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Yamareco

記録ID: 77861
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

後立山連峰縦走(猿倉〜白馬岳〜不帰〜唐松岳〜五竜岳〜八峰キレット〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳〜鳴沢岳〜赤沢岳〜スバリ岳〜針ノ木岳〜扇沢)

2010年09月09日(木) 〜 2010年09月12日(日)
 - 拍手
GPS
75:55
距離
45.7km
登り
5,320m
下り
5,121m

コースタイム

9月9日 猿倉5:10-白馬尻小屋6:00-白馬稜線分岐9:10-白馬岳9:36(白馬山荘で昼食休憩)-白馬稜線分岐10:20-杓子岳11:16-鑓ヶ岳12:32-鑓温泉分岐13:37-天狗山荘14:00頃
9月10日 天狗山荘5:10-6:00頃(ご来光撮影と朝食)-天狗の頭6:09-(不帰嶮)-唐松岳8:55-(途中昼食休憩)-五竜岳12:24-口ノ沢のコル14:21-キレット小屋15:13
9月11日 キレット小屋5:00-八峰キレット5:15-(ご来光撮影)-鹿島槍北峰6:29-鹿島槍南峰7:04-冷池山荘7:58-種池山荘9:25-10:00(種池山荘の天場で昼食休憩)-新越山荘11:33-鳴沢岳12:11-赤沢岳12:55-スバリ岳14:38-針ノ木岳15:27-針ノ木小屋16:00
9月12日 針ノ木小屋7:00-大沢小屋(現在休業中)8:20-扇沢登山口9:04 信濃大町駅行き9:25のバスに乗る
天候 9月9日晴れ 9月10日晴れ後曇り 9月11日晴れ後雨 9月12日雨
過去天気図(気象庁) 2010年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
白馬までは新宿発の高速バスを利用しました。白馬駅から猿倉までのバスは土日のみの運行なので、タクシーを利用するしかないです。
なお、タクシーは基本的には朝5時30分からの営業です。前日に4時で、と予約したら無理なので4時40分以降で良ければ、と言われました。
扇沢から信濃大町駅へはバスが1時間に1・2本あります。ただし大糸線の本数が少ないので注意。
せっかく慌てて乗っても電車は同じってこともあります・・・
コース状況/
危険箇所等
・全体を通じて後立山連峰は岩場・鎖場・ハシゴが多く、また急登に大下りが連続し、技術や体力は勿論のこと、それらが次々に現れた時に精神的に「負けない」強さが必要だと思います。
また、岩が尖っていたり刃状に剥がれている箇所が多く、手袋は必須ですし予備を持った方がいいと感じました。
風について、常にと言っていいぐらい、富山側から冷たい風が時に強く吹いていました。稜線を歩く際に富山側からの風には注意が必要。
昭文社のコースタイムは箇所箇所ではかなり個人差が出ると思われるので、プランニングの際に注意が必要。

・白馬大雪渓は雪渓の下端で僅かに巻いたものの、後はアイゼンも不要で直登できる。落石に注意して(顔を上げて)歩きましょう。

・難所である不帰嶮や八峰キレットについては、様々な本や雑誌等でも取り上げられており、ここを通過しようとする人は自分で調べることができるはずなので割愛。
感想としては
○北上するより南下する方が、厳しそうな岩場が登り局面になるので難易度が低いと思われる。
○人が多い時期だとすれ違いにかなりの時間が掛かると思われる。

・八峰キレットから鹿島槍北峰に向かう稜線ではブロッケン現象が良く見られるようです。自分も初めて見ることができました。

・鹿島槍南峰から種池山荘までは今回の旅程で最も安心して歩ける箇所です。

・種池山荘から先は崩壊した尾根を歩くことがあり、道幅が狭いので風に気をつけながら脇を締めてシッカリとした歩調で通過しましょう。

・新越山荘から針ノ木小屋まではアップダウンが連続、岩場やガレ場の急登もあり、ここを1日の行程の最後に持ってくるのには慎重に。自分はバテてました・・・

・針ノ木雪渓は完全に巻き道歩き、雪渓は横切る際に歩く程度です。小屋から大沢小屋までは急な下りで、巻き道は道が細くて鎖場もあるので、決して楽な道ではないです。

・大沢小屋から扇沢までは樹林帯の道、ときより沢を横切る単調な道です。歩き易い道ではないのでついつい足下ばかりを見て歩いていると・・・「ゴンッ」木に頭をぶつけます(←自分は2回もやりました)

宿で水もトイレも済ませているのでスルーした。ヘッデン付けて薄暗い道に突入。
2010年09月09日 05:09撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 5:09
宿で水もトイレも済ませているのでスルーした。ヘッデン付けて薄暗い道に突入。
白馬鑓温泉小屋への分岐。このあたりは砂利道がなだらかに続いている。
2010年09月09日 05:22撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 5:22
白馬鑓温泉小屋への分岐。このあたりは砂利道がなだらかに続いている。
日が昇り明るくなる。白馬尻小屋、前日台風だったこともあり、お客さんはいなかった様子。でも関係者さんが挨拶してくれた。ダブルストックを準備していざ出発!ここからが本番。
2010年09月09日 06:00撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 6:00
日が昇り明るくなる。白馬尻小屋、前日台風だったこともあり、お客さんはいなかった様子。でも関係者さんが挨拶してくれた。ダブルストックを準備していざ出発!ここからが本番。
小屋から少し登るとケルン。この上から雪渓が始まる。
2010年09月09日 06:22撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 6:22
小屋から少し登るとケルン。この上から雪渓が始まる。
最初は巻き道を歩いたが、すぐに雪渓の上に。傾斜はややキツイが、スプーンカットの上を歩いて登るには問題ない。ストックがあるせいか、アイゼンなくても不安はなかった。
2010年09月09日 06:54撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 6:54
最初は巻き道を歩いたが、すぐに雪渓の上に。傾斜はややキツイが、スプーンカットの上を歩いて登るには問題ない。ストックがあるせいか、アイゼンなくても不安はなかった。
雪渓後半で右側に巻くよう指示が。ロープが張ってあるので分かり易い。ちなみに雪渓は自分一人の独占状態。
2010年09月09日 07:14撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 7:14
雪渓後半で右側に巻くよう指示が。ロープが張ってあるので分かり易い。ちなみに雪渓は自分一人の独占状態。
雪渓周辺はお花畑がひろがる。当方は花を愛でる心境に達していないが、岩と雪渓が続いた後のこうした光景はホッとする。
2010年09月09日 07:23撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 7:23
雪渓周辺はお花畑がひろがる。当方は花を愛でる心境に達していないが、岩と雪渓が続いた後のこうした光景はホッとする。
避難小屋。南京錠がかかっているようだが、中に入れるのだろうか?試していないので不明。
2010年09月09日 08:17撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 8:17
避難小屋。南京錠がかかっているようだが、中に入れるのだろうか?試していないので不明。
稜線に小屋が見える。が、見えてから長いのが山の掟。
2010年09月09日 09:04撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 9:04
稜線に小屋が見える。が、見えてから長いのが山の掟。
村営小屋を過ぎるとスタッフさんが登山道を整備されていた。挨拶を交わす。
2010年09月09日 09:10撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 9:10
村営小屋を過ぎるとスタッフさんが登山道を整備されていた。挨拶を交わす。
いよいよ白馬岳の稜線に。山頂が見える。
2010年09月09日 09:10撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 9:10
いよいよ白馬岳の稜線に。山頂が見える。
小屋を突っ切ると山頂。あの白馬岳の山頂に誰一人いない。ここも独占状態。
2010年09月09日 09:36撮影 by  SH08B, DoCoMo
9/9 9:36
小屋を突っ切ると山頂。あの白馬岳の山頂に誰一人いない。ここも独占状態。
初めての白馬岳、山頂の東側は切り立った断崖。白馬三山の杓子岳からずーっと先の峰々が見通せた。最高の天気。
2010年09月09日 09:40撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/9 9:40
初めての白馬岳、山頂の東側は切り立った断崖。白馬三山の杓子岳からずーっと先の峰々が見通せた。最高の天気。
緩やかなアップダウンがあって杓子岳の下に。ザックをデポして山頂に直登!
2010年09月09日 11:16撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 11:16
緩やかなアップダウンがあって杓子岳の下に。ザックをデポして山頂に直登!
振り返ると白馬岳の勇姿が。
2010年09月09日 11:18撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 11:18
振り返ると白馬岳の勇姿が。
真ん中辺りに写る赤い物体がデポしたマイザック。50m位あるんじゃないかな。結構しんどかった。
2010年09月09日 11:24撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 11:24
真ん中辺りに写る赤い物体がデポしたマイザック。50m位あるんじゃないかな。結構しんどかった。
白馬三山、白馬鑓ヶ岳。この頃は高山病の症状があって辛かった。登りがガッツリあるのを見て、心が折れる。
2010年09月09日 11:49撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 11:49
白馬三山、白馬鑓ヶ岳。この頃は高山病の症状があって辛かった。登りがガッツリあるのを見て、心が折れる。
何とか登る、という表現がぴったり。雪渓をあがって白馬岳に登ったまではいいペースだったけど、このあたりはどうも調子悪い。(風邪のひき始めと分かったのは下山してから)
2010年09月09日 12:32撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 12:32
何とか登る、という表現がぴったり。雪渓をあがって白馬岳に登ったまではいいペースだったけど、このあたりはどうも調子悪い。(風邪のひき始めと分かったのは下山してから)
本当は唐松岳頂上小屋まで行きたかった(行けると思っていた)が、とても無理な状況、時間を潰しながら天狗山荘に向かう。
2010年09月09日 13:20撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 13:20
本当は唐松岳頂上小屋まで行きたかった(行けると思っていた)が、とても無理な状況、時間を潰しながら天狗山荘に向かう。
白馬鑓ヶ岳への分岐。高所の温泉、普通は魅力的なんだろうけど、温泉地生まれの自分にはお風呂に入れるということ以上の魅力を感じない・・・
2010年09月09日 13:37撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 13:37
白馬鑓ヶ岳への分岐。高所の温泉、普通は魅力的なんだろうけど、温泉地生まれの自分にはお風呂に入れるということ以上の魅力を感じない・・・
白馬鑓ヶ岳。登山道が筋となって見える。全体的に白っぽい山。
2010年09月09日 13:38撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 13:38
白馬鑓ヶ岳。登山道が筋となって見える。全体的に白っぽい山。
村営天狗山荘に早々到着。客は自分一人(笑)部屋も布団も冷たくて寒くて仕方がなかった。(後で風邪のせいと知る)
2010年09月09日 16:26撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/9 16:26
村営天狗山荘に早々到着。客は自分一人(笑)部屋も布団も冷たくて寒くて仕方がなかった。(後で風邪のせいと知る)
翌日。ご来光前の東の空。見事としか言いようのない雲海。ホント凄い。
2010年09月10日 05:10撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 5:10
翌日。ご来光前の東の空。見事としか言いようのない雲海。ホント凄い。
ご来光の瞬間。天狗山荘から少し南下した辺りの小さな岩峰の上で撮影。
2010年09月10日 05:23撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 5:23
ご来光の瞬間。天狗山荘から少し南下した辺りの小さな岩峰の上で撮影。
八ヶ岳や富士山、南アルプスが望める。幸せ。
2010年09月10日 05:29撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 5:29
八ヶ岳や富士山、南アルプスが望める。幸せ。
日が昇り、雲海をオレンジに染める。こんな光景は初めてかも。
2010年09月10日 05:30撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 5:30
日が昇り、雲海をオレンジに染める。こんな光景は初めてかも。
ご来光ばかりに時間を取っていられない。天狗の頭を過ぎて・・・
2010年09月10日 06:09撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 6:09
ご来光ばかりに時間を取っていられない。天狗の頭を過ぎて・・・
天狗の大下りに。大キレットのような光景。
2010年09月10日 06:28撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 6:28
天狗の大下りに。大キレットのような光景。
下って見上げる。400メートルぐらいは降りたようだ。
2010年09月10日 06:59撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 6:59
下って見上げる。400メートルぐらいは降りたようだ。
降りてからは難所「不帰の嶮」南下する自分には基本的には登り局面。
2010年09月10日 07:18撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 7:18
降りてからは難所「不帰の嶮」南下する自分には基本的には登り局面。
小さくて見えないかもしれないが、北上する人が写っている。学生らしきパーティー、途中で譲ってもらって?先に登る。ここは下る方が嫌な所だ。
2010年09月10日 07:26撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 7:26
小さくて見えないかもしれないが、北上する人が写っている。学生らしきパーティー、途中で譲ってもらって?先に登る。ここは下る方が嫌な所だ。
なんちゅうイラストだ(笑)まだまだ気が抜けない難所。
2010年09月10日 07:28撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 7:28
なんちゅうイラストだ(笑)まだまだ気が抜けない難所。
名物?空中ハシゴ。ここは別に怖くない。
2010年09月10日 07:39撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 7:39
名物?空中ハシゴ。ここは別に怖くない。
こんな岩峰に道が付いているなんて。
2010年09月10日 07:47撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 7:47
こんな岩峰に道が付いているなんて。
振り返る。まさにキレットを登り返している感じが分かる。
2010年09月10日 07:47撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 7:47
振り返る。まさにキレットを登り返している感じが分かる。
一峰二峰、北から数えているのね。
2010年09月10日 08:04撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 8:04
一峰二峰、北から数えているのね。
稜線に続く登山道。富山側からは常に風が吹いていた。
2010年09月10日 08:13撮影 by  SH08B, DoCoMo
9/10 8:13
稜線に続く登山道。富山側からは常に風が吹いていた。
ここらで不帰の難所は落ち着く。
2010年09月10日 08:17撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 8:17
ここらで不帰の難所は落ち着く。
五竜岳の勇姿。遠いなあ・・・
2010年09月10日 08:59撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 8:59
五竜岳の勇姿。遠いなあ・・・
唐松頂上小屋が眼下に。
2010年09月10日 08:59撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 8:59
唐松頂上小屋が眼下に。
唐松岳頂上。
2010年09月10日 08:59撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 8:59
唐松岳頂上。
八方尾根分岐。
2010年09月10日 09:11撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 9:11
八方尾根分岐。
遠見尾根分岐。
2010年09月10日 11:09撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 11:09
遠見尾根分岐。
五竜山荘で水補給+トイレ休憩。水は1リットル100円、シンクに付いている箱に投じる。
2010年09月10日 11:27撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 11:27
五竜山荘で水補給+トイレ休憩。水は1リットル100円、シンクに付いている箱に投じる。
五竜の山も岩稜、ペンキマークは明瞭なれどキツイ登りが連続する。
2010年09月10日 12:12撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 12:12
五竜の山も岩稜、ペンキマークは明瞭なれどキツイ登りが連続する。
ついに山頂・・・とおもいきや、写真の頂上碑は50メートルぐらい歩いた先にあります。ガスガスだしオッサンが碑のそばでご飯食べているし、さっさと撤退。
2010年09月10日 12:24撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 12:24
ついに山頂・・・とおもいきや、写真の頂上碑は50メートルぐらい歩いた先にあります。ガスガスだしオッサンが碑のそばでご飯食べているし、さっさと撤退。
ここが山頂か?と思わせた箇所、稜線をつたい歩くと頂上。
2010年09月10日 12:24撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 12:24
ここが山頂か?と思わせた箇所、稜線をつたい歩くと頂上。
八峰キレット方面。五竜から先、キレット小屋まで結構あることに後から気付いた・・・
2010年09月10日 12:55撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 12:55
八峰キレット方面。五竜から先、キレット小屋まで結構あることに後から気付いた・・・
鎖場岩場。これからもこれまでも沢山通過することになる。集中力が何より大事。
2010年09月10日 13:04撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 13:04
鎖場岩場。これからもこれまでも沢山通過することになる。集中力が何より大事。
いくつかのピークを踏んで道は続いていく。
2010年09月10日 14:05撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:05
いくつかのピークを踏んで道は続いていく。
コル・・・って言うことはこれから登るんかい!
2010年09月10日 14:21撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:21
コル・・・って言うことはこれから登るんかい!
ハイ、その通り、まだまだ許してくれません。
2010年09月10日 14:55撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 14:55
ハイ、その通り、まだまだ許してくれません。
ハシゴも鎖もた〜くさん!キレット小屋の姿は一切見えないし、精神的にはつらいところ。
2010年09月10日 15:06撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 15:06
ハシゴも鎖もた〜くさん!キレット小屋の姿は一切見えないし、精神的にはつらいところ。
本当に不意に現れるキレット小屋。上からは見えない、絶妙な場所に建っている。
2010年09月10日 15:12撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/10 15:12
本当に不意に現れるキレット小屋。上からは見えない、絶妙な場所に建っている。
八ヶ岳のキレット小屋はスルーだったけど、今夜はここでお世話になる。客は自分含め6人。
2010年09月10日 15:13撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 15:13
八ヶ岳のキレット小屋はスルーだったけど、今夜はここでお世話になる。客は自分含め6人。
キレット小屋で時間をもてあましていると夕日が。当然ながら、写真より現物のが綺麗です(笑)
2010年09月10日 18:05撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 18:05
キレット小屋で時間をもてあましていると夕日が。当然ながら、写真より現物のが綺麗です(笑)
一日が終わる。毛勝三山方面。
2010年09月10日 18:11撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/10 18:11
一日が終わる。毛勝三山方面。
昨日は早起きに失敗したが、今日はバッチリ!小屋で用意してもらった朝食(パンと牛乳、ゼリー飲料など)をカフェオレで流し込んで出発!
2010年09月11日 04:59撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 4:59
昨日は早起きに失敗したが、今日はバッチリ!小屋で用意してもらった朝食(パンと牛乳、ゼリー飲料など)をカフェオレで流し込んで出発!
キレット小屋からはすぐに岩場・鎖場。しかも朝露にしっとり濡れている(><)写真は八峰キレットの核心部。高度感も景色は凄いが、足場はしっかりしているし怖い箇所はない。
2010年09月11日 05:15撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 5:15
キレット小屋からはすぐに岩場・鎖場。しかも朝露にしっとり濡れている(><)写真は八峰キレットの核心部。高度感も景色は凄いが、足場はしっかりしているし怖い箇所はない。
キレットを越えて東の空が見渡せる稜線に。今日も見事なご来光。
2010年09月11日 05:25撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 5:25
キレットを越えて東の空が見渡せる稜線に。今日も見事なご来光。
富山県側にはガスが登ってくる。ご来光を正面に振り向けばガス・・・これは、もしかすると、・・・
2010年09月11日 05:31撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 5:31
富山県側にはガスが登ってくる。ご来光を正面に振り向けばガス・・・これは、もしかすると、・・・
ブロッケン現象!山を始めて「はじめて」のブロッケン現象。あとで山小屋で一緒になった人の話だとここはよく見られるとのこと。
2010年09月11日 05:34撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/11 5:34
ブロッケン現象!山を始めて「はじめて」のブロッケン現象。あとで山小屋で一緒になった人の話だとここはよく見られるとのこと。
鹿島槍北峰までは相も変わらず岩場岩場。鎖がない何気ない岩場にこそ危険性は潜んでいる、と言い聞かせて慎重に通過。
2010年09月11日 06:08撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 6:08
鹿島槍北峰までは相も変わらず岩場岩場。鎖がない何気ない岩場にこそ危険性は潜んでいる、と言い聞かせて慎重に通過。
鹿島槍北峰の岩峰。小屋から特別急がず、ご来光撮影などしながらもコースタイムを大幅に短縮。
これはコースタイムが混雑時のすれ違いなどを考慮しているものと思われる。
2010年09月11日 06:11撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 6:11
鹿島槍北峰の岩峰。小屋から特別急がず、ご来光撮影などしながらもコースタイムを大幅に短縮。
これはコースタイムが混雑時のすれ違いなどを考慮しているものと思われる。
これまで歩いてきたキレット方面。写っていないけどザックリと刻まれている岩稜。横から観てみたいな。
2010年09月11日 06:12撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/11 6:12
これまで歩いてきたキレット方面。写っていないけどザックリと刻まれている岩稜。横から観てみたいな。
いよいよ山頂かと思いきや、吊尾根。ここに荷物置いて北峰に行く。
2010年09月11日 06:23撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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いよいよ山頂かと思いきや、吊尾根。ここに荷物置いて北峰に行く。
山頂碑の鮮やかな黄色にちょっと驚く。人気の山だけに更新もよくされているのかな。
2010年09月11日 06:29撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 6:29
山頂碑の鮮やかな黄色にちょっと驚く。人気の山だけに更新もよくされているのかな。
これからの縦走路。山が蛇行しながら南にのびている。龍が如し。
2010年09月11日 06:30撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 6:30
これからの縦走路。山が蛇行しながら南にのびている。龍が如し。
吊尾根と南峰。また登るのかあ・・・という否定的な気持ちにはならない。まだまだ元気!
2010年09月11日 06:30撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 6:30
吊尾根と南峰。また登るのかあ・・・という否定的な気持ちにはならない。まだまだ元気!
時間的に人がいてもいい時間帯。やっとここで人と出会う。キレットのことなどを尋ねられる。その中には朝2時前に柏原新道登り始めてきた猛者がいたと後で知る。
2010年09月11日 07:04撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 7:04
時間的に人がいてもいい時間帯。やっとここで人と出会う。キレットのことなどを尋ねられる。その中には朝2時前に柏原新道登り始めてきた猛者がいたと後で知る。
南峰からの下山路は歩き易い。もう嬉しくなるほど。振り返ると鹿島槍ヶ岳は双耳峰と言うより「三耳峰」一番手前は布引山。
2010年09月11日 07:46撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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南峰からの下山路は歩き易い。もう嬉しくなるほど。振り返ると鹿島槍ヶ岳は双耳峰と言うより「三耳峰」一番手前は布引山。
水色の看板が涼しげな冷池山荘の看板。
2010年09月11日 07:58撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 7:58
水色の看板が涼しげな冷池山荘の看板。
針ノ木岳と針ノ木雪渓方面。7月にはしっかりと雪渓が残っていたのに。ま、雪渓を降りる訳じゃないし、関係ないや。(内心もしかして降りることもあるかなと思っていたり・・・)
2010年09月11日 09:13撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 9:13
針ノ木岳と針ノ木雪渓方面。7月にはしっかりと雪渓が残っていたのに。ま、雪渓を降りる訳じゃないし、関係ないや。(内心もしかして降りることもあるかなと思っていたり・・・)
種池山荘。相変わらずの賑わい。グループ客が多い。若い人は単独男か、男女混成の爽やかグループ、高校・大学の部活サークル系男子軍団の3分類に別れる気がする(笑)
2010年09月11日 09:25撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 9:25
種池山荘。相変わらずの賑わい。グループ客が多い。若い人は単独男か、男女混成の爽やかグループ、高校・大学の部活サークル系男子軍団の3分類に別れる気がする(笑)
種池山荘で本当は食事にしたかったが、あの中でご飯食べる気はせず、少し進んだところにテン場発見。木陰もあってここでバーナー出しての食事。
2010年09月11日 09:59撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 9:59
種池山荘で本当は食事にしたかったが、あの中でご飯食べる気はせず、少し進んだところにテン場発見。木陰もあってここでバーナー出しての食事。
食事を切り上げ、いざ始動。この辺りはとにかく立山連峰方面の景色が雄大。いちいちシャッター切っていては先に進めない。
2010年09月11日 11:06撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 11:06
食事を切り上げ、いざ始動。この辺りはとにかく立山連峰方面の景色が雄大。いちいちシャッター切っていては先に進めない。
新越山荘。あまり大きくない、それでいて何かホンワカした印象の小屋。残念ながら、というか意地でここは通過!目指すは針ノ木小屋。
2010年09月11日 11:33撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 11:33
新越山荘。あまり大きくない、それでいて何かホンワカした印象の小屋。残念ながら、というか意地でここは通過!目指すは針ノ木小屋。
急に手書きの表示(笑)たぶん、この登りの見晴らしの良い稜線で、眺めが良くて感動して泣いてしまった。「すごいよ〜うえ〜ん」って感じで。
2010年09月11日 12:11撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 12:11
急に手書きの表示(笑)たぶん、この登りの見晴らしの良い稜線で、眺めが良くて感動して泣いてしまった。「すごいよ〜うえ〜ん」って感じで。
針ノ木小屋まで3:10・・・日射しは強い、富山側の風は冷たい、風邪気味なのか頭が痛いとコンディションは悪い。
2010年09月13日 19:11撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 19:11
針ノ木小屋まで3:10・・・日射しは強い、富山側の風は冷たい、風邪気味なのか頭が痛いとコンディションは悪い。
7月に黒部ダムを見学し船に乗って見上げた稜線にいる、という感慨もなくとにかく歩き続ける。
2010年09月11日 13:03撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 13:03
7月に黒部ダムを見学し船に乗って見上げた稜線にいる、という感慨もなくとにかく歩き続ける。
扇沢。もう降りてしまいたい、と思う程の状況。やはり俺にはロング山行は無理なのかとちょっと自信喪失の時間帯。
2010年09月11日 13:06撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/11 13:06
扇沢。もう降りてしまいたい、と思う程の状況。やはり俺にはロング山行は無理なのかとちょっと自信喪失の時間帯。
こんな崩壊した痩せ稜線を歩くのもウンザリ!風があるので慎重に。
2010年09月11日 13:42撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 13:42
こんな崩壊した痩せ稜線を歩くのもウンザリ!風があるので慎重に。
魔王の城の様にそびえるスバリ岳。もう何という山に登っているのかも分かっていない。
2010年09月11日 13:56撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/11 13:56
魔王の城の様にそびえるスバリ岳。もう何という山に登っているのかも分かっていない。
振り返ると種池山荘からの縦走路が長く続いている。昭文社の地図、この区間はかなりタイトなコースタイム設定。殆どタイム通りにしか歩けない。
2010年09月11日 14:30撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/11 14:30
振り返ると種池山荘からの縦走路が長く続いている。昭文社の地図、この区間はかなりタイトなコースタイム設定。殆どタイム通りにしか歩けない。
もうここまで来たら新越山荘に引き返すことは出来ない。相変わらず体調は悪いが、足の筋肉は問題なし。どんどん登れる。
2010年09月11日 14:38撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 14:38
もうここまで来たら新越山荘に引き返すことは出来ない。相変わらず体調は悪いが、足の筋肉は問題なし。どんどん登れる。
見えてから近くて遠いもの、それは山における目標物。針ノ木小屋まであとちょっとなのに。
2010年09月11日 14:49撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 14:49
見えてから近くて遠いもの、それは山における目標物。針ノ木小屋まであとちょっとなのに。
再び魔王の城のように立ちふさがる山。針ノ木岳。これが本当に最後。負けるもんかと気合いをいれて登る。
2010年09月11日 14:58撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 14:58
再び魔王の城のように立ちふさがる山。針ノ木岳。これが本当に最後。負けるもんかと気合いをいれて登る。
山頂。針ノ木小屋に宿泊した客が空身で登ってくる。若い一団に夫婦連れと色々。
2010年09月11日 15:27撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 15:27
山頂。針ノ木小屋に宿泊した客が空身で登ってくる。若い一団に夫婦連れと色々。
「あ、黒部ダム!」と若い女性。「ちゃう、あれは高瀬ダムだ」とも言えず、針ノ木小屋に降りる。
2010年09月11日 15:28撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 15:28
「あ、黒部ダム!」と若い女性。「ちゃう、あれは高瀬ダムだ」とも言えず、針ノ木小屋に降りる。
この道のコースタイム設定もタイト。昭文社では30分、下り番長(笑)の自分が30分切れなかったし。体調悪いとは言え・・・
2010年09月11日 15:29撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/11 15:29
この道のコースタイム設定もタイト。昭文社では30分、下り番長(笑)の自分が30分切れなかったし。体調悪いとは言え・・・
実は既に足は靴擦れができていて下りの歩きはシンドかった。予定より1時間遅れの到着。
2010年09月11日 16:00撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 16:00
実は既に足は靴擦れができていて下りの歩きはシンドかった。予定より1時間遅れの到着。
3時には(3時台には)山小屋に入るのが自分にとっては最低限のマナーだと信じている。なのに4時の入り。無理は禁物だ。
2010年09月11日 16:00撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/11 16:00
3時には(3時台には)山小屋に入るのが自分にとっては最低限のマナーだと信じている。なのに4時の入り。無理は禁物だ。
山小屋に入ってからしばらくして雨が降ってきた。明けて翌日、雨風ともに強い。これ以上の南下を諦める。体調面、足裏の状況からも無理だった。
2010年09月12日 06:56撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/12 6:56
山小屋に入ってからしばらくして雨が降ってきた。明けて翌日、雨風ともに強い。これ以上の南下を諦める。体調面、足裏の状況からも無理だった。
雪渓に始まり雪渓で終わる。針ノ木雪渓を降りることで一応は日本3大雪渓は制覇となる。が、実際は雪渓と言うより残雪・・・
2010年09月12日 07:25撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/12 7:25
雪渓に始まり雪渓で終わる。針ノ木雪渓を降りることで一応は日本3大雪渓は制覇となる。が、実際は雪渓と言うより残雪・・・
急な斜面に九十九折りについた道を降りると雪渓の巻き道歩きが始まる。同室だった先行者にも追いつき一人旅の下り番長。
2010年09月12日 07:25撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/12 7:25
急な斜面に九十九折りについた道を降りると雪渓の巻き道歩きが始まる。同室だった先行者にも追いつき一人旅の下り番長。
スノーブリッジもかなり際どい状態。とても雪渓の上を歩くことは出来ない。
2010年09月12日 07:30撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/12 7:30
スノーブリッジもかなり際どい状態。とても雪渓の上を歩くことは出来ない。
巻き道は右→左→右→左と雪渓を横断しながらルートを変える。ここの横断は完全に雪渓に乗るので滑ってしまった。渡渉もあり。
2010年09月12日 07:43撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/12 7:43
巻き道は右→左→右→左と雪渓を横断しながらルートを変える。ここの横断は完全に雪渓に乗るので滑ってしまった。渡渉もあり。
まだまだ続く巻き道地獄。急な登りもあり。鎖場もある。岩場もある。ようやくこんな橋を渡って一段落するかと思いきや、巻き道に続いていく・・・
2010年09月12日 07:59撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/12 7:59
まだまだ続く巻き道地獄。急な登りもあり。鎖場もある。岩場もある。ようやくこんな橋を渡って一段落するかと思いきや、巻き道に続いていく・・・
既に今シーズンの営業を終えた大沢小屋。雪渓が痩せてしまうとたたむのかな。
2010年09月12日 08:20撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/12 8:20
既に今シーズンの営業を終えた大沢小屋。雪渓が痩せてしまうとたたむのかな。
大沢小屋からは平坦な道、でもない、まだまだ歩かされる。こんなガレ沢を横断することも。
2010年09月12日 08:38撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/12 8:38
大沢小屋からは平坦な道、でもない、まだまだ歩かされる。こんなガレ沢を横断することも。
樹林帯歩きは苦手。滑らないように、足を挫かないようにと下を見て歩きがち。「ゴン」枝に頭をぶつけること2回。
2010年09月12日 08:47撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/12 8:47
樹林帯歩きは苦手。滑らないように、足を挫かないようにと下を見て歩きがち。「ゴン」枝に頭をぶつけること2回。
やったー下山したぞーと思ったが、ここは関電トロリーバスの路線。写っているのはあの大町トンネル。黒部の太陽だ・・・
2010年09月12日 08:50撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/12 8:50
やったー下山したぞーと思ったが、ここは関電トロリーバスの路線。写っているのはあの大町トンネル。黒部の太陽だ・・・
トロリーバスの道路は基本立ち入り禁止の様子で登山道が道路と道路を結ぶように続いている。ここも気を抜けない樹林帯の歩き。ウンザリ。
2010年09月12日 08:51撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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トロリーバスの道路は基本立ち入り禁止の様子で登山道が道路と道路を結ぶように続いている。ここも気を抜けない樹林帯の歩き。ウンザリ。
トロリーバスに発見されずに(笑)なんとか登山口に到着。合羽を脱いで顔を洗って信濃大町駅行きのバスに乗る。お疲れ様でした。
2010年09月12日 09:04撮影 by  u770SW,S770SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/12 9:04
トロリーバスに発見されずに(笑)なんとか登山口に到着。合羽を脱いで顔を洗って信濃大町駅行きのバスに乗る。お疲れ様でした。

感想

山行から2週間が経過した今、感想を記す。

9月に入り仕事が一段落ついて、遅れた夏休みをとることにした。
場所は7月号のヤマケイで取り上げられていた「ゴタテ」後立山連峰の縦走。
もともと難所好きで主に関東近辺の岩場がある山にはそれなりに通ってきた。
目指すは西穂〜奥穂に北鎌なんだけど、この2年ぐらいはそういう難所よりも距離の長い縦走に憧れてきた。
なかなかまとまった休みが取れない、という言い訳で2泊3日以上の山行は経験がなかった。
難所+縦走、それなりにチャレンジングなタームであり、夏休みを費やすに相応しい内容と判断。

プランニングを開始してから悩んだのが始点終点の設定。交通機関との兼ね合わせもあるので簡単ではなかった。
扇沢から入るのでは白馬岳とまりになるので距離不足。日本海まで歩きたいとは思わない。
しかも平日は扇沢や大町・白馬方面のさわやか信州号は運行していない。
ということで逆に白馬から南下する方をチョイス。最低でも扇沢、もし行けるならば新穂高か槍ヶ岳経由で上高地まで・・・
ロングトリップの可能性を考えるとワクワクしてしまう(笑)

(9月8日)
前日は仕事で飲み会、この日は台風の接近と、今日に山歩きをする意義も実現可能性もなく、朝から仕度して午後出発となった。
当初は電車で行くつもりが、調べると新宿から平日でも白馬行きの高速バスがあると知り、経路の変更をした。
小田急線に乗った頃には関東地方は大雨に見舞われてしまい、電車はスピードを落として運行、15時30分のバスに間に合うか少し心配した。
無事にバスに乗ることができたが、自分のすぐ後ろの座席にはハッキリ言って「気持ちの悪い」様相の若者が座っていた。
この彼が後の山行に影響を与えるとはいざ知らず・・・
最初には気付かなかったが、ずーっと咳をしているのだ。風邪をひいている様子。
そう言えばバスのトイレに立った時に座席の上で膝を抱えて具合悪そうにしていた。その時の顔色といい髪型といい、薄気味悪いとしか言いようがなかった。
その時に露骨に席を移動すれば良かったのだが、気付いた時にはもう信濃大町駅の近く。彼はそこで降りていった。
もしかして風邪をうつされたりして・・・などと不安になったが、こうなれば行くしかない訳で。
じゃらんNETで予約したペンションに素泊まり、近くのコンビニで食料を調達する。袋ラーメンが一つも売っていなくてショック!
翌朝のタクシーを予約する。希望は午前4時。残念ながら5時30分からの営業だそうだが(さわやか信州号の到着に合わせているのか?)
何とか早く行くようにするとの好意を得る。4時40分以降にとのこと。

(9月9日)
思ったよりスッキリ晴れていない。台風一過を期待したが駄目な様子。というかガスガス。ガッカリな朝だった。
4時50分ぐらいにタクシーは来てくれた。一路猿倉に。想像以上に長くて大変な道のり。送ってもらった帰りを考えるとタクシー代も安く感じる。
肝心な料金は失念、おそらく5000円以下だったと思う。白馬の温泉場から少し離れたペンションからなのでこの料金。駅からだと7000円ぐらいかな。

まだ暗い猿倉山荘からは整備されたなだからかな登山道歩き。やがて砂利道に変わり、右手に白馬鑓ヶ岳への分岐が現れる。
このあたりからはすっかり明るくなってきていてヘッデンを外す。
前日の台風の影響は小さく、やや水量が多くなっている程度なので、渡渉箇所も無問題。
白馬尻山荘に着く頃にはすっかり日が昇り、一面が輝くように光っている。幸い雲もはれてきている様子。
小屋前でダブルストックを伸ばしていざ雪渓に!ここで折角持ってきたスタビライクスを履いていないことに気付く。
ストックとスタビライクスの黄金コンビは結成ならず。

履き忘れたが足の筋肉は絶好調。この縦走に向けてと意識した訳ではないが、これまでほぼ毎週末の様に山を歩いてきた成果が出ているんだ!と言い聞かせながら。
ぶっつけ本番の登山靴も問題なし。順調な感じ。
最初僅かに夏道(巻き道)を歩いたものの、すぐに雪渓に乗る。恐る恐る歩みを進めてみたが、大丈夫!滑らない。
ストックのキャップを外して準備万端。軽快に登っていける。靴底が新品だからなのか全く歩きにロスがない。
白馬の雪渓は初めてで、落石事故などで多少の警戒感はあったけども、快晴で誰一人いない中で気持ち良く登っていけることに幸福感を覚える。
下から見上げると、逆に上から見下ろすとかなりの勾配があるが、スプーンカットを選びながら登っていけば全く問題ない。軽アイゼンは不使用。

雪渓が終わり南京錠がかかっていそうな避難小屋を過ぎると稜線が近づいてくる。近いようで遠いのが山。稜線に出るまでは結構シンドかった。
白馬村営小屋の下でようやく一人の男性とすれ違う。挨拶を交わして話をする。
「頂上小屋は○人しか泊まってなかったです(失念)」当たり前といえば当たり前、台風が直撃する中でも客が居たというのも驚き。
村営小屋のスタッフさんが階段を修復している脇を抜けて、いよいよ稜線の分岐に。右を見れば白馬岳、左を見れば白馬三山、前には黒部方面に尾根が伸びている。
ここにザックをデポして・・・という発想も浮かんだが、そのまま頂上に向かった。頂上小屋には男女がずっーと眺めを見ながら歓談している様子。羨ましい。
なだらかな道を上がってついに白馬岳山頂。ここも自分一人。
写真撮ってツイートして下山。この頃から体の異変を感じていた。どうも高山病の症状らしい。本当に弱いんだよね。

バッチをゲットンすべく頂上小屋に。この小屋、行ったことのある人はご存知だろうが、食堂が凄い。殆どレストラン。
丁度開店直前、申し訳なさそうに入って行く。バッチを物色していると色々なものが目に留まる。生ビール1000円・・・缶ビール800円・・・
流石にまだ飲む気もしないのでバッチとミニッツメイド缶400円を買う。
その場で飲み干しながらふとレジをみると、カレーライスやらラーメンやらの看板を掲示している。
10時からの開店、タイミングもいいしここで昼食休憩にすることにした。カレーライス1000円を注文。
ちゃんと自分が座っている席まで持ってきてくれた。雲上レストランという感じ。

小屋を後にしていよいよ白馬三山に向かう。当初の目論見では本日の宿泊地は唐松頂上小屋。相当タフな行程だが、行けるのではないかと思っていた。
しかし歩き始めてすぐに今日は無理と悟った。高山病の症状がでている。歩みが重くなっている。
杓子岳には荷物をデポして山頂を往復した。時間的にも天狗山荘から先、難所不帰を通過するのは厳しい時間。ここでようやく諦めてノンビリモードに。
鑓ヶ岳山頂ではもずくスープとおにぎりを食べてコーヒーを飲んでゆっくり。しかし体調があまり良くないので楽しくない。
職場から電話があったのようなので、電波状態も良いので折り返しの電話。なんだか懐かしい同僚の声。こんなところで仕事の話、という苛立ちはなかった。
昨日家を出てからずっと一人で殆ど話をしていないストレスの発散になった。

鑓ヶ岳で時間を潰して天狗山荘に。静まりかえっている雰囲気に気後れしながら受付に。サバサバした様子のスタッフさんを前に事務的に受付を済ます。
明日の朝は早く発ちたいので朝ご飯をお弁当にしてもらった。
部屋に入るとすぐに「寒い」と感じた。布団も湿っていて冷たい・・・もってきた防寒具がすぐに役立つ展開。
後で分かったが、完全に風邪をうつされてしまったようだった。布団に入っても落ち着かない、夕食まで時間がある。
生ビールを頼んで飲んだがあまり美味しく感じない。ついには小屋備え付けの本を読み始める「パーフェクトワールド」。好きな映画の原作。

食事の時間になって分かったこと。客は自分一人。黙々と一人で食べる食事。美味しいもなにもあったものじゃなかった。さっと食べて部屋に戻る。
就寝となったが、なかなか寝付けなかったし、何度も目が覚めてしまった。いよいよ3時になるころに眠気を覚える始末(笑)
結局5時になってスタッフさんの物音で目が覚める不始末(笑)慌てて山荘を飛び出る。

(9月10日)
慌てて飛び出たのには理由がある。もちろん先に先にと行きたいというのがあるが、ご来光を拝みたいというのが本音。
小屋のテン場で東の空を眺めると、見事な雲海。ただし稜線が邪魔して南方面の見晴らしがきかない。
日の出まで時間があるので、少し移動して小ピークの上で待機。これまで見たどの雲海よりも見事。眺望もきく、富士山や八ヶ岳、南アルプスも見える。
ご来光に照らされた雲がオレンジ色に光り、これまたお見事。いいご来光を拝めた。
場所を少し移動してついでに朝食を摂る。菓子パンとカロリーメイトをココアで流し込む。
さて、これからが今回の縦走のメインイベント「難所歩き」まずは天狗の大下り。
眺めると大キレットを降りていくような感じ。実際400メートルも高度を落とすことになる。実際は勾配はややきついもののとりたてて怖い箇所ではない。
不帰キレットに着くと目の前に荒々しい岩峰が連なっているのが分かる。ここが名物「不帰の険」近づくと数人の男性が何やら話ながら降りてくるのが分かる。
「え、アソコが登山道なの!」と思う程の岩場をでかいザックを背負って降りてくる。
どうも高校生か大学生という感じの若者。先頭のリーダーらしき兄さんともう一人をやり過ごしたところで、道を譲って貰った。
慎重に3点支持で岩場をクリアー、その後も鎖場や空中ハシゴなどを通過して一息。不帰一峰終わり。
この一峰が一番怖かったかな。続く二峰にもたっぷり岩場鎖場はあったけど落ち着いて臨めば怖いことはなかった。
普段鎖場でも鎖には出来るだけ触らないようにしているので、こういう本当の難所ではいざとなれば鎖を使えばいいんだ、という安心感を持てる。
ということで今回は鎖がある箇所は遠慮なく鎖を使わせて貰った。もちろん握る程度で基本は体で登り降りするのが基本。

三峰を過ぎるといよいよ唐松岳。唐松岳頂上付近もたいそうな岩場だったが、もう覚悟もできているし慣れてきたのもある。さっと通過して頂上に。
頂上では八方尾根から来る人もいてなかなかの賑わい。写真も撮って貰った。
唐松岳までの行程を考えれば、昨日もし元気で体調が良くても突っ込まないで良かったと思う。

唐松岳から五竜岳に向かい八方尾根分岐を過ぎると、「この先岩場の下りで転落多発」の看板があってドキッとさせられるが「え?どこが?」と思うような程度。
五竜岳までは決して油断は禁物だが、特に危険と思うような箇所はなかったように記憶している。登り自体はそれなりにきつかったけど・・・
途中で天狗山荘のお弁当を食べる。結構豪華なちらし寿司風の弁当、残念ながら酢飯の酢が効きすぎ。自分は酢の物が苦手な部類なのできつく感じたのかな。

五竜の山頂は登山道から細い稜線を少し歩いた先にある。この頃はガスが出てきてしまい眺望はなし。
山頂には結構の人がいて休憩している。できれば山頂碑の後ろには居て欲しくないんだけどな・・・鹿島槍には注意書きがあったな。
パチリとやってさっさと次に向かう。
この五竜からキレット小屋までは正直言って、本当に辛かった。この山行自体初めてなので仕方がないが、いつまで続くのかどこに居るのかがイマイチ把握できていなくて参ってしまった。
コースタイム比で60〜70%で行動できるとの経験は全く活かせないことがよーく分かった。ゴタテはシビア。
途中岩場ですれ違い渋滞などに巻き込まれたらと思うとゾッとする。幸い誰一人歩いていない中を好き勝手なペースで歩けた。

キレット小屋に着くと既に先客が数人。良かった、今夜は一人じゃない。受付を済まして荷物を片付けて明日の仕度もする。ハイドレーションに飲み物補給。
談話室兼食堂に入ると先客がお酒でワイワイ。自分も美味しいビールを飲んで話の輪に加わる。
やや年配の女性2名と男性1名のパーティー。これに自分を含む単独2名が今夜の客。(17時過ぎに単独オッサンが遅れて到着、悪びれる様子なし)
夕食前には夕日を眺める。キレイキレイと感嘆の声が上がる。雲の様子で太陽とその光線は多彩に変化して見事な光景をみせてくれる。
食事の後は談話室にあった漫画「鬼平犯科帳」を読む。実は鬼平のファンになりかけていたので渡りに船な登場だった。
六名だけの宿泊客なので小屋は当然空き空き。布団は昨日よりはコンディションがいいので良かった。
明日の朝も弁当にして貰っている、アラームを4時にして就寝。

(9月11日)
アラームなしで4時前に目が覚める。自炊室でお弁当を食べる。昨日受付でオニギリとパン、どちらがいいですか?と聞かれ、朝はパン派の自分はパンをチョイス。
コーヒーを沸かして流し込む。パン2ヶと飲むゼリーに牛乳、ブロックチーズ2ヶがその内容。
辺りはまだ暗い、小屋を出てからすぐに難所続きと分かっていたので、焦らずに準備体操しながら明るくなるのを待っていた。

5時、ヘッデンをして出発。朝食に起きてきた女性が見送ってくれた。
小屋からすぐの岩場に取り付いてすぐに「ヤバイ」岩が朝露でしっとり濡れている。鎖場が連続してピークを乗り越えて下るとそこが「八峰キレット」
本当に凄い光景。切り立った岩峰と岩峰がざっくり切れ込んだ谷で繋がっている。そこをトラバースしてハシゴでキレットを乗り越えたりする。
見た目ほどは危なくないので安心したが、いやはや凄い光景だった。
キレットを越えたあたりでご来光タイム。昨日の見事なのに比べるとイマイチ。
それよりも富山側にガスが流れてきていて、朝日が鋭く当たっているのを見て、「もしかしてブロッケン現象でる??」との期待が。
そのもしかしては実現、山を始めてから初めてのブロッケン現象。夢中で写真を撮る(あとで見るとガッカリでしたが)

鹿島槍北峰までも気を抜けない岩場、だけど今まで歩いてきた中で飛び抜けて危険ということもないので粛々と通過。
山頂には直接登れなさそうで、実際一度吊り尾根に出てから山頂に行く。ザックをデポして北峰に登る。
南峰を眺めると既に人がいる様子。吊り尾根を南峰に向かう。山頂にはパーティーが2組、単独が1名程度いた。
パーティーと単独男性にキレットの事を尋ねられる。大きなザックを背負った学生らしき一団。学生さんはみんな幕営だからか、ザックがデカイよね・・・大したもんだ。
そしてもう1人の単独男性はヤマレコをしている「shira-ga」さんと後で判明。この方のスタミナ+スピードはかなりのもの。この日も柏原新道を朝2時に出たそうだ。

そんなこともつゆ知らず、自分は自分で先を急ぐ。南峰から種池山荘までは今までの行程が嘘のような歩き易い道、しかも眺めも良い。とても気分良く歩くことができた。
種池山荘に着くと、柏原新道からのお客さんが多くて賑わっていた。そんな中汗臭いオッサンがバーナー出してムッツリチキンラーメンをすする姿はそぐわない。
ということで通過。幸いテン場に日陰があったのでしばし借用して昼食。
この後、新越山荘・針ノ木小屋と続くのだが、この区間は相当体力がないとシンドイ区間。それまでに充分歩いてきた自分には体力的にも精神的にも辛かった。

登山道自体は、崩壊した稜線の際を歩く箇所あり、ガレ場の登り下りあり、と歩き易い訳ではないけど、さりとて怖さを感じる箇所もなし。
何気ない岩場に危険が隠れていると念じながら、慎重に通過するようにはしていていた。
ところで、新越山荘から先の稜線から眺める立山連峰の見事さといったら・・・初めて泣いてしまったほど。「うわ〜んすごいよ〜〜」見事にむせび泣いてしまった。
稜線は富山側から冷たい風、太陽光線が鋭く体に降り注ぐ、過酷な状態であった(サングラス着用、タオルを帽子の中にいれて首回りに垂らす)
しかも完全に風邪の症状が出ていて、シンドイったらありゃしません!
行きの高速バスで後ろに座っていた風邪っぴき男を恨みながら、根性の歩き。
途中いくつもピークを踏んだがほとんど作業状態。魔王の城のように聳えるスバリ岳、針ノ木岳も今までの鍛錬が役立ってか登ること自体には問題なかった。

針ノ木岳山頂からは小屋から空身で来た若い人達や他のパーティーに混じっての賑やかな下り。
所要時間30分と昭文社の山地図にあるが、それはかなり無理があると思う。案外と距離があって時間がかかる。
特に急いだ訳でもないが、何組も先行者を抜いて小屋に到着したらぴったり30分。ゴタテ全体としてコースタイム設定はタイトなのかも。
結局山小屋に入ったのは16時。我ながら感心しないが今日は仕方ない。
「予約しましたか?」の問いの言外に「遅いよ」とのお叱りを感じた次第。ゴメンなさい。

さすがに土曜日、しかも扇沢に近い針ノ木小屋、賑やか賑やか。天気は下り坂にも拘わらず、テン場にも人がいた。
今回の山行では人が少ない小屋でひっそり過ごしていただけにギャップが激しくて戸惑う程。
同室の穏やかな男性と話をしながら時間を潰す。部屋の外では就寝時間まで若者が楽しそうに話をしていた。
日が落ちる頃から雨が降ってきて、明日の予報も良くない感じ。本当はもっと南下したかったが明日の下山でもいいかなと思い始めていた。
夜半、断続的に風雨ともに強くなる。

(9月12日)
残念ながら朝になっても雨は上がらず、時折強く降っている。前線が日本海にかかっていて周囲は天気が不安定になっているとのこと。
一応朝食はお弁当にしてもらっていたので、若者が自炊始める前にと朝食にする。
残しても仕方ないので、カップヌードルも一緒に食べる。お弁当はおにぎり2ヶと香の物。
7時ちょっと前に日本3大雪渓「針ノ木大雪渓」を下山開始。当然ながら合羽にスパッツ、フル装備。まずは峠からジグザグに付けられた登山道を下る。
やがて雪渓の頭に着くが、すぐに巻き道に進路を取る。この辺りで自分よりも早く下山した人たちを殆ど追い抜く。一人旅が始まる。
右から左、左から右と雪渓を横切ること数回、やがて完全な高巻き道歩きに。この道は決して楽ではないし、危険な箇所もある。気を抜けない下り。

大沢小屋(既に休業中)を過ぎると道はやや平坦になるけど、決して歩き易い道でもない。この針ノ木小屋からの下りは好きになれない道だった。
幸いにも雨脚は弱くなってきていて、視界も悪くなかった。樹林帯の歩きには苦労したが・・・枝に頭をぶつけること2回・・・
関電の大町トンネルのそばに一度登山口の表示があり、「やった扇沢だ」とぬか喜び。扇沢からトンネルまでの九十九折りの道路を縫うように登山道が続いている。
もしトローリーバスがそばに来たら手を振りたいな、と内心思ったが会うこともなく今度は正真正銘、扇沢登山口に到着!

小雨にも拘わらず、団体客がトローリーバス乗り場にと小走りで急ぐ中、雨にまみれた自分はコインロッカー前のベンチで着替え。
7月に爺ヶ岳に登った際にもここで仕度したっけ。バスの時間が丁度良いので顔と頭をバシャバシャ洗って乗り込む。
駅に着くと次の電車まで時間がある。これなら次のバスでも充分間に合った・・・黒部ダムカレーでも食べたかったな・・・

駅で小腹が減ったので以前も食べた駅そばコーナーに。ところがなんと10時〜11時は休憩時間!泣けてくる。
これまた以前に寄ったおやきの売っている売店で肉まんらしきものを買って食べる。
明日も休み、急いで帰ることもないし、かと言って一人で温泉宿に泊まって・・・という気分でもない。
松本から横浜線に直通している「はまかいじ」で帰ることに決め、その時間まで松本で風呂+打ち上げをすることにした。

大糸線で松本駅に、松本駅では観光案内所で聞いて美ヶ原温泉にバスで向かう。日帰り入浴施設で垢と髭を落として再び松本駅に。
駅ビル内で打ち上げ、大雪渓酒造の冷酒を飲む。思えば雪渓に始まり雪渓に終わった今回の山行。そういう縁があったのかもしれない。
心地よい酔いの中、はまかいじ号で帰路につく。風邪をひいたことも忘れ、無事に帰ることが出来る安堵感に浸っていた。お疲れ様でした。

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コメント

なんと!
お久しぶりです!

鹿島槍の山頂あたりでお会いしているような時間帯です!キレットの状況とかお聞きしたかも??
2010/9/14 7:14
おそらくお会いしてますね!
赤いザックに緑のハットの単独男が私です。
鹿島槍南峰ではグループと単独男性にキレットの事を尋ねられました。

ストック持っていた単独男性がshira-gaさんかな?
2010/9/14 13:21
そのとおりです!
いや〜奇遇です!

ストックもってサングラスして、風のせいで迷い顔がこわばっていたのが私です!

私が鹿島槍南峰にいて、yarijapnさんがキレット小屋から一番であがってこられたのですね、グループの方が岩場がぬれているかを、私が風についてなどお聞きしました! 教わりました「立っていないほうがいい場所」はちょっとわかりませんでした。

 しかしyarijapanさんはロングで後立山を満喫されたようですね、最終日は天気残念でしたが前半は大展望を楽しまれたようですね

 今度は・・・大倉尾根でお会いできるかもです! 
2010/9/14 21:03
こんにちは。初コメします
yarijapanさん、こんにちは。
明日から1泊2日で、猿倉〜白馬岳〜不帰〜唐松岳〜八方を予定しており
yarijapanさんの山行記録を拝見させていただきました。
非常に分かりやすく、ずいぶん助かります。
後日、山行記録をアップしますので、
お暇なときにでも見てやってください。
ありがとうございました☆
hansusya
2010/9/18 15:01
お疲れ様でした。
記録拝見しました。

自分もゴタテの記録の続き&週末の山行記録やらなきゃ・・・
2010/9/21 8:52
じつは・・・
yarijapanさん、記録・感想拝見しました。上高地を狙っていたとはすごいですね。

実は、キレット小屋の単独男性とは私の弟です。ちょっと予定がうまく合わず、別日程とあいなりました
2010/9/26 21:31
なんと・・・
弟さんでしたか!あまり言葉を交わしませんでした、控え目な印象でした。

しかし縁がありますね(笑)

shira-gaさんの様なロング&ファスト山行は無理ですが、じっくりと長く山歩きしたいなあと思っていました。
あいにくの荒天というのもありますが、足裏が痛くなっていたので続行しても上高地or新穂高は無理だったかも、です。

またどこかでお会いできるような気がしますね。
2010/9/27 11:16
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技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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