大展望・ドMハイク:北ア縦走63km(新穂高温泉→槍ヶ岳→三俣蓮華岳→黒部五郎岳→鷲羽岳→水晶岳→新穂高温泉)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 63.5km
- 登り
- 5,217m
- 下り
- 5,209m
コースタイム
新穂高温泉1:00-2:02白出沢分岐-2:48滝谷出合―3:36槍平小屋-5:07千丈乗越分岐-6:17飛騨乗越―6:27槍ヶ岳山荘―6:54槍ヶ岳山頂―7:24槍ヶ岳山荘―7:54千丈乗越-9:42樅沢岳―9:56双六小屋-11:25三俣蓮華岳-12:21黒部五郎小舎-14:03黒部五郎岳―15:16 黒部五郎小舎(泊)
8月20日
黒部五郎小舎3:40 ―4:58三俣蓮華岳(ご来光)-5:54三俣山荘-6:41鷲羽岳-7:20ワリモ岳-(ブロッケン現象)-7:39ワリモ北分岐―8:05水晶小屋-8:46水晶岳-9:16水晶小屋-9:51岩苔乗越―10:32黒部源流碑-10:56三俣山荘テント場-12:36双六小屋―13:38弓折乗越―14:04鏡平山荘―16:22新穂高温泉
天候 | 8月19日:晴れのち曇り 8月20日:晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届:新穂高登山指導センターにあります。 危険箇所:一般的にはないのかもしれませんが、個人的には槍ヶ岳山頂へのアタックはやはり怖かったです。その他水晶小屋から水晶岳への岩場を慎重にする必要があります。 下山後の温泉:深山荘 内湯700円 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
8月19日
前夜自宅19時半頃発、新穂高温泉の無料駐車場の場所がわからずさまよいました。途中の深山荘のほうに左折するのが正しかったのですね。予定より遅れて1時ちょうどに登山指導センターを出ます。
最初は林道をもくもくと登る。しばらくいくと右手に夏道の近道があり、そこをいくと小屋前にでる。さらに林道を進み白出沢分岐から林道が終わり、奥穂方面への道を右手に分けて直進。この白出沢は涸れている。しばらく進むと滝谷出合に着く。このあたりで沢を渡る際にルートをロストする。基本的には沢を登る方向ではなく、沢を完全に横切ったところに道がある。更に登って槍平小屋着。ここで水を補給する。この後から標高をどんどん上げるが、きつい登り。明るくなり振り返ると笠ヶ岳方面がうっすらと染まってきた。千丈乗越分岐には救急箱がある。ここらで下山者とすれ違うようになる。飛騨乗越について初めて槍がみえるので、みえたときの感激は大きい。6:27槍ヶ岳山荘に着く。人多い。ここで朝食をとって、槍アタックの人をみて、ついていこうかなとしばらく槍アタックの人を待つが誰もアタックしない。天候は最高であるが・・小屋前の人々は昨日登頂したから?仕方ないのでアタックを開始する。正直怖い。ゆっくり、慎重にと言い聞かせながら上がる。数名下山者あるがルートが分かれているところも多いので離合は大変ではない。最後の2段のハシゴのところで下山者2名が降りてきた。6:54、念願の槍ヶ岳山頂に着くがだれもいない。すごい大展望が広がる。先月常念方向から見た槍にいつか登る日がくるのだろうか、と思ったが、ついに登ってしまった。8月の晴れの日に山頂誰もいないのは予想外。しばらく展望を楽しむ。一人写真は何とか不安定な岩にカメラをおいてトライ。しばらくいろいろ遊んでいたところ、二名登ってきた。少しして下山開始。予想通り降りのほうが怖いが何とか無事降りれて安堵。西鎌尾根のほうはすっきり晴れわたっており、出発する。ここから双六小屋を早朝に出た縦走隊と多くすれ違うようになる。ザックの重さは?の質問に「30~25kgかな」と。うーんとても自分には無理だ。樅沢岳への登りがきつく休憩を繰り返すが、それを過ぎると降って双六小屋に着く。ここで休止してスポーツドリンク購入、水補給。双六岳稜線を行く予定であったが、今日は巻き道をいき、三俣峠からの急登で11:25三俣蓮華岳に着く。ここからの展望は定評があり、楽しみであったがガスがかかってきていた。ここで昼食とするが、黒部五郎方面はどんどんガスってくる。今回の一番行きたい山が黒部五郎であり、ガス山に登ってもしかたがないと、この時点では黒部五郎岳は明日にすることにして黒部五郎小舎に降りる。岩混じりの急下りをしばらく続けると、何と徐々にガスがとれてきて黒部五郎が見えてきた!12:21黒部五郎小舎に着。既に15名くらい小屋前で休んでいる人々。休憩しつつ小屋で宿泊受付を済まし、ポカリ2本購入する。食事は17時からとのこと。夕食前に黒部五郎岳を往復してきていいか小屋番さんに聞くと、お客さんは歩くの早そうだから・・と御許しを頂く。しばらくゆるい登りを行くが、お花がきれいだ。展望が開ける場所につくとカールの素晴らしい風景がこれでもか!と迎えてくれた。ガスも山頂から姿を消して全貌を見せてくれた。お花、カールの沢もきれいで巨岩もゴロゴロ。ここは楽園か?と思わせる。気分よく進む。どこから登らせてくれるのかわからなかった近づくと右手にジグをきった登山道がみてとれた。またガスらないうちに、と登るが黒部五郎の肩に着いたところでガスがせまる・・。肩付近には数名休んでいた。14:03黒部五郎岳に着いたときにはだいぶガスがきて、山頂写真をとっていると本格的にガスにつつまれた(涙)。山頂は独占であったが・・・。帰りはきた道をゆっくり戻る。それにしてもこのカールは素晴らしい。昨年からの念願の黒部五郎につけて満足して15:16 黒部五郎小舎に着いて本日の行動を終える。小屋前で生ビールで祝杯。布団は1人1枚。朝は弁当にしてもらった。夕食は豪華で疲れた体にそばもおいしい。食欲はそれほどなく、ご飯は2杯で終えるが味噌汁は5杯。周囲の方からの情報によると、昨夜の太郎平小屋は混雑、薬師沢小屋は空いていたと。明日の準備をして就寝。今日は一時左膝に違和感を感じたこともあり、明日の天気予報が夕方雷雨の可能性もあるので笠ヶ岳はこの時点であきらめる。
8月20日
3時過ぎに起きて1階にそっと降りる。こんな早いのは自分だけかと思ったら結構人が既にいた。黒部五郎小舎を3:40に発。星空が広がり、今日の大展望が予想されわくわくする。しばらく登ると左手に明かりが遠くみえたが後で雲の平ら山荘とわかる。予定より遅いスタートであったが4:58ご来光前に三俣蓮華岳山頂についた。槍方面、黒部五郎方面、笠方面とうっすらと展望がでており美しい。山頂は独占だが当たり前か。風がありちょっと寒い。弁当をつまみつつ、山頂をうろうろしながらご来光を待つ。5:11に鷲羽岳の右手からご来光がでた!素晴らしい!山頂をウロウロしながら写真をとりまくる。昨日ガスっていた三俣蓮華岳からは360度の大展望であり、昨日登ってきた山もこれからのぼる山々もすっきり見えてくれた。三俣山荘方面から単独男性が登ってきた。今日は笠まで行かれると。ゆっくり展望を楽しんだあと三俣山荘に向かう。ここから鷲羽岳へは凄い登りだ。だいぶ人が増えてきた。しばらく急登を行き、鷲羽岳山頂に着く。ここからもすごい大展望。しばし展望を楽しむ。弁当の残りを食べる。山頂は数名。しかし下から次々と登ってくる。水晶方面は一旦降ってからワリモ岳へ登り返す。ここらで水晶小屋に泊まった男性と離合するが、水晶小屋は昨夜は布団1人1枚であったと。どちらに泊まるか迷ったが、こちらに泊まってもよかったよう。山頂標識から右手に1分登ると山頂。展望はここからも良い。水晶方面に進むがだいぶガスってきてしまった。これを避けるために早出しているが、この時間にガスるとどうにもならない。ふと左手をみると小さい虹のような輪がでており、ブロッケンかと踊って確かめるが虹みたいな輪だけなので、小さい虹なのかと思った。しかししばらくすると今度は本当にブロッケンが出た!当方嬉しはずかしお初でヤッター!いろいろ動いて写真をとってみるが、さすがにうまく写らないですね。このあたりの道には後方に単独男性一人であったがこの方も気づいて写真とりまくる。いやー今日はついているぞ、と思うが、水晶方面はガスっている。時折晴れるような感じになるが水晶小屋に着いたときは救い難いガスが山頂方面にあった。弁当の残りを食べてしばらく休憩して、荷物の一部をデポして山頂に向かう。ここから離合も多くなり岩場なので時間はかかる。一部危ない場所もあり、8:46ようやく水晶岳に着いた。が見事にガスっている。赤牛岳を見たかったがこちらもガスっていてよくわからず。山頂は狭いので少ししてから水晶小屋に戻る。再度休憩して出発。今日は歩くとすぐ腹が減ってしかたがない。昨夜もっとガッツリ食べておくべきだったか。岩苔乗越からは今度は鷲羽を巻いて黒部源流沿いを降っていく。このあたりも花が多く、水はきれいで気持ちよく降れる。分岐点では学生さん?が大勢休んでいた。10:32黒部源流碑着。少ししたところで食事しつつ沢で水を汲む。冷たくておいしい。三俣山荘テント場に着くがここからの登り返しが暑くなりつらかった。三俣峠からもう一度三俣蓮華岳に登って双六岳経由で稜線を行こうかと思っていたが、双六岳は完全にガスにつつまれている。と理由をつけて再び巻き道を行く。双六小屋への降りでまた左膝に違和感を感じる。ゆっくり歩きを心がける。双六小屋には予定をだいぶ遅れて着いた。ここでうどんで大休止。疲れた体にしみわたる一杯でした。ここからはもうゆっくり行っても暗くなる前に着くとゆっくり行く。しかし小さいアップダウンがあり汗をかかされる。鏡平山荘は槍・穂方面の展望がよいときくが今日はガスっていてダメなようだ。岩ゴロゴロの道をひたすら降る。途中右足をくじいてしまうが、致命傷にならずよかった。驚いたのはこの時間でも登ってくる人が多いことだ。秩父沢では休んでいる人が20名くらい?ここからだと鏡平に行くのも降るのも何時になることやらと心配する。小屋着18時くらいになりそうなパーティもいて北アはこういうところなのかな、と思いつつ、林道に着いた。自転車が2つデポしてあったがこれはどうも放置自転車くさい。しばらく進むとわさび平小屋に着いた。冷たいジュースを購入して休憩してあとは林道を降るだけ。ロープウエイを左手にみて16:22新穂高温泉の指導センター着。深山荘で入浴してすっきり、途中食事して小仏トンネルの渋滞は高速にのった時は15kmであったが談合坂SAで少し休憩していたら渋滞は解消して当日中に自宅に着けた。
総括:午前中の早い時間は大展望に狂喜。しかし昼前どころかもっと早い時間から両日ともガスがでてきてしまった。やはり山は早朝に限ると思った。縦走路は終始展望がきいて大満足。黒部五郎のカールも想像以上に見事であった。登山道のお花も多かった。小屋泊はこれが4回目だがとてもいい小屋だった。
当初の予定は2日目は双六から笠ヶ岳をへて笠新道を降り暗くなる前に林道に着く、と思っていたが、これはとてもとても自分の体力では無理であった。やはりロングを行くのには私には2日が限度だと感じた。でも下山時は奥秩父や飯豊のときより余力はあったので、ちょっとは体力がついたかな?
今年は夏休を細切れにとる作戦が当たったようです。
お疲れ様です。
この場所、この距離、2日間なんて信じられないです。
膝とか大丈夫なのですか??荷物軽いのですか?
走ってるわけではなさそうですが、、、
恐れ入りました!
カミナリとかに遭ってないのも羨ましい。
yasuyoさん、おはようございます。
今回もちょっと欲張りすぎましたね
天気はラッキーでした
膝は途中違和感がでたのですが大丈夫でした。もともとときどき股関節痛がでるので注意はしています。
荷物はなるべく軽くと努力していますが、水2.5Lや小屋泊用に着替えやらいろいろもつと思ったより重くなってしまいますね。奥秩父の時測ってみたらたしか8〜9kgくらいでした。トレランの方はもっと身軽だと思いますが、このコース沢を渡るところで水豊富なので水持参をもう少しだけ少なくしてもいいのかもしれません。
yasuyoさんも秋に北ア縦走ですね、レコ楽しみにしてます
な山行ですね
写真みるとだんだんガス多くなりますね。暑いと10時くらいでも出てきますもんね。
でも、2日間とも天気が良くてよかったですね
カールに源流と、遠くよりも近くの景色の方が癒されますね
K_guminさん、こんばんは
ガスは暑いからなのですね、確かに暑かったです 飯豊のときも、常念のときも午前の早い時間からあがってきました。早朝の展望には興奮しました
教えて頂いた小屋情報でしたが、結局今回は黒部五郎にしました。水晶小屋に泊まった方によると19日は天気予報がよくなかったのであまり入ってこなかったのでは、とのことでした。いつか読売新道を歩きたいので、その際は水晶小屋にするかも、です
(タイトルからのつづき)相変わらず凄いですなぁ
この移動距離の事は、毎度の事なので置いといてと 笑
最高の山(山行)ですね!
良いな良いなぁ
常念から槍を見たとき・・・ほんとそうなんですよね
槍は今の時期、渋滞が凄いとの噂を聞いているので
僕は躊躇していましたがすぐにでも行きたくなりました
しかし槍の貸切なんて凄いなぁ
ところで
ふふふ、弱点は梯子と鎖場ですか? 笑
高所恐怖症に近いですし、年取ってバランス悪いので鎖・岩場とか苦手なんですよね
剱のカニとか写真だけで震えます。
自分も槍に自分が登ることになるなんておもってもいませんでした。どなたかが「槍はアルプスの展望台」と言われましたがまさに凄い景観で、興奮しました to4さんなら怖くないのでしょうね・・・槍アタックも
記録拝見させて頂きました。
1泊2日で槍黒部五郎鷲羽水晶・・・すごいですねえ。
私も8/19朝槍に登った一人です。
6:20から30分程山頂にいたので、
すれ違ってるかもしれませんね 。
本当に天気のいい朝でした。
午後の小雨は嫌でしたけど。
emsyさん、はじめまして
時間からするとすれちがっていますね。顔をこわばらせて登っていたのが私です 私が「こわいですね〜」とハシゴ付近で声をおかけした方でしょうか?
記録拝見いたしましたが、私が大の苦手な岩場で槍・穂高をなんなく行かれているようで羨ましいです
当方、この山域は初でしたが、望外の静かな槍山頂で大満足しました
shira-gaさん、こんにちは! 遅くなりまして
ずいぶん長い間山に篭もられた。。。と思ったら、一泊2日でございましたか
ドMにもほどがありますよ。。。
槍の穂先を独り占めなんてウラヤマシイ
さらに、山頂でのやりたい放題ポーズ。いつかアタシも狙いますっ
nyaroさん、こんばんは
わたくし、2泊以上したことなく、2泊する体力が心配なのです。しかも汗っかきなので連泊はちと・・
nyaroさんは精力的に北ア行かれてていいですね!私も今シーズンあと1回は北アにいって山頂ポーズ、もとい山歩きを満喫したいと思います
shira-gaさん、今晩は。
1泊2日で63キロは凄いですね。天気も良くって北アルプスが堪能できた様ですね。朝焼け、夕焼け、泊まりならではですね。
ところで感想は、もう少し頻繁に改行して貰わないと読みにくいです。
実は老眼が始まっているので(;^_^A
話はそれますが、縦走隊の人たちって何を持ったら荷物が30~25kgになるんですかね。不思議です。岩をやるのでしょうか?単なる縦走ならそんな重さにはならないと思うのですが。。。
Futaroさん、おはようございます。
今年のショート夏休は、すべて天気に恵まれてラッキーでした。今年初めての北アルプスを堪能できました。今日(土曜日)も北アにいってきましたが天気はよかったです。
パソコン文書に慣れてないので・・すみません。次回から読みやすように心がけます (^^;
縦走隊は学生さんの団体でした。カラビナなどはぶらさげてなく、テント長期縦走と思いますが、私自身、テント縦走しないのでわからないのですが・・
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