後立山縦走 扇沢から栂池まで(針ノ木,爺,鹿島槍,五竜,唐松,鑓,杓子,白馬)
新潟県
富山県
長野県
うっきー
aolil0519
- GPS
- 56:00
- 距離
- 49.7km
- 登り
- 5,415m
- 下り
- 5,002m
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- 山行
- 8:10
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:10
- 山行
- 11:40
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 13:40
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 12:30
| 過去天気図（気象庁） | 2015年07月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
拍手
ステップの無いこの先の斜面がかなり怖かった
装備
| 個人装備 |
軽アイゼン
ヘルメット
ジェットボイル
木の棒
|
|---|
感想
7/8(水) 昼休みに何気なく岳沢小屋のブログを見ていた
「台風が来ているけど状況は刻々と変化するのでよく見極める事」とあった
と同時に週間天気予報が貼り付けてあった
んっ今週末って天気いいんだなぁ、外岩は暑いやろなぁ！ボッカトレもしんどいやろなぁ！どうしようかなぁ？とぼんやり見ていた
ちょっとまて、ちょっとまてお兄さん！（古っ）
金曜日に有休取ったら山に行けるやんっ！
こんな時のためにGW以降、休まずにガマンしてたんや！
この快晴にアルプス行かんかったら絶対に後悔する！
夜行バスを往復で予約して、計画書の日付けを変更して長野県警に送信、aoに連絡して、部長のハンコをもらって、2泊3日のこの山行が決まった
家に帰ってさっそく準備、歩くだけの山行なので装備は知れている
ただ、雪渓歩きと岩稜歩きがあるので、アイゼンとヘルメットは必須
もちろんビールも・・・！
7/9(木) 梅田発茅野行のバスに乗り込む
この夜行バスは4列シートだった
岡谷までは松本行と同じ料金払ってるのになぜ？？？
まぁ、松本駅から1本早いJRに乗れるし、梅田着も少し早いので良しとしよう
7/10(金) 定刻通り岡谷駅に到着し、JRを乗り継いで信濃大町まで移動
アルピコバスに乗り換えて扇沢に到着した
登山者は我々2人だけで他は立山・黒部の観光客だろう
早朝の岡谷はガスでまっ白だったが、北上するにつれて予報通り晴れてきた
扇沢に着くころには快晴で青空が広がっていた
暑いだろうけどしっかり歩くぞ！！
関電の道路と樹林帯を歩き大沢小屋で一本
アンテナ線を整備していた小屋の方から水場と雪渓の情報を仕入れる
雪渓に入ってすぐ、斜面から流れ落ちる沢の水を汲んだ
もう少し上でも良かったのだろうが、上に無ければ最悪だ
小屋で1ℓ200円もする水を買わなければならなくなる、、、
2人とも夏の雪渓登りは初めてだ
その辺に落ちている木の棒を杖にして登り続けた
予定より少し遅れて針ノ木小屋に到着
小屋のお姉さんから次に歩きたい針ノ木より南部のことを聞いてみた
ここから針ノ木岳まで約300mを登る
途中、小屋のお兄さんが斜面の雪渓を雪切りしてステップを作っていた
もちろん作業の途中なので、その先にステップはない
軽アイゼンで滑って落ちたらアウトだ
このステップのない雪面トラバースがこの山行で一番怖かったかもしれない
針ノ木岳をやって先に進むが、この下りが何ともイヤらしい
登山道はザレ場にガレ場、そして崩落と想像以上に悪い
ここはもっと歩きやすいルートかと思っていた
スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳をやって時間切れ
種池山荘を諦め、幕営地を探し雪渓横の程よい場所にテントを設営した
雪でビールを冷やして乾杯、夕ご飯はアルファ米にフリーズドライのカレー
7/11(土) 3時起床、4時出発 ヘッデン歩行で先を目指す
今日も快晴の予報だが、剱から強風が吹き付けて飛ばされそうになる
種池山荘、爺ヶ岳南峰をやって冷池山荘で一本
計画よりちょっと遅れているが、歩き続けなければならない
ずっと見えていた鹿島槍はなかなか近づかないが、布引岳に着くともうすぐ着くと希望が湧いてきた
やっとの思いで鹿島槍南峰に到着、ここまで来れば何とかひと段落ついた感じだ
ヘルメットを被って吊尾根を渡りザックをデポして北峰へ
キレット小屋まで下る八峰キレットのルートを確認する
岩稜帯を一気に下って気付けばキレット小屋に着いていた
だが、ここから五竜までまた登らねばならない
しんどそうやなぁ！歩き切れるかなぁ！？
大好きな岩場歩きなので多分いけるやろ！
ハシゴや鎖場を登って下りて、ここがどこなのか分からないまま五竜岳に着いていた
頂上から最終目的地の白馬岳までのルートがはっきりと見える、遠いなぁ！
今日は果たして唐松まで行けるのだろうか？
五竜山荘まで一気に下って水を購入して先を進む
ザックが重たくなると足もとうぜん重くなる
気合を入れて歩くこと30分、、、
うっきーがサングラスをしていない事に気が付いた
もしかして五竜山荘に忘れてきたかぁ！
ザックの雨蓋に入ってないので山荘のスノコの上だ
諦めて先に進むか取りに戻るか悩んだが、空荷で歩けばすぐに戻って来れるだろう
置いたままになっているか、山荘に届けられているか、あるはずだと希望を持って山荘に戻ったのだが、、、
スノコの上に無い！
山荘の受付で「サングラス届いていません？」と聞くと「いや、無いよ！」と残念な返事が返ってきた
日頃の行いが悪いんだなぁと諦めて戻る
とりあえず水分補給しようとザックを開けると、そこにサングラスがいた！
ハハハ！！人生ってこんなもの！！！
気を取り直して再出発するが、すでに17時
さらにザックが重くてスピードが上がらない
唐松まではムリかもと思いながら大黒岳を登りきったところで時間切れ
雪渓のある広場を幕営地とした
昨晩と同じく雪でビールを冷やして乾杯、フリーズドライの夕ご飯
7/12(日) 2:30 起床、3:40 出発
今日の天気も快晴だが、もしかするとガスがかかるかもの予報
ヘッデンで牛首の岩場を登り唐松へ
ここから不帰キレットに入る
三峰、二峰南峰、二峰北峰、一峰と岩場を進む
岩場歩きは楽しくてしょうがない
だが、この先は400mもある天狗の登りだ
黙々と歩いて天狗の頭に着くとその先はお花畑が待っていた
天狗山荘で雪解け水を飲み、鑓ヶ岳を登る
この斜面の岩は真っ白でまるで映画に出てくる宇宙の惑星のようだ
鑓ヶ岳頂上からの絶景を眺めて、目的地までのその遠さに愕然とした
ガーと下りて黙々と登れば杓子岳
またガーと下りてお花畑を黙々と登り、白馬山荘で缶コーラを飲んで白馬岳へ
ガスが出るかもとの予報だったので、展望は期待していなかったのだが、、、
これだけの絶景が拝めるなんて強運だなぁ！
小蓮華山までは思ってたよりも遠かったが、ここから振り返ると3日間で歩いてきた山々と稜線がはっきりと確認できた
針ノ木、鹿島槍の双耳峰、唐松、鑓、杓子、白馬
あんなに遠くから歩いてきたんだなぁ！
感動と同時に別れの寂しさが込み上げてきた
だが、明日から仕事なので今日中に下りねばならない
栂池自然園までの時間を逆算しながら猛スピードで下山した
大池、乗鞍、天狗原と一気に下る
乗鞍からは大きな雪渓の下りになったがaoはへっぴり腰で大変そうだった
何とか最終便までに栂池へ到着しロープウェイとゴンドラで下山
だが、そこでも悲劇が待っていた
JR白馬駅までの最終バスがすでに出ていたのだ
ゴンドラの最終便まで待ってろや！と毒づいても仕方がない
ちょうど同じような状況のお二人を見つけてタクシーに相乗りした
なんてラッキーなうっきー
白馬駅の足湯で足の疲れを癒やし、ビールを飲みながらJRで松本まで移動
いつもの瑞祥で3日間の汚れを落としてお腹いっぱい晩ごはんを食べた
再度JRで岡谷まで移動し夜行バスで大阪まで帰ってきた
さぁ、今日も仕事だ！ガンバロウ！！
今回の山行は急に決まったので体調も含めて念入りな準備が出来なかった
うっきー、2日目は睡魔に襲われ
ao、2日目は体調不良であろうスピードダウン
など、反省すべき点が多々あった
今回の件を教訓にして、次回の山行も成功させなければ！
後立山は、栂池から五竜。鹿島槍ヶ岳鎌尾根から南峰までは経験済みだった。
今回は、針ノ木から栂池までを繋げるべく頑張った。
二日目は、かなり調子が悪くうっきーに迷惑をかけてしまった。スピードがまったくでない。荷物をどんどん持ってもらうことになった。せっかく軽くしてもらったから頑張らなくては！でも、足は重くなかなかスピードアップにはつながらない。うっきーをかなりがっかりさせてしまったようだ。しかし、時間はかかったが、何とか予定通りのゴールの射程距離内までは歩くことが出来た。
三日目は、好調だった。早く歩けば息は切れるが足は全く重くない。遅れを取り戻すべく歩いた。結局予定の2時間遅れで下山した。
昨年は、天候不順のため夏山を満喫できなかったが、今年は早々に夏山を感じることが出来た。夏山は緑色で、きれいだ！これからの計画もいろいろあるが、体調管理と日ごろのトレーニングを怠らないように頑張ろうと思う。
うっきー、計画通りに歩くことが出来なくてすみませんでした。
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