パノラマ銀座ルートで燕岳、大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳


- GPS
- 31:23
- 距離
- 42.3km
- 登り
- 3,074m
- 下り
- 2,930m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 7:24
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 7:56
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 11:39
- 山行
- 3:24
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 4:07
天候 | 到着日は晴れ、夕方より雨。 その後は4日間とも晴天☀。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
飛行機
穂高駅よりバス(1,500円)で中房温泉へ(但し、観音峠付近の道路崩落でバスは崩落場所手前までで15分ほど歩き崩落場所の先からは無料送迎バスで有明荘まで) 下山後は上高地より松本空港まではタクシー(定額制:20,300円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般よく整備されています。 但し、一部、登山道を外れて歩いた踏み跡があり、そこを歩くと落石等の危険があるので注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 前泊は中房温泉の有明荘、今回予約開始日(3/18)の夜に予約しようとしたが、既に満室。定期的に空室チェックを行い7月初旬にキャンセルが出て宿泊できました。ハイシーズンの予約は早めの予約が必要です。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
今回の遠征、天気も良くて景色は素晴らしく、たくさんの動植物にも合うことのでき、これまた記憶に残る遠征になりました。皆さんお疲れ様でした!!
装備
個人装備 |
登山靴
スパッツ
ザック
ザックカバー
防水のスタッフバック
トレッキングポール
レインウェア
ウインドブレーカー(レインウェア代用可)
薄手のダウンジャケット
手袋
帽子
1リットル程度の水ボトル
水に溶かすポカリ粉末等
保温ボトル(500ml)
熊鈴
エア枕(小屋の枕を使いたくない時)
インナーシーツ(小屋からはインナーシーツ持参推奨)
名札(100均のもので可。5、6個/人。靴や濡れたウェアを干す時に必要)
ヘッドライト
予備電池(予備バッテリー)
接続ケーブル
コンセントからの充電アダプター
カメラ(携帯でも可)
携帯電話
エマージェンシーシート(無くても可)
コップ(小屋でコーヒー、お酒を飲む時)
はし、スプーン(念の為)
救急セット
タオル
着替え(下着、服、靴下)
歯ブラシ
行動食(2、3日分)
アイコス(成冨)
タバコ(成冨)
携帯灰皿(成冨)
保険証
現金(山小屋は全て現金払いです。山小屋毎に小分けしておくと便利です)
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感想
昨年のクロちゃんとの白馬遠征の後、OB仲間のメンバが北アルプスを登ってみたいと言うので、危険箇所が少なく展望の良いパノラマ銀座ルートで計画策定。
日程的には晴れ確率の高い7月下旬で計画。
遠征初めての2人は中・大型ザックを持っていないので、クロちゃんに相談して、使っていない中型ザックを2つ貸してもらうことにする。クロちゃん、ありがとうございました!!
飛行機、小屋と順次、予約を進めていく中で4月中旬の県道中房線の道路崩落…
大幅な計画変更かと肝を冷やすが、徒歩での通過と前後のバス連絡が始まり一安心。
色々ある中でも順調に手配を進めながら、2ヶ月前になった頃から今度は自身の体調がおかしくなってくる。
肝機能障害に腰の不調、足裏の痛みに歯痛…
6月末から7月初めに掛けて一週間ほど仕事を休んで療養に専念し、なんとか体調も戻ってくる。
その間、3月予約が取れなかった有明荘もキャンセルが出た事で部屋を取ることができ、飛行機、シャトルバス、山小屋と全て、当初計画通りに調整する事ができ結果オーライ。残すは天気のみ。
(遠征初日: 福岡〜有明荘)
松本空港から穂高駅へ向かうシャトルバスの運転手から「ここのところの毎日、午後から激しい夕立ですよ」との情報😱
まずは穂高神社で5日間の無事と天気を祈り、穂高駅から路線バスや無料送迎バスを乗り継ぎ有明荘に到着。着いたところで話の通り夕立が来る。
まずは雨を見ながらビールで乾杯🍻
(遠征2日目: 有明荘〜燕山荘)
朝起きるとスッキリとした晴天。
有明荘の送迎バスは崩落のための送迎バスに転用しているため登山口への送迎はないとのことで15分ほど歩いて中房温泉登山口へ。
登山口からまずは合戦小屋のスイカを目標に各ベンチ毎に休憩を取りながらゆっくり登り合戦小屋到着。
が、なんと全てのベンチが埋まって売店には長蛇の列…😱
それでもスイカの為に並んでいるとなんと私達の少し前でスイカ売り切れの案内…😭
昨日の有明荘のスタッフからは、「午前中なら大丈夫でしょう🙂 」とのことだったのに…
その後、燕山荘まで登りビールとカレーで一休みして、ガスの掛かった燕岳往復。
前回のテン泊縦走時よりザックも軽いし、ゆっくり登ったのだが、前回よりも異常に疲れた💦
まだ体調は完全には戻ってないようだ。
夕方、ガスも晴れ、明日からの大天井岳・常念岳へのルートも視認でき2人に説明し明日に備える。
個人的には体調が戻るだろうかちょっと心配…💦
(遠征3日目: 燕山荘〜常念小屋)
4時15分の朝一番の朝食後、雲海の上に出る絶景の日の出を見て早めに出発。
先頭はモリちゃんさんでマグロさんが間で最後を私。
穂高・槍のスッキリとした絶景の稜線を前方に見ながら、順調に歩みを進め、途中、雷鳥ファミリーのお出迎えもあり、稜線縦走を堪能する。
喜作レリーフの先の大天井岳分岐を過ぎたところで、急なガレ場を登る??
前回、こんなとこ記憶にないけど…
と思いながら登ると間違えてショートカットの踏み跡に入っていた…
モリちゃんさんの前のグループが間違えて入ったようで、その後の女性二人もそのまま登り、後続もそのまま入ってくるので、落石したりと危なかった…ちょっとした道間違えが事故の元、要注意ですね。
大天荘では淹れたてのコーヒーを頂き、絶景を楽しみ大休憩した後に大天井岳を往復。穂高連峰が青空に映える!!
その後も穂高の山々を横に見ながらの開けた稜線歩き。とにかく気持ち良い♪♪
その上、雷鳥とも数度遭遇し、東大天井岳の先では、登山道の4、500m横にクマも出てくる😱
同行の2人は持っているのでしょう😄
(遠征4日目: 常念小屋〜徳沢園)
ハードな行程が予想される3日目、朝飯をおにぎりに変更し、予定の5時半出発を1時間半早めて4時に出発。
まずはヘッドライトを点けて九十九折の登山道をゆっくりと常念岳へ。
途中で日の出を迎え、最後は荒々しい山頂へ。
山頂到着時はガスが掛かって展望はきかなかったもののここで朝食。私はおにぎりは食べずに菓子パン1つ。
常念岳から蝶ヶ岳への下りは、常念小屋方面とは違い、荒々しい岩場の連続。
気をつけながら下る途中でまたまた雷鳥との遭遇やブロッケンの出現でなかなか歩みが進まない…
その後、蝶槍までは樹林帯の中のアップダウンが続き、蝶槍に着いたところで、徳沢園に電話連絡(当日朝に電話の指示有り)。遅くとも16時までには到着してくださいとの念押し有り…
その時点で1時間半の貯金は無くなっており、少し心配になる。
蝶槍からはまた開けた稜線歩きになり、何度も雷鳥と遭遇、これだけ雷鳥ファミリーと遭遇すると有り難みがなくなってくる。
蝶ヶ岳山頂横の蝶ヶ岳ヒュッテで大休憩。コーラを買ってお腹を満たす(胃の調子が悪くおにぎりは食べれなかった…)。
ここで燕山荘から蝶ヶ岳まで同じルートの宮崎からの青年と再会。青年は予定通り5時の朝食後に出て来たとのこと。
ただ我々が何度も見た雷鳥は全然見なかったとのことで、ほんの少しの時間差で遭遇するか否かに違いがでるんだと思うとやっぱり今回の2人は持ってるなー!!と。
三股に下る青年とはここで別れ、我々は長塀山経由で徳沢園へ。
この下り、人が少なそうで登山道やクマが心配だったが、結構な人が登られており、登山道も砂利や木道で整備され登山道脇の笹も広く刈られ歩きやすい登山道でした。
ただし、この長ーい下りは下りに弱いマグロさんには大変だったようで、徳沢園に着く頃には太腿が一杯一杯の状況でしたが、なんとか三人共怪我もなく無事ゴール。皆さん、お疲れ様でした!!
(遠征5日目: 上高地散策)
朝、食事前に散歩すると梓川の河原からは正面遠くにスッキリとした大天井岳が望めて感慨深いものがありました。やっぱり登った後に見る山はひと味違います。
遅めの朝食の後、まずは明神池横の穂高神社奥宮へ無事な下山のお礼参り。
その後、すぐ側の嘉門次小屋でイワナの塩焼きを食べる予定だったが、オープンが10時で既に大行列のため今回はパス。昔は7時から開いてたのに…残念😭
気を取り直して岳沢湿原ルートで河童橋へ
五千尺キッチンで来年の上高地カレンダー他のお土産を購入し、バスセンターで昼食。
すべての行程を終わってバスセンターからはタクシー(定額制)で松本空港へ。
道中、タクシーの運転手が山好き話好きでいろいろと話をしてくれた後は、空港近くで車を停めてまで望める山の説明をしてくれたりと、最後の振り返りに良いタクシー旅となりました。
4泊5日の北アルプス(パノラマ銀座ルート)遠征、計画時は少々不安があったものの、素晴らしい天気の下、キツさはあったものの最高の景色、動物たちとの遭遇、北アルプスデビューの2人も思い出深い山登りになったんじゃないでしょうか。
機会があればまた行きましょう♪
昨年会社OBの飲み会で、チャンさんとモリちゃんが遠征に行きたいと話しているのを聞き付けて、興味を持ったのでまずは妻に相談。反対されるかなと思っていたところ、逆に「今のうちに行っておかないと後からじゃ行けなくなるよ」と背中を押してもらいました。それで、私も北アルプス遠征のメンバーに加えてもらいました。その頃はまだ体重が97kgあったと思います。モリちゃんとマラソンやろうと言う話しもあって、北アルプス遠征&マラソンの両面から減量の必要に迫られて、ダイエットに励みました。遠征準備としてチャンさんに企画してもらった数回の九州低山登山をこなしつつ、ダイエットでは80kg以下を目指しました。その結果、めでたく?今回の遠征は79kgで参加する事ができました。
遠征初めて、アルプス初めて、山小屋初めて初体験の事だらけで今回の遠征プラン作成から各種予約など全てチャンさんにおんぶに抱っこで大変お世話になりました。また、クロちゃんとの顔つなぎしていただき、クロちゃんからザックを貸して頂くことも出来ました。ありがとうございました。
本番の登山では初日、有明荘迄の移動。ザックが少々重いですが普通の旅行。有明荘はほぼ普通の旅館、大きな温泉が素晴らしく翌日からの登山にそなえました。
二日目、燕山荘、燕岳迄の登り。合戦小屋でスイカ売り切れが残念でしたが、燕山荘までたどり着きました。燕山荘まで登ると眺望が一気に広がってアルプスらしい景色が目に飛び込んで来て「おぉー、コレがアルプスかぁ!」と感動ものでした。燕山荘についてはユーチューブなどで見ていたので、なるほどコレが本物かぁってキョロキョロ。山小屋ってこんな感じなんだぁって実感。一人一畳程度の面積でしたが、布団がほぼ新品でとてもキレイで良い意味で期待を裏切られたました(笑)
三日目、朝からご飯を3杯食べて常念小屋へ向けて出発。天気最高。まさに観光パンフレットの写真のような絶景の中をずーっと移動しました。稜線を歩くので高低差は大きくないと思っていたのですが、想定よりは大変でした。一日中槍ヶ岳を眺める事が出来て満足満足。常念小屋では「天皇陛下は、どの部屋に泊まったんだろう?」なんて話しをしました。夕食時には88歳の元気な御老人がいてビックリ。65歳の私は完全に負けてます。
四日目、蓄積疲労+長距離+苦手な下りと言う不安材料タップリの一日です。チャンさんの判断でリスク管理として出発時間を4時に早めてヘッドライト装着して出発。常念小屋からすぐの常念岳ですが、暗いし、登り難く苦労しました。足元の岩を崩して後ろの人に当てそうになりチャンさんに叱られました。常念岳から蝶ヶ岳までが岩場が多く、心身共に此処で既に消耗していたのだと思います。蝶ヶ岳からはいよいよ長〜い下りです。道はジャリが敷かれていて整備されているのですが、もう脚がパンパンでチャンさん、モリちゃんについて行けなくなったので、私を先頭にしてゆっくりゆっくりペースにしてもらいました。それでも脚が耐えられず尻もちを数回つきました。二人には辛抱強く後をついて来てもらいました。大変申し訳なかったです。それでも出発時間を早めていたので明るいうちに徳沢園に着く事ができました。正直言ってホッとしました。徳沢園で入浴して風呂上がりに冷水シャワーを浴びると痺れるほどの冷たさで爽快でした。
五日目、上高地まで歩いて北アルプス縦走は終了しました。
いや〜疲れたけど、充実した五日間でした。チャンさんはじめお世話になった皆さんに感謝です。再挑戦するならあと5kgは減量が必要ありそうです(笑)
今年の最高イベントで、念願の北アルプス遠征登山。
初心者の為に計画いただいたチャンさん、ザックを貸して頂いたクロちゃんさん、チャンさん企画の事前のハードトレーニングを一緒に頑張ってきたマグロさん、また陰ながら応援頂いたじんたんさん、ツネさん。
皆さんのおかげでここまで来れました🙇♂️
特にチャンさんには、何から何まで対応して頂き、本当にありがとうございました🙏
チャンさんが本番の1カ月前に自宅静養された時はほんと心配しましたよ(最悪、松本観光かと)😨
また、僕自身も本番直前に2度の感染症発症で大変ご迷惑をおかけしましたね🙇♂️
このように順風満帆といかない中で迎えた北アルプス登山。実際登ってみると正直キツかったー😓
でも、最高の天気の中、想像以上のパノラマで、その雄大な山々に圧倒されました🫢
また、山小屋での経験や種々の動植物(クマ、サル、雷鳥、イワヒバリ、ホシガラス、コマクサなどの季節の草花)にも出会えて最高の思い出となりました👌
北アルプスは最高でした👍来てほんと良かったー🎶
コメント
この記録に関連する登山ルート

お疲れ様でした。
ガスっているとこもあったようですが、雨にも遭わずズーッと北アルプスの山々を眺めながらの山行は羨ましいです。
動物は雷鳥、クマ、猿に遭遇。植物はコマクサはじめ夏の花々を堪能できて北アルプス初めての森ちゃんさん、マグロさんは何か持ってるのでは!!
このために20キロはど縛られたマグロさん。努力の甲斐あり縦走完歩達成。絞ってなかったら徳沢園まで膝がもたなかったかもですね。
企画、計画取りまとめされたチャンさん。
流石のプランで皆さん大満足の北アルプス遠征となられたでしょう。
行程中は気がはってて体が動いたでしょうが、下山後に疲れが取っときたりしますからゆっくり養生してください。
ありがとうございます。色々なことに恵まれて北アルプス満喫できました。体重落とせていなければ徳沢園どころか燕山荘でギブアップだったような気がします。
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