槍穂縦走(大キレットと3,000m峰8座)
- GPS
- 100:40
- 距離
- 36.4km
- 登り
- 3,219m
- 下り
- 3,214m
コースタイム
- 山行
- 3:15
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 3:24
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 7:19
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 5:20
- 山行
- 5:07
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 7:10
天候 | ■1日目 8月16日(日):晴れ □停滞日 8月17日(月):大雨 ■2日目 8月18日(火):曇り ■3日目 8月19日(水):曇り時々晴れ ■4日目 8月20日(木):雲り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.kamikochi.or.jp/access/bus-timetable_2/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況等 ・停滞日と最終日に雨が降ったが、ぬかるむ箇所は少ない。濡れた岩に注意した。 ・南岳〜前穂は浮石、落石注意。対向・後続を意識して進んだ。 ・中岳山頂から先で稜線を迂回していて方向がわかりにくい。 ・南岳小屋は、宿泊時に事前予約をお願いされました。 南岳小屋前の寒暖計は、最低気温5度となっていました。 ■登山計画書 ネット送付済みだが、ルートを見直したため上高地BTで登山計画書を貰う。前泊したホテルにも常備していた。ホテルで再提出。 |
その他周辺情報 | ■前泊 上高地アルペンホテル(市営) http://www.m-kamikouchi.jp/alpenhotel/ ■山小屋 槍沢ロッジ:090-3135-0003 http://www.yarigatake.co.jp/yarisawa/ 南岳小屋:090-4524-9448 http://www.yarigatake.co.jp/minamidake/ 穂高岳山荘:090-7869-0045 http://www.hotakadakesanso.com/ ・槍沢ロッジの風呂は15:00〜18:00。石鹸類は不可。 ・槍沢ロッジ・南岳小屋は、前泊で同じグループ山小屋を利用していることで1000円引き。 ・穂高岳山荘はクレジットカードの利用可。 ■水場 槍沢ロッジは、通過者を含め無料。ここで汲んで最後まで予備で持っていた。 南岳小屋は、小屋泊は500mlを無料提供。 穂高岳山荘は、小屋泊は天水無料。 ■携帯充電・電波状況。 宿泊した各小屋で、コンセントが有料提供されていた。 ドコモは、消灯前まで各小屋で利用可。auは駄目。 穂高岳山荘はFreeWiFiもあり。 ■上高地外来入浴 http://www.kamikochi.or.jp/facilities/bathe/ 下山後入浴は上高地アルペンホテル。 |
装備
個人装備 |
山と道 MINI X-Pac ver.(1)
GPS・地図(1)
ファーストエイド・リペア類(1)
着替え・グローブ(1)
ダウン(1)
保存食・行動食・水(1)
サングラス(1)
ヘッデン(1)
グローブ(1)
ビニール袋(1)
ストック(1)
ツェルト(1)
ヘルメット(1)
|
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備考 | 着替えは下着は多めに。上着は小屋内と行動用、帰路用(予備)の3枚を用意。ダウンは持っていかなった替わりにレインウェアとウインドシェルを持って行った。ウインドシェルは室内外で使用。 |
感想
北八ヶ岳登山の後は、松本を経由してそのまま北アルプスへ。
槍穂縦走だ。
当初の予定は、西穂から槍を目指すというものだったが、2日目が雷雨の悪天候予報。これだと西穂〜奥穂は無理。上高地で予定を変更し、槍から穂高を目指すことにした。
また、このルートは槍ヶ岳、穂高岳を含む8座の3000m峰が集中する稜線。自分は、大喰岳・中岳・南岳・涸沢岳・前穂高岳の5座は未踏なので、この山行で一気に歩き通すのも目標だ。
□前泊□
上高地アルペンホテル泊。松本エリアを含めて唯一予約が出来た宿だ。二段ベッドで山小屋風となっているけど豪華なディナー。食後「播隆上人と槍ヶ岳」というスライドショーが上映されていた。槍に行きたくなるスライドだ。登山届けもこちらで提出。
■1日目■
上高地から梓川沿いに槍を目指すものの身体に違和感。ペースは悪くないけど、前日までの疲れが溜まって身体が重い。3時間ほどで槍沢ロッジに到着。
この後、登りきる気力がなく昼前に初日を終わらせた。槍沢ロッジは、お風呂も入れる山小屋で有名。風呂場では大キレットトーク。今日大キレットを越えて下山した組みとこれからチャレンジ組み。場所柄、目的地は皆一緒だ。
□停滞日□
予想通り沈殿。時々ゴーと沢音とは違う土砂降り音がする。自分はさっさと停滞を決めたが、他の登山者は予定通りチャレンジしたり、ルートを変更したりで、小屋は閑散としている。長い一日中を談話室で本を読んでダラダラ過ごす。風呂に入って、ビールも飲んで、夏休みだ。
■2日目■
槍沢ロッジを6時前に出発し9時に槍に到着し槍穂縦走開始。その後も順調に歩き13時に南岳小屋に到着した。終始ガスに覆われて展望がなく、消化試合だ。
南岳小屋は宿泊者は10名も居ない。静かな山小屋だった。こういう雰囲気も悪くない。
■3日目■
いよいよ大キレットの日。
雲は多いけど、穂高岳も槍ヶ岳もバッチリ。大キレットのゴール北穂の小屋も良く見える。朝陽を受けた大キレットは陰影が付きカッコよさ5割増しだ。南岳まで来て良かった。
南岳小屋側の丘を越えると下りとなる。難しい岩場が多いわけではない。北アルプスで何度も経験した岩場の下りだけど、奥秩父や八ヶ岳から北アルプスを遠望した時にいつも見ていたカーブを下っていると思うと緊張してしまう。
大キレットの底に着くとアップ、ダウンを繰り返して進む。息が上がる。程よい風が身体を冷やしてくれて心地よい。
ルートの通行者は少ない。南岳側から自分より先に進んでいる人はいないようだ。振り返ると遠くに二人組のパーティが見えるくらい。北穂山荘、穂高岳山荘から出発したパーティもまばらだ。
大キレットとはいえ、難しい鎖場、高度感を感じる箇所は限られている。このルートで一番気をつけたのは浮石、落石。幸い、後続のパーティは離れているので、対向すれ違いのタイミングで落石の当たらない場所にいる事を意識した。
この日は、北アルプスの各山小屋の荷揚げ日らしく、各小屋にヘリが何度も頭上を行き来している。南岳小屋にも着陸したようだ。前日、小屋で昼食を食べていたら、ヘリが着陸し人が降りていた。彼らを乗せて帰ったのかなー、とか思う。
南岳小屋を出発して3時間。朝9時前に北穂高小屋に到着。小屋のテラスで軽食&カフェ。テラスは北穂山頂直下。3100mから景色は、穂高連峰より北側のアルプスをどこまでも見られる場所だ。北穂で提供しているドリップコーヒーは、陶器のカップに淹れらており、今歩いてきた大キレットや槍ヶ岳を前面に見ながら贅沢な時間を過ごせる。
バリバリバリ。音がする。ヘリが北穂高小屋にも荷揚げに来たようだ。北穂高小屋のヘリポートは小屋の上。山頂にあり、テラスの真上をゆっくり通過して行った。ドラム缶?網に包まれた荷揚げの品がよく見えた。
北穂高岳からは涸沢岳を経由して穂高岳山荘を目指す。ここは、北穂高から涸沢岳まで距離は短いが、岩らしさでは大キレット以上だった。滝谷、涸沢カールが岩壁のように迫ってくる。歩いていて楽しいルートだ。
■4日目■
残すのは奥穂・前穂。ここから重太郎新道を使って上高地までのルートは経験済み。雨になる前に下りたいところ。結局、前穂まではなんとか降られずに済んだが、重太郎新道で降り始める。3日前の大雨よりは小振りだけど、岩場の急斜面で降られるのはつらい。岳沢小屋を通過したあたりで雨が止んで、上高地では日も差すようになった。
終日晴れ予報なら西穂もアリだったのだけど、濡れたガレは歩きたくない。素直に下山してよかったと思う。西穂〜奥穂の稜線は次回の課題にしておこう。
紀美子平から岳沢小屋橋へ向けた雨の下りは勘弁して!
どもです!
ここ長ーい急坂で、雨だと鉄ハシゴは濡れてツルツルだし、岩も多くて大変ですよね。
前回、岳沢での下りはもっと酷い雷雨でドロドロだったので、気持ち的には若干楽でしたけど
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