槍ヶ岳-穂高岳(新穂高→上高地)
- GPS
- 23:17
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 3,512m
- 下り
- 3,181m
コースタイム
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 8:14
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 8:03
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 6:44
2日目 6.7km、+850m、-950m、1600kcal
3日目 8.2km、+400m、-1900m、1300kcal
天候 | 1日目 快晴→12時ごろからガス 微風 2日目 快晴→10時ごろからガス 無風 3日目 快晴→10時ごろからガス 微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
新穂高温泉p5は金曜1時半で満車 鍋平p8に駐車、空きはたくさん有り ■帰路のバス 上高地→平湯温泉 1150円 30分に1本くらい 平湯温泉→新穂高 950円 1時間に1本くらい |
コース状況/ 危険箇所等 |
■テント場 槍ヶ岳山荘: 2,000円。水1L/100円 穂高岳山荘: 2,000円。水無料 |
その他周辺情報 | ■温泉: ひらゆの森 700円 ★4.7 (めちゃくちゃ良い!) インター出てすぐの大型複合施設。内湯1、サウナ有り。露天は大小7つもある。人は多かったが、露天が超広いので、そこまで窮屈でない。泉質は白濁硫黄系と無色鉄系の2種で、どちらも湯の華が多い。このクオリティで700円はめっちゃ良い。 ■食事: ひらゆの森 とんかつ定食 1300円 ★3.5 (予想より良かった) 空腹だったので、温泉上がってそのまま食事。カツはサクサクで、脂身が少ない。量も満足。期待は上回った。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
■0日目
3年ぶりの仕事の山場が終わったので、ご褒美山行のため決め打ち有休をとってた。運良く天気が良さそうだし、未踏の穂高岳へ行こう。下記3点を考慮した結果、ログの通りのルートとなった。
・早めに槍ヶ岳についてテント場を確保出来る
・白出沢を通らない (道が荒れてて疲れそう)
・大キレットを南下できる(南下の方が簡単)
0日目は仕事を14時に切り上げ、準備して出発。色々とトラブって、17時発になってしまった。常磐道→北関東道→上信越道→長野自動車道と乗り継ぎ、5時間程度で松本へ。後半の2つは、線型が悪く、眠くならなくて良い(?)。梓川SAで0時待ちして、新穂高へ向かう。最寄りインターから70kmもあって、驚いた。秘境ですな。新穂高には1時半に着いたが、既にP5は満車。ジーザス。平日とはいえ、お盆シーズンだからしょうがないか。泣く泣く、鍋平P8に泊め、30分のただ働きする羽目に。
■1日目
寝付けなかったので、予定より早く3時過ぎには出発した。睡眠時間2時間だけど、大丈夫か。満月が明るい夜だった。
白出沢出合までは、エンドレス単調林道。15℃と涼しいうちに、快適に通過。しかし、寝不足と重装備でスピードが出ない。白出沢出合以降は、岩の多い登山道となる。所々沢沿いで涼しい。2023/7の局所豪雨の土砂崩れ跡を何箇所か通過したが、いずれもマーキングあり。ありがとうございます。
4時間ほどで、槍平小屋に到着。ありがたく水を補給させてもらう。ここからは飛騨沢を詰める。ガレた道だが、歩きやすいように整備されてる。ただ、飛騨沢は枯れているので、暑さが容赦ない。少し登ると景色が開けてきて、壁のような笠ヶ岳山塊、乗鞍岳や焼岳に励まされながら、標高を上げる。1年ぶりの縦走装備が堪える…。
500m上げると、千丈乗越の分岐に着く。ここで大休止。テント泊装備を担ぐと、異常にお腹が空く。その後は、飛騨沢を離れて西鎌尾根へ。ここはGWに通ったことがあるが、トラバースやらふくらはぎブレイキング大雪渓で、難儀した記憶。しかし、夏道は整備されており、かなり登りやすかった。微風も心地よい。今日も千丈乗越より双六小屋側で滑落事故があったらしく、ヘリが来てた。GWの時も滑落事故があったし、何だか不吉だな。
裏銀座や笠ヶ岳を眺めつつ標高300m上げ、槍ヶ岳へ。この1年の山行で1番へばった。テンも受付すると、11時半時点では先行15張りほど。最終的にほぼ埋まったみたい。大喰岳がよく見える位置になった(位置は受付時に指定される)。岩斜面に所狭しと整備されたテン場だった。
テント設営した後、テラスで表銀座を見ながら、ペプシとハンバーグで乾杯。至高のひととき。昼なので、ガスが押し寄せてきた。寝不足がキツイので2時間ほど昼寝した。テント内が暑くて地獄だったが、ガスってからは涼しくなった。17時に晩御飯を食べてると、夕立。雷も鳴ってる。日記書いてゴロゴロしてると、1時間ちょっとで止んだ。夕日を見て、就寝。肌寒い夜だった。
1日目トータル
おにぎり1、パン2、α米1、ハンバーグ1、棒1、スープ1、バランスパワー1箱、ナッツ類
■2日目
3時起床。8時間一度も目を覚さなかった。外に出ると、満月が明るい。今日も晴れる。朝ご飯と撤収して、4時半に出発。大喰岳の肩で、20分ほど日の出待ち。太陽の位置のせいか槍は染まりきらなかったが、久し振りに山中で朝日を拝めて良かった。中岳までは普通のガレた登山道を進む。中岳を過ぎると、南岳までアルティメット・ロックガーデンを進む。浮石は無く、歩きやすい。岩のサイズはトムラウシより小さい気がする。南岳への稜線は、超爽快だった。この山域での中では、希少なゆったり歩ける道だ。南岳小屋で大休憩。ここのテン場は広くて笠ヶ岳の展望が良く、機会があれば来てみたい。
本山行の核心、大キレットへ。まずはひたすら下る。険しいが、気をつければ大丈夫。長谷川ピークは、特に穂高側が険しく感じた。下りだったからかもしれないが。北穂への登りは、かなりキツかった。四肢をフル活用して登る。無風快晴なので、かなり暑い。難所の飛騨泣きは、時間にして1分程度だが、下りだとさぞ怖いだろう。登りは、気をつければ問題無い。北穂まで200mの標識が出てからの登りも、辛かった。全体を通して、それなりの登山経験値を積んでて、僅かでもボルダリングの心得があれば、問題無さそう。どう感じるかは、その人に依る。テン泊装備で通過してたのは、私以外に1人だけだった。
大キレットを終えると、北穂小屋のテラスに出る。絶壁の上、すごい位置にある小屋だ。快適なテラスにて、ペプシで一服し、出発。9時半だというのに、長野側からガスが上がってきた。
北穂-涸沢岳間は、大キレットに遜色無いほどキツイ。この区間も基本的に絶対にミスれない。気が抜けない道を、2時間程度かけて踏破すると、穂高岳山荘が見えてくる。行動時間の割に、疲労度は高い。ここでガスに追いつかれた。
穂高岳山荘に到着し、城の様な大きさに圧倒される。テン場は、自分で好きな場所を選べた。奥穂が見える、絶好の位置に陣取る。到着時は5張、最終的に約40張だった。ガスってるが、夕立は無しで非常に暖かい。上着一枚で大丈夫。衣服を干して、食事して、ボーッとした。至高のひと時。今度はもっと美味しいものを持ってこよう。夕方になるとチャイニーズが大量発生して、叫んだり色々とカオスだった。寝る前に外に出ると、ガスが晴れ、奥穂と前穂が夕焼けに染まっていた。感動した。最高のひと時だった。
2日目トータル
α米1、ラーメン1、棒1、パン2、バランスパワー1.5箱、スープ、ナッツ類
■3日目
今日もたっぷり8時間寝て、3時起床。ジャンダルム勢は、既に奥穂に取り付いてた。私はのんびり準備して、4時半発。取り付きからいきなり四肢をフル稼働して登る。少し登って梯子を2つ超えると、歩きやすいガレ道となる。奥穂の肩で、20分の日の出待ち。今日も晴れてて雲海で、筆舌に尽くしがたい風景だった。奥穂の山頂からは、多くの山々が見えた。既訪の山に思いを馳せ、未訪の山に恋焦がれた。ゆっくりし過ぎて、この時点で計画から1時間遅れ。帰宅が遅くなり過ぎるとヤバいので、焦り始める。
前穂高岳までの道は、ひたすらトラバース。今回のルートでは比較的歩きやすい道だったが、それでもスピードは出しにくい。紀美子平にザックをデポして、空身で前穂高岳へ。ここも四肢をフル稼働して登る。結構登りごたえがあったので、水を置いてきたことを少し後悔。山頂からは、奥穂高岳から歩いてきた道が見渡せた。槍方面は、8時台だというのにガスに覆われ始めていた。
ザックを回収して、重太郎新道で岳沢に転がり落ちる。ここもかなり急で、鎖や梯子だらけで四肢をフル稼働。登りはかなりキツそうだ。また、道が狭い。今日は日曜日だからか、すれ違いがあまり多くなかったので、助かった。
岳沢小屋に到着。キャンプ場は静かで雰囲気が良いが、小屋の対岸なので色々と不便そうだ。小屋出発の時点で、9:50。11:30、あわよくば11:00のバスに乗りたいが、行けるか?4km, -500mのTA。結果は1時間20分で、11:00には間に合わず。非常に歩きやすく整備された道だったのでスピードは出せたが、体力が持たず。上高地は、観光客だらけ。その中を巨大ザックで汗まみれの漢が通るのは、あずましくない。バスターミナルまで歩いて、僕の夏休みは終了。車を回収して、温泉・食事を済ませ、上田市までは下道で。長野の山間部は運転して楽しい。知らない土地で明るい時間帯に運転することがあれば、下道をのんびり走りたい。小諸ICからは高速に乗り、4時間のデス・ドライブの後、23時過ぎに帰宅。最高の3日間だった。
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