか驚きは少なく、
高度感も浮石も概ね想定の範囲で慎重に進みました。
しかしながら奥穂から天狗のコルまで2時間かかって到着した頃から、
緊張感よりも時間のほうがが気になり始めます。
慎重かつ、急ぎつつ進んだ結果、2度ルートロス。
次第に体力も落ちてきて頻繁に小休憩をとって西穂独標に到着した時には再びへとへとの状態に。
その後、西穂山荘、そしてロープウェイ乗り場へ。
(たまたま業務用の便があり、乗せて頂くことに。感謝いたします)
あわただしい山行になりましたが、
自分の力を100%活用して進んだジャンダルム。
そこで眺めた光景はずっと記憶に残りそうです。
tubataroさん、こんばんは〜。
大キレットからジャン、西穂への縦走、
まさか1泊2日の行程とは思ってませんでした!
この難ルートを1泊2日で行かれるなんて凄すぎますっ
3連休中、北アルプスは快晴かと思いきや、
時々はガスってたんですねぇ
それでもご来光やモルゲン、青空は
縦走の励みになりますよね〜
私もいつか行ってみたいこのルート、
その時のためにじっくり参考にさせて頂きます
tubataroさんのように怖さが心地よい緊張感には
変われないと思いますが…
何となくご無沙汰ですね。
最近なかなか山に行けず活発に山行されているdolceさんレコを
指をくわえて眺めていたのですが、
一瞬のスキをついてまとめて周ってきました。
でも、やっぱりのんびり・ゆっくり行くのが一番ですよ。
急ぐと見落とすものもたくさんあると思いますし。
木曽御嶽のレコも拝見します!
こんばんは
いや〜うらやましい
私たちは仕事で何処にも行けずでした。
だから晴れたのかも
去年のことを思い出しながらレコ拝見させていただきました。
あの馬の背は確かに見ている方が怖いですよね。
3連休人多いやろなと思っていたけど、すごすぎ。
それでも2日でさらっと行かれてすごいですね 。
おつかれさまでした
いやあ、最近は月に一度の山行なので晴れてもらわないと本当に困ります。
今回はラッキーでした。
人ごみには驚きましたが、渋滞に出会ったのは奥穂の登りだけで
あとはなんとなく時間がずれていたようです。
ジャンダルム、やっとお二人に追いつけました。
次はどこで何をされるのかな?
tubataroさん、こんばんは。
穂高の端から端までの縦走、お疲れ様でした。この区間をキャンプ装備で一泊二日だと、とってもときつかったでしょう。やっぱり奥穂〜西穂間が一番大変だった様ですね。ガスってくると赤ペンキを見失ってルートロスし易くなりますね。ロープウェイの最終に間に合うかぎりぎりで、焦った様子が分かりました
ところで槍の頂上と奥穂ではキャンプした事が有りますが北穂では無いですね。そもそもあそこでキャンプ場できたっけと、いうほど印象が無いです
事前のアドバイスのおかげで自信をもってチャレンジすることが
できました。
ガスっている時は本当にとんでもない勘違いをするものですね。
いい勉強になりました。
北穂のテン場は、小屋から涸沢方面に10分ほど下ったところで、
20張くらい張れるようになっています。
写真を追記しておきました。天気がよければ絶景だろうなあと思います。
(トイレには少々不便ですが・・)
また次のチャレンジを考えたいと思います。
まさかテント装備を背負われて1泊2日でこのルートを通られるとは・・・流石はtubataroさん、とビックリさせて頂きました。見ているだけでワクワクしてくる写真ばかりです
ルートロスは疲れていると、ほんと心が折れかかりますね。自分も昔ガスガスの剱岳で前剱のあたりで道を間違えて崖を下ったり、帰り道で剣御前に向かうつもりが剣沢の雪渓方面に入り込んだりと滅茶苦茶やって息も絶え絶えに室堂に戻った記憶があるので本当に心中お察しします(笑)
こんな山行が出来てまったくもって羨ましい限りですが、自分も今週源次郎経由で剱岳行ってくる予定なのでいい写真が取れるよう晴天を祈っておいて下さい
いつもコメントありがとうございます。
やっぱり集中力を維持することに尽きるなあと感じています。
あとから検証したところ、本当に何でもないところでしたから。
今週は源次郎尾根から剱岳ですか。
すごいですね。いつもの素晴らしい写真を楽しみにしています。
お気をつけて!
つばたろーさん、こんばんは。
すご…
1泊2日でこの行程…
素晴らしい天候での素晴らしい縦走ですね
穂高連峰…
まずは1つずつ登って、いつの日かこんな縦走を…
すっかりご無沙汰しています。
コメントありがとうございます。
新しいプロフィール写真、いいですね。可愛いです。
1泊2日で行けたのはよかったのですが、
やっぱりのんびり、ゆったりが一番だと思います。
また機会あればじっくり味わいながら縦走してみたいです。
こんばんは!
この難ルートを一泊ですか!!
凄いです!しかもソロ!
でもソロで行くには少し勇気がいりますよね!
ガスると怖いし・・・・
お次はどこの難ルートを狙われてますか?
終わってみれば楽しいコースだったなあと
思っています。
でも本当はゆっくり時間とってまったりしたいところです。
雲の平とか…黒部、立山、、
時間がないのに欲張るからしんどくなるんですね。
tubataroさん、こんにちは〜♪
無事の穂高縦走おめでとうございました!
かなりハードな日程だったようですが?
天気もまずまずで良かったですね(^^)v
それにしても渋滞、凄いですね〜\(◎o◎)/!
それだけ人気なんですね
いいな〜と思いましたが、私には無理かな〜
いつもtubataroさんのレコを見て
行ってみたいと思います、双六もそうでした
また参考にさせて下さいね♪
次回のレコも楽しみにしています\(^▽^)/
ありがとうございます。
渋滞はすごかったです。でももっと早い時間はジャンダルム周辺でも
数十分の順番待ちがあったようで私はまだまだましなほうなのかもしれません。
連休に行く場合は渋滞前提で予定を組まないといけませんね。
北アルプス南部の山は概ね登れたのでそろそろ南アルプスや立山・黒部
などにも足を向けてみたいところです。
そろそろ雪山の準備も始めたいですね。
bamosuさんのレコも楽しみにしています。
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