8月21日にA沢のコルで足を痛めた自分を助けてくれた方々へ


- GPS
- 35:22
- 距離
- 42.3km
- 登り
- 3,303m
- 下り
- 3,004m
コースタイム
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 10:32
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 9:49
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 10:06
天候 | 1日目:曇り、たまに晴れ 2日目:ガス後晴れ 3日目:晴れ 4日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
上高地からはバスで平湯を経由して車まで戻りました。 上高地→平湯温泉:¥1500 7:00〜17:30の運行で毎時00分と30分に出発 https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/hirayu/ 平湯→新穂高ロープウェイ:¥910 7:00〜19:37の運行で基本的には毎時40分に出発 https://www.nouhibus.co.jp/route_bus/shinhotaka-line/ 新穂高第一ロープウェイ片道:¥500(6kgを超える荷物は別料金) 季節によって変わりますがこの時期は8:15〜16:15の運行で HPにはありませんが8月と10月は15分おきに運行と看板が出ていました。 https://shinhotaka-ropeway.jp/price/ 平湯→新穂高が1時間に1本のため、上高地を00分発のバスに乗る方が待ち合わせ時間が少なく済むようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大キレットは長谷川ピークと飛騨泣きが良く特筆されますが、南岳小屋からの最初の下りの岩場も結構大変です。 |
その他周辺情報 | 槍ヶ岳山荘、北穂高小屋、横尾山荘、どれも1泊2食で¥14000。 横尾山荘はクレジットカードが使えました。 槍ヶ岳山荘 https://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/ 北穂高小屋 https://www.kitaho.co.jp/ 横尾山荘 https://www.yokoo-sanso.co.jp/ 帰りは平湯の森を利用しました。足の事があるので湯舟にはちょっと浸かったのみ・・・。大人¥700。 https://www.hirayunomori.co.jp/onsen/ |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
長くなりそうなのでコースの参考にしたい方は読み飛ばしてください。新穂高から槍→奥穂の縦走企画でしたが、大キレット途中のA沢のコルで派手に転倒&捻挫し、北穂から上高地に下ってきました。なので2日目の途中からコースタイムはまったく参考になりません。ですが今回お世話になった方たちがもし目にした時に「無事に帰宅できました」という報告と改めてお礼も兼ねてレコに残します。
長谷川ピークを越えてA沢のコルに着き「ちょっとひと休み」と思った本当に最後の1歩くらいで足を挫きました。自分で覚えてるのは右足を捻ったことと踏ん張ろうと咄嗟に出した左足が浮石を踏んだ事で、そのまま後ろにひっくり返ってしまいました(ヘルメットしてて良かった・・・)。まさに油断中の油断といった思いです。休憩中の学生さんたちとその後に通りかかった看護師の方に介抱してもらいながら状態を確認すると右足に痛みが走りました。学生さんたちに救助を要請するか聞かれましたが、まだ自分で何とかできると思いお断りしました。看護師の方に頂いたロキソニンテープとサポーターに自分でも簡易的にテーピングして北穂に向けて出発した学生さんの後を追おうとしましたが、右足を岩場にかけ体重をかけたら痛みが強く、これはちょっと無理そうだと思いました。とりあえず救助を要請する前に予約していた穂高岳山荘に連絡しようと試みるも電波が通じず、ってことは救助も呼べないという事?と思い、北穂に登る決意を固めました。幸い、足を置く角度によっては少し体重を支えられたので、右に全体重がかからないよう、両手と左足、時には上半身、肘、膝などまさに全身を使って自重を分散し、時間をかけて飛騨泣きとその先の登りをクリアしました。これは岩場でも「登り」なのが幸運だったのではと思います。
北穂高小屋で事情を説明して1泊を手配。小屋の方にも救助を要請した方がいいのではと言われましたが、小屋に着いた事で最悪の事態は脱したと思い、ちょっと様子を見てみますと伝えました。選択肢は下るか救助要請かしかなく、ゆっくりでも歩けない事はないので丸1日かけてでも涸沢に下れないかと思いましたが、小屋の方や周りの方からはかなり厳しい下りと聞き、この時は翌日に救助要請という気持ちに傾いていました。特に地元で看護師をしているという方の「A沢のコルと北穂高小屋とでは救助の手間に大きな差がある。その点でもよく頑張って登ってきたと思います」という言葉は自分の頑張りが報われた気がして泣きそうになってしまいました。小屋の方や看護師の方に頂いた痛み止めと、元体操オリンピック代表のトレーナーだったという方にテーピングを施してもらったおかげで翌日にはもう少し歩けるようになり、小屋の方には途中でダメそうなら引き返してきますと伝えて小屋を出発。途中で行動不能なんて事態にならないよう、恰好も気にせず時には地面に尻をついたり這いつくばったりしながら慎重に下りました。地図では2時間程度のコースタイムを4時間半くらいかけて何とか涸沢に到着。時間がまだ昼前だったのでさらに先の横尾までがんばって下ってもう1泊し、翌日もゆっくり時間をかけて上高地まで歩きました。
今回は本当に皆さんの親切が身に沁みました。特にA沢のコルで介助とアイシングをして下さった薬学部の学生さんたち。ロキソニンテープと足首用固定サポーターをくださった通りがかりの看護師の方。北穂高小屋では小屋の方にもロキソニンテープとロキソニンを頂き穂高岳山荘にも連絡をしていただきました。また先とは別の地元の整骨院の看護師の方にはロキソニンとは別の痛み止めと胃薬をもらい、トレーナーの方には自前のキネシオテープ(しっかりメモしました)を使った本格的なテーピングを施していただきました。また他の方々にも大変気にかけていただきました。皆さんのおかげで無事に帰宅できました。本当に本当にありがとうございました。
*追記:月曜日に病院に行ったら腓骨骨折との診断でした。レントゲンにもはっきり写ってた・・・。骨折れてても歩けるものなんですね。ビックリ。
よくぞ、下山し生還されました。
痛みに耐えた頑張りに拍手を送ります。
”自分がみじめに感じて”、とは逆だと思いますが。
頑張った自分に対し、有森裕子さんのように「自分で自分をほめたい」の方が合うような気がしますが。
足骨折では、現在松葉杖での生活ですか。
また、骨折まで引き起こす浮石は、やはり怖いですね。
コメントありがとうございます。
確かに怪我をしてからの行動は頑張ったと言えると思いますが、きっかけが自分の気の緩みからの転倒なので複雑な気分です。その後はずっと「なんであの時最後まで気をつけなかったのだろう」という考えが歩きながらもずっと頭にこびり付いていました。土曜日の登山者は皆この先の山行の希望に溢れるような笑顔で、それを羨ましく思う気持ちがみじめに感じたといったところです。
病院ではギプスとまではいかずとも結構がっちり固定されて松葉杖を貸してもらいました。でも初めて使う松葉杖が慣れないのと、この足で北穂高岳から下ってきたという自負(笑)からか、今のところあまり使っていません。医者には歩くなと言われているのですが。
骨折は折れた箇所をぶつけた訳ではないので、正確に何が起きたか分からないのが正直なところです。多分変なふうに踏ん張ってしまったのではないかと思っています。
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