五竜岳&鹿島槍ヶ岳


- GPS
- 27:47
- 距離
- 38.9km
- 登り
- 4,084m
- 下り
- 4,494m
コースタイム
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 4:38
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:40
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 10:02
天候 | 全日晴れ、ところにより霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
八方の湯からロープウェイまで徒歩 新宿発の場合、23:00~23:30発(バスの到着遅れの可能性あり)となるため事前に寝て臨むか京橋から乗ること推奨 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・八方池山荘~唐松岳(唐松頂上山荘): 良好、登るだけ ・唐松岳(唐松頂上山荘)~五竜岳: 良好 牛首のコルは時間を要するので山行計画を立てる際は注意 五竜岳~八峰キレット小屋: かなりザレたところや浮き石あり 一般登山では崩落していると感じるような斜面を降る場面もあるためしっかりとした体幹と時間的・心理的余裕を確保した上で臨みたい また、キレット小屋手前で完全に崩落している箇所があるため、そこで落ちないよう注意すること (過去にそこで滑落して亡くなった例あり) ・八峰キレット~冷池山荘: 良好 急登もあるが特に危険箇所はない、ここまで注意を要する箇所の連続のため一度ここで小休止を挟んで再度気を引き締めたい ・冷池山荘~種池山荘: 良好 (ナイトハイク)爺ヶ岳の南峰の降りでロストする可能性有り、ヘッドライトの出力を調整し確実なルート確認を心がけたい ここ最近、鈴も大声も手を叩くのも効かない熊と遭遇したという報告がかなり多いとのこと、可能であればチーム登山を心がけたい (余談だが、種池山荘のピザが焼き上がる時間あたりで熊の親子が山荘近辺に出てきているとのこと、通過者は注意) ・種池山荘~新越山荘: 若干濡れているところあるが概ね良好 この区間まで熊がよく出るとのことなのでラジオなどで対策を心がけたい ・新越山荘~針ノ木岳 良好 雪渓からの冷たい風もあり歩きやすいところもあるがこまめな水分・塩分補給を忘れずに行いたい ・針ノ木岳~針ノ木小屋(蓮華岳含): 概ね良好 しかし、道が崩れやすいところもあるのでなるべく尾根側を歩くことを心がけたい ・針ノ木小屋~大沢小屋: 良好 大雪渓は登りであればチェンスパで十分と思われる 降りの場合は念のため軽アイゼンくらい用意しておくと安心 山行時シュルントは一切なく滑り落ちることだけ留意すれば良い状態であった ・大沢小屋~扇沢: 良好 大沢小屋付近で熊出没の報告あり、小屋の人の話によると爆竹すら効かない模様 (このような報告を聞いた際は不安を落ち着ける目的と人の声を聞かせる目的でボーカル曲を流すのだが、小屋の人に効果ないし草むらをガサガサする音(熊出没の予兆)を聴き逃す可能性あるから消せと言われてしまった… 個人的には出会い頭の確率を上げてしまうようにも思えるのだが、実際どうするのが良いのだろうか 今後のためにじっくり考えておきたい) |
その他周辺情報 | 下山後扇沢から室堂へ向けて移動、室堂より剱岳登山へ |
写真
このGなんとかって何のこと指してるんだろう、調べてくればよかったな…
前日に両脚攣ったことを思い出し、ここら辺で出会った方と冷池まで一緒に楽しく話しながらゆっくり確実に行きました
めちゃくちゃありがたかったです
ロープとかつけてくれると嬉しいなあ、岩小屋沢岳山頂でここもはや崩れてるだろって話をしてたら、まさかの話し相手がここら辺の登山ガイド書いてる人で今度確認しに行こうかなって言ってました
ここの前くらいのところで五竜山荘まで行くって言ってた、一般リュックのバックルつけ忘れお爺さん結局どうなったんかな〜
遭難ニュースに上がってないから何とかなったのかな…
自分の山行計画を立てる際の戒めとしておきます
ここで相席の登山者に種池山荘先の登山道すぐ横に熊鈴鳴らす、手を叩く、大声出す全てに効果がない熊の親子がいる旨教えられました
種池山荘でピザを待っている人の中には熊に近づいて写真撮ってるバカたれもいたそうです、本当にやめてね
話してる本人は熊かわいいと言っていましたが、明日行く方向なだけに気が気でない夜を過ごしました
あとこれは北アルプスの小屋全体に言えることなのですが、北アルプスの小屋はハイキングの延長感覚で来る人も少なからずいるので.小屋泊の際はノイズキャンセルイヤホンやアイマスク必須です
(結構遅い時間まででかい話し声聞こえるし、なんなら1時とかに起きないくせにスマホのアラーム鳴らす人までザラにいる)
何グループかの登山者とすれ違いましたがみんな熊鈴もしていないし、黙々と歩いてるしみんな肝がすわっているなあと思いましたまる
ここ通過した日の前日も熊めちゃくちゃ目撃情報あったけどなあ…
ここからちょっと次の小屋まで長いのでお手洗いを借り、補給をして出発します
前日の冷池山荘で聞いていた熊は結局いませんでした、時間的にピザが原因なのでは?と思ったり思わなかったり…
先にも書きましたが、ここで出会った方が八峰キレット付近の登山ガイドを書いていました
最新の情報を詳細に書かないと技術不十分でついうっかり突入しちゃう人もいるそうな…
その方は気を付けていたはずなのですが、目の前で滑り落ちて危うく完全に滑落するところを目撃してしまいました
よく谷側に避けて道譲るのはやめろと言われる所以がここにあるのかもしれません
当事者でないですが、その日の夢に出るレベルでかなり印象強い出来事でした、登山というものがどういう行為であるのか改めて考えさせられました
この小屋、スターリンクWi-Fiがあるのとテント泊の方にもアディショナルフィーで小屋泊と同じ夕飯を提供してくれます
少し前にテント泊の人は小屋の施設やサービスを一切使わないのがマナーだとかわけわからんことをSNSで言ってるガイドの方がいましたが、小屋側が提供しているものはじゃんじゃん使ったほうが良いと自分は思います
そこで変な見栄張って遭難とかしたほうがマナー以前にダサいし…(てかマナーならそんなサービス提供しない)
大雪渓はこんな感じでどこも穴がありません、雪の状態も良く軽アイゼンがあれば余裕で降りることができます
登りはチェンスパで良かったそうです
装備
個人装備 |
長袖シャツ1枚
Tシャツ2枚
インナー4枚
替えパンツ4枚
ズボン2枚
靴下5枚
グローブ
防寒着
ウインドブレーカー
雨具
ゲイター
日よけ帽子
乾燥剤
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
朝ごはん(初日用:おにぎり)
行動食30食
非常食 15食
梅干し純10袋
芍薬甘草湯3本
アミノバイタル10本
飲料(水8L)
アクエリアス(1L)
地図(地形図)
コンパス
熊鈴
計画書
ヘッドランプ
予備電池
モバイルバッテリー3個
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
スマホ
スマホホルダー
時計
タオル5枚
ツェルト
エマージェンシーシート
軽アイゼン
シェラフ
ヘルメット
携帯トイレ
電源タップ&コード
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感想
昨年台風により断念させられた五竜岳、鹿島槍ヶ岳のリベンジ+針ノ木サーキットをやりたいという思いから生まれたこの縦走、結果的全日天気も良く最高の山行となった
1日目:八方池山荘~五竜山荘
天気図読みではいつもの夏の天気と読めつつも、ヤマテンでは午後から雷の確率が50%あるとのことだったので、景色は楽しみつつ午前着を目指し行動
道自体は問題なく、景色も良かったのだが荷物が重すぎたのと暑すぎて普通に途中で脚攣った
気合いとアミノバイタルと芍薬甘草湯で何とかしたが流石に荷物が重すぎたか
唐松岳山頂からの景色は大変よく人々に好まれるのも納得の感じ、不帰の方はまた今度来ようかな
2日目:五竜山荘~冷池山荘
前日の反省もあり、こまめな水分補給を意識することを誓いスタート
五竜岳山頂までは簡単、ただのハイキング
山頂の眺望は大変よくあまりの気持ちよさにそこそこ居座って遊んでました
ところが五竜岳山頂の少し先からとんでもない急降下が始まり落石させないよう、滑落しないよう気を付けましたが何というか気疲れが多いゾーンでした
途中で出会った登山者の方がゆっくり目に行くとのことだったので、便乗させていただきました
おかげで楽しく体力も余計に消耗せずに済んで良かったです、本当に感謝しかありません
くる前に警戒していたキレットはそこに辿り着くまでの方がよっぽどといったところで最初いつ通り抜けたかわかりませんでした
後々聞くと三大キレットとしては五竜~鹿島槍の区間を全てひっくるめていたそう、そりゃそうか
鹿島槍ヶ岳まで辿り着いてからは暑いものの特に問題なく行けました
冷池山荘で一緒にいた方と別れ、熊の情報をきいて次の参考へ向けておやすみ
冷池山荘のロフトになったのですが、なんかダニかなんかいたのかめっちゃ足刺されて痒かったのと普通にクソ暑かったです笑
シュラフカバーとかで対策しつつ、最悪は痒み止めとか持ってきてるといいかもです
3日目:冷池山荘~針ノ木小屋
この日はかなりの距離歩くためナイトハイクスタート
熊の話があったのでアニソン流しながら歩いてました、この時間に歩いてる人ほぼいないので音は少し大きめ
夜空を見上げながら好きな曲を聴きながら1人で歩くこの時間、人生でなかなかない時間なので自分は好きです(涼しいのも最高!)
爺ヶ岳をサクサク登り、熊がいたとされる種池山荘付近もサクサク抜け剱岳をパシャリしながら新越山荘まで歩き5人パーティの人に便乗させてもらいました(大変感謝です)
単独登山が多いですが、やはり複数人で歩いた方が楽しいすね
ペースもゆったりめなので景色を十分楽しみながら数々の山を越えて行く
それにしてもこの稜線、どことっても様になるのでトリコのビリオンバードみたいな景色だと思いました(無駄がない)
針ノ木岳山頂からは昨年通った裏銀座、4つ足歩行した原因の不動岳などが見え懐かしかった
それにしても北アはかっこいい形の山が多い、そりゃ人気あるわな
この後、針ノ木小屋についてから次の日の山行が楽なこともあり、生ビール飲んでたくさんご飯を食べて英気を養ってました
針ノ木小屋について、ネパール人の方が作る本格スパイスカレーがおすすめらしいのですが、水木土のように限定メニューらしくてこの日食べられませんでした…悲しすぎる……カレー目的の人は注意しましょう!
4日目:針ノ木小屋~扇沢
蓮華岳をナイトハイクでサクサク登りながら思ったのですが、ここら辺夜空が綺麗で良い
日が出ている間とはまた違ったたのしみがナイトハイクにはあり、個人的にはおすすめの本を書きたいくらいナイトハイク好きです
夜景を楽しんだあとはもう降りるだけなのでサクサク降りて扇沢につきました
ここら辺割と熊が出ると有名だったと思うのですが、すれ違った人ほとんど熊鈴持ってなかったりつけてなかったりとみんな肝が座ってるなあと思ってました
熊に襲われたくない人は心の拠り所としてでもいいので鳴らして歩くこと推奨します
今回の山行、熊が出た情報がたくさん出ていたのですが運良く1度もその姿を見かけることなく山行を終えました
登山のいいところばかり享受できた神がかり的な登山でした、不帰の方はまたいつか計画して行っちゃおうかなあ
素晴らしい山行をありがとう、後立山
これでしばらく生きていける
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