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Yamareco

記録ID: 8590472
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

8月21日にA沢のコルで足を痛めた自分を助けてくれた方々へ

2025年08月20日(水) 〜 2025年08月23日(土)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
35:22
距離
42.3km
登り
3,303m
下り
3,004m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:01
休憩
1:31
合計
10:32
距離 16.5km 登り 2,217m 下り 328m
4:59
1
スタート地点
5:00
28
6:06
50
6:56
6:57
45
7:42
7:43
81
9:04
6
9:10
9:36
52
10:28
11:00
144
13:24
13:38
96
15:14
15:17
14
2日目
山行
7:13
休憩
2:36
合計
9:49
距離 5.3km 登り 712m 下り 700m
4:38
10
4:48
24
5:12
39
5:51
56
6:47
19
7:06
7:07
7
7:14
7:42
70
8:52
8:59
26
9:25
9:36
32
10:08
10:50
147
13:17
14:11
1
14:12
14:25
2
3日目
山行
8:36
休憩
1:30
合計
10:06
距離 9.9km 登り 675m 下り 2,165m
6:05
0
6:05
0
6:05
8
6:13
6:15
12
6:27
6:30
17
6:47
7:01
204
10:25
11:14
5
11:19
11
11:30
11:49
69
12:58
37
13:35
66
14:41
14:43
61
15:44
15:45
26
16:11
4日目
山行
4:47
休憩
0:13
合計
5:00
距離 10.5km 登り 25m 下り 141m
4:42
71
5:53
20
6:13
6:25
3
7:39
11
7:50
72
9:02
30
9:32
2
9:34
9:35
7
天候 1日目:曇り、たまに晴れ
2日目:ガス後晴れ
3日目:晴れ
4日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
深山荘の登山者用無料駐車場は4:30頃の到着で空きなし。鍋平の駐車場を利用しました。

上高地からはバスで平湯を経由して車まで戻りました。
上高地→平湯温泉:¥1500
7:00〜17:30の運行で毎時00分と30分に出発
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/hirayu/

平湯→新穂高ロープウェイ:¥910
7:00〜19:37の運行で基本的には毎時40分に出発
https://www.nouhibus.co.jp/route_bus/shinhotaka-line/

新穂高第一ロープウェイ片道:¥500(6kgを超える荷物は別料金)
季節によって変わりますがこの時期は8:15〜16:15の運行で
HPにはありませんが8月と10月は15分おきに運行と看板が出ていました。
https://shinhotaka-ropeway.jp/price/

平湯→新穂高が1時間に1本のため、上高地を00分発のバスに乗る方が待ち合わせ時間が少なく済むようです。
コース状況/
危険箇所等
大キレットは長谷川ピークと飛騨泣きが良く特筆されますが、南岳小屋からの最初の下りの岩場も結構大変です。
その他周辺情報 槍ヶ岳山荘、北穂高小屋、横尾山荘、どれも1泊2食で¥14000。
横尾山荘はクレジットカードが使えました。

槍ヶ岳山荘
https://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/

北穂高小屋
https://www.kitaho.co.jp/

横尾山荘
https://www.yokoo-sanso.co.jp/

帰りは平湯の森を利用しました。足の事があるので湯舟にはちょっと浸かったのみ・・・。大人¥700。
https://www.hirayunomori.co.jp/onsen/
予約できる山小屋
鍋平の登山者用駐車場を出発します。初めてなので知りませんでしたが、こちらの未舗装の部分は少しロープウェイに近い駐車場で、奥に舗装で広くトイレもある駐車場があるようです。
2025年08月20日 05:05撮影 by  DSC-RX100M6, SONY
1
8/20 5:05
鍋平の登山者用駐車場を出発します。初めてなので知りませんでしたが、こちらの未舗装の部分は少しロープウェイに近い駐車場で、奥に舗装で広くトイレもある駐車場があるようです。
新穂高センター。駐車場にあるはずのトイレが見当たらなかったのでここでトイレを済ませました。
2025年08月20日 05:48撮影 by  DSC-RX100M6, SONY
1
8/20 5:48
新穂高センター。駐車場にあるはずのトイレが見当たらなかったのでここでトイレを済ませました。
穂高平小屋。ちょっとひと休み。
2025年08月20日 06:53撮影
1
8/20 6:53
穂高平小屋。ちょっとひと休み。
白出沢コース分岐。翌日ここに来るかもしれなかったポイント。林道はここまで。この先の涸沢から山道になります。
2025年08月20日 07:49撮影
8/20 7:49
白出沢コース分岐。翌日ここに来るかもしれなかったポイント。林道はここまで。この先の涸沢から山道になります。
2023年に大雨でできた沢だそうです。ここで休憩しないで下さいと張り紙がしてありました。
2025年08月20日 08:21撮影
1
8/20 8:21
2023年に大雨でできた沢だそうです。ここで休憩しないで下さいと張り紙がしてありました。
チビ沢。
2025年08月20日 08:44撮影
8/20 8:44
チビ沢。
滝谷出合の橋。これがお盆前の大雨で沢が増水して流されたらしい。それでも渡ろうとする登山者がいたとか。
2025年08月20日 09:15撮影
8/20 9:15
滝谷出合の橋。これがお盆前の大雨で沢が増水して流されたらしい。それでも渡ろうとする登山者がいたとか。
槍平小屋。ありがたいことに水が蛇口から出っぱなしで飲み放題。なのでここまでそんなに水を節約する必要はありません。
2025年08月20日 10:41撮影
3
8/20 10:41
槍平小屋。ありがたいことに水が蛇口から出っぱなしで飲み放題。なのでここまでそんなに水を節約する必要はありません。
槍平小屋のテン場。水場も近くすごくいいロケーションに思えました。
2025年08月20日 11:12撮影
8/20 11:12
槍平小屋のテン場。水場も近くすごくいいロケーションに思えました。
ミヤマトリカブト。
2025年08月20日 13:20撮影
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8/20 13:20
ミヤマトリカブト。
千丈沢分岐。槍平小屋からここまでやけに長く感じました。槍が見えています。
2025年08月20日 13:23撮影
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8/20 13:23
千丈沢分岐。槍平小屋からここまでやけに長く感じました。槍が見えています。
イワツメクサ。稜線上にもたくさん咲いていました。
2025年08月20日 13:52撮影
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8/20 13:52
イワツメクサ。稜線上にもたくさん咲いていました。
ガレ場を登ります。ここも長く感じました。ちなみに飛騨乗越についても登りは終わりじゃありません。小屋までも少し登ります。
2025年08月20日 14:40撮影
8/20 14:40
ガレ場を登ります。ここも長く感じました。ちなみに飛騨乗越についても登りは終わりじゃありません。小屋までも少し登ります。
着いた時は槍の穂先はガスの中でしたが、時折晴れる事があります。
2025年08月20日 16:16撮影
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8/20 16:16
着いた時は槍の穂先はガスの中でしたが、時折晴れる事があります。
時折晴れるならと山頂に行ってみる事に。人がいると崖感が増しますね。
2025年08月20日 16:31撮影
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8/20 16:31
時折晴れるならと山頂に行ってみる事に。人がいると崖感が増しますね。
山頂で晴れるのを待っているとブロッケン現象が見られました。
2025年08月20日 16:59撮影
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8/20 16:59
山頂で晴れるのを待っているとブロッケン現象が見られました。
晴れてきました。大天井〜常念の稜線がきれい。
2025年08月20日 17:04撮影
8/20 17:04
晴れてきました。大天井〜常念の稜線がきれい。
山頂碑。この後北鎌を登って来られた方が着いて驚きました。
2025年08月20日 17:06撮影
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8/20 17:06
山頂碑。この後北鎌を登って来られた方が着いて驚きました。
2日目。大喰岳。といってもガスの中でなにがなんだか。
2025年08月21日 05:20撮影
8/21 5:20
2日目。大喰岳。といってもガスの中でなにがなんだか。
少し晴れてくることもあるんですが一瞬。
2025年08月21日 06:27撮影
8/21 6:27
少し晴れてくることもあるんですが一瞬。
ベニイタドリかな。
2025年08月21日 07:05撮影
8/21 7:05
ベニイタドリかな。
南岳。このちょっと前に槍ヶ岳山荘から大キレットに向かうつもりで歩いてきた方に抜かされてここで再会しましたが。その方はこんな天気なので天狗原方面に下るかもと言っていました。自分が南岳小屋で休んでる時には来られなかったので、そっちに下ったんだと思いましたが、その後の天気で悔しい思いをしたのではと思います。
2025年08月21日 07:13撮影
1
8/21 7:13
南岳。このちょっと前に槍ヶ岳山荘から大キレットに向かうつもりで歩いてきた方に抜かされてここで再会しましたが。その方はこんな天気なので天狗原方面に下るかもと言っていました。自分が南岳小屋で休んでる時には来られなかったので、そっちに下ったんだと思いましたが、その後の天気で悔しい思いをしたのではと思います。
南岳小屋。ここから大キレットに進むパーティーを見送ったのですが、多分ガイド的な方が「これから晴れて来る予報」と言っていて、ここから下ってしまおうかと思っていた自分も勇気づけられました。それと写真には納められませんでしたが、オコジョがちょろちょろと動き回っていました。
2025年08月21日 07:38撮影
2
8/21 7:38
南岳小屋。ここから大キレットに進むパーティーを見送ったのですが、多分ガイド的な方が「これから晴れて来る予報」と言っていて、ここから下ってしまおうかと思っていた自分も勇気づけられました。それと写真には納められませんでしたが、オコジョがちょろちょろと動き回っていました。
そしてそれは本当にあっという間でした。
2025年08月21日 07:51撮影
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8/21 7:51
そしてそれは本当にあっという間でした。
大キレットスタート。
2025年08月21日 07:55撮影
8/21 7:55
大キレットスタート。
ネットでの大キレットのコース説明はやはり主に長谷川ピークと飛騨泣きについてが多く、下りに関してはあまり触れていないように感じましたが、ここの下りもかなり険しいです。
2025年08月21日 08:07撮影
2
8/21 8:07
ネットでの大キレットのコース説明はやはり主に長谷川ピークと飛騨泣きについてが多く、下りに関してはあまり触れていないように感じましたが、ここの下りもかなり険しいです。
休憩ポイントから。完全に晴れた。
2025年08月21日 08:23撮影
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8/21 8:23
休憩ポイントから。完全に晴れた。
振り返った側の登りもえげつなく見えます。
2025年08月21日 08:53撮影
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8/21 8:53
振り返った側の登りもえげつなく見えます。
長谷川ピークへは確か「長谷川ピークまでは緩く登り返す」と自分が読んだ説明に書いてあったと記憶していますが、全然緩くないじゃんと思っていました。
2025年08月21日 09:09撮影
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8/21 9:09
長谷川ピークへは確か「長谷川ピークまでは緩く登り返す」と自分が読んだ説明に書いてあったと記憶していますが、全然緩くないじゃんと思っていました。
長谷川ピークに到着。
2025年08月21日 09:30撮影
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8/21 9:30
長谷川ピークに到着。
危険な場所を下ってきて。やっぱり人がいると高度感が出ますね。
2025年08月21日 09:40撮影
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8/21 9:40
危険な場所を下ってきて。やっぱり人がいると高度感が出ますね。
問題のA沢のコル手前。休憩している学生さんたちには本当にお世話になりました。
2025年08月21日 09:51撮影
5
8/21 9:51
問題のA沢のコル手前。休憩している学生さんたちには本当にお世話になりました。
必死過ぎてA沢のコルからの写真も撮ってなかったのですが、せめてと撮った飛騨泣きの核心部。
2025年08月21日 11:18撮影
6
8/21 11:18
必死過ぎてA沢のコルからの写真も撮ってなかったのですが、せめてと撮った飛騨泣きの核心部。
北ホまであと200m。正直、飛騨泣きを超えた後の方が勾配が少し緩む=掴むところが少なくなり、自分には辛く感じました。ここの登りは本当にきつかった。
2025年08月21日 12:26撮影
1
8/21 12:26
北ホまであと200m。正直、飛騨泣きを超えた後の方が勾配が少し緩む=掴むところが少なくなり、自分には辛く感じました。ここの登りは本当にきつかった。
北穂高小屋に泊る手配をして一旦落ち着いたので山頂まで。
2025年08月21日 14:12撮影
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8/21 14:12
北穂高小屋に泊る手配をして一旦落ち着いたので山頂まで。
涸沢に灯りがともります。
2025年08月21日 19:05撮影
4
8/21 19:05
涸沢に灯りがともります。
よく寝付けなくて、外にでたら星がきれいでした。よく見ると槍が映っているのですが分かりづらいですね。
2025年08月22日 03:09撮影
1
8/22 3:09
よく寝付けなくて、外にでたら星がきれいでした。よく見ると槍が映っているのですが分かりづらいですね。
3日目。
2025年08月22日 04:50撮影
3
8/22 4:50
3日目。
大キレット。
2025年08月22日 05:33撮影
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8/22 5:33
大キレット。
吊尾根。
2025年08月22日 06:10撮影
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8/22 6:10
吊尾根。
笠ヶ岳も。
2025年08月22日 06:11撮影
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8/22 6:11
笠ヶ岳も。
北穂高のテン場。
2025年08月22日 06:52撮影
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8/22 6:52
北穂高のテン場。
途中の写真を撮る心の余裕がなかった・・・。涸沢ヒュテから見た北穂。涸沢〜北穂の道は険しさもさることながら、日陰のなさもポイントの一つと思われます。ここまでずっと直射日光に当てられてたのでかなり暑かったです。
2025年08月22日 11:31撮影
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8/22 11:31
途中の写真を撮る心の余裕がなかった・・・。涸沢ヒュテから見た北穂。涸沢〜北穂の道は険しさもさることながら、日陰のなさもポイントの一つと思われます。ここまでずっと直射日光に当てられてたのでかなり暑かったです。
横尾に向かって出発します。
2025年08月22日 11:59撮影
1
8/22 11:59
横尾に向かって出発します。
屏風ノ頭かな。
2025年08月22日 15:01撮影
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8/22 15:01
屏風ノ頭かな。
4日目。前日山小屋に宿泊した方はいい朝焼けが見られた事でしょう。
2025年08月23日 05:12撮影
8/23 5:12
4日目。前日山小屋に宿泊した方はいい朝焼けが見られた事でしょう。
明神岳。晴天予報の土曜日だけあって多くの方が横尾方面に歩いて行くのですが、皆さんの表情が生き生きとしていて、トボトボと逆方向に歩いている自分がみじめに感じてきました。
2025年08月23日 08:13撮影
5
8/23 8:13
明神岳。晴天予報の土曜日だけあって多くの方が横尾方面に歩いて行くのですが、皆さんの表情が生き生きとしていて、トボトボと逆方向に歩いている自分がみじめに感じてきました。
10:00発の平湯温泉行きのバスまでに時間がありそうだったのでビジターセンターに立ち寄り。熊の目撃情報だそうです。皆さんもお気を付けください。
2025年08月23日 09:30撮影
2
8/23 9:30
10:00発の平湯温泉行きのバスまでに時間がありそうだったのでビジターセンターに立ち寄り。熊の目撃情報だそうです。皆さんもお気を付けください。
やっと河童橋に辿り着きました。大勢の観光客で賑わっています。
2025年08月23日 09:39撮影
2
8/23 9:39
やっと河童橋に辿り着きました。大勢の観光客で賑わっています。
新穂高ロープウェイの鍋平高原駅の建物から。ここから駐車場までは痛めた足で20分くらい。
2025年08月23日 11:49撮影
4
8/23 11:49
新穂高ロープウェイの鍋平高原駅の建物から。ここから駐車場までは痛めた足で20分くらい。
撮影機器:

感想

長くなりそうなのでコースの参考にしたい方は読み飛ばしてください。新穂高から槍→奥穂の縦走企画でしたが、大キレット途中のA沢のコルで派手に転倒&捻挫し、北穂から上高地に下ってきました。なので2日目の途中からコースタイムはまったく参考になりません。ですが今回お世話になった方たちがもし目にした時に「無事に帰宅できました」という報告と改めてお礼も兼ねてレコに残します。

長谷川ピークを越えてA沢のコルに着き「ちょっとひと休み」と思った本当に最後の1歩くらいで足を挫きました。自分で覚えてるのは右足を捻ったことと踏ん張ろうと咄嗟に出した左足が浮石を踏んだ事で、そのまま後ろにひっくり返ってしまいました(ヘルメットしてて良かった・・・)。まさに油断中の油断といった思いです。休憩中の学生さんたちとその後に通りかかった看護師の方に介抱してもらいながら状態を確認すると右足に痛みが走りました。学生さんたちに救助を要請するか聞かれましたが、まだ自分で何とかできると思いお断りしました。看護師の方に頂いたロキソニンテープとサポーターに自分でも簡易的にテーピングして北穂に向けて出発した学生さんの後を追おうとしましたが、右足を岩場にかけ体重をかけたら痛みが強く、これはちょっと無理そうだと思いました。とりあえず救助を要請する前に予約していた穂高岳山荘に連絡しようと試みるも電波が通じず、ってことは救助も呼べないという事?と思い、北穂に登る決意を固めました。幸い、足を置く角度によっては少し体重を支えられたので、右に全体重がかからないよう、両手と左足、時には上半身、肘、膝などまさに全身を使って自重を分散し、時間をかけて飛騨泣きとその先の登りをクリアしました。これは岩場でも「登り」なのが幸運だったのではと思います。

北穂高小屋で事情を説明して1泊を手配。小屋の方にも救助を要請した方がいいのではと言われましたが、小屋に着いた事で最悪の事態は脱したと思い、ちょっと様子を見てみますと伝えました。選択肢は下るか救助要請かしかなく、ゆっくりでも歩けない事はないので丸1日かけてでも涸沢に下れないかと思いましたが、小屋の方や周りの方からはかなり厳しい下りと聞き、この時は翌日に救助要請という気持ちに傾いていました。特に地元で看護師をしているという方の「A沢のコルと北穂高小屋とでは救助の手間に大きな差がある。その点でもよく頑張って登ってきたと思います」という言葉は自分の頑張りが報われた気がして泣きそうになってしまいました。小屋の方や看護師の方に頂いた痛み止めと、元体操オリンピック代表のトレーナーだったという方にテーピングを施してもらったおかげで翌日にはもう少し歩けるようになり、小屋の方には途中でダメそうなら引き返してきますと伝えて小屋を出発。途中で行動不能なんて事態にならないよう、恰好も気にせず時には地面に尻をついたり這いつくばったりしながら慎重に下りました。地図では2時間程度のコースタイムを4時間半くらいかけて何とか涸沢に到着。時間がまだ昼前だったのでさらに先の横尾までがんばって下ってもう1泊し、翌日もゆっくり時間をかけて上高地まで歩きました。

今回は本当に皆さんの親切が身に沁みました。特にA沢のコルで介助とアイシングをして下さった薬学部の学生さんたち。ロキソニンテープと足首用固定サポーターをくださった通りがかりの看護師の方。北穂高小屋では小屋の方にもロキソニンテープとロキソニンを頂き穂高岳山荘にも連絡をしていただきました。また先とは別の地元の整骨院の看護師の方にはロキソニンとは別の痛み止めと胃薬をもらい、トレーナーの方には自前のキネシオテープ(しっかりメモしました)を使った本格的なテーピングを施していただきました。また他の方々にも大変気にかけていただきました。皆さんのおかげで無事に帰宅できました。本当に本当にありがとうございました。

*追記:月曜日に病院に行ったら腓骨骨折との診断でした。レントゲンにもはっきり写ってた・・・。骨折れてても歩けるものなんですね。ビックリ。

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コメント

nanashinさん
よくぞ、下山し生還されました。
痛みに耐えた頑張りに拍手を送ります。
”自分がみじめに感じて”、とは逆だと思いますが。
頑張った自分に対し、有森裕子さんのように「自分で自分をほめたい」の方が合うような気がしますが。
足骨折では、現在松葉杖での生活ですか。
また、骨折まで引き起こす浮石は、やはり怖いですね。
2025/8/27 21:43
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KOTOWAKAさん

コメントありがとうございます。
確かに怪我をしてからの行動は頑張ったと言えると思いますが、きっかけが自分の気の緩みからの転倒なので複雑な気分です。その後はずっと「なんであの時最後まで気をつけなかったのだろう」という考えが歩きながらもずっと頭にこびり付いていました。土曜日の登山者は皆この先の山行の希望に溢れるような笑顔で、それを羨ましく思う気持ちがみじめに感じたといったところです。

病院ではギプスとまではいかずとも結構がっちり固定されて松葉杖を貸してもらいました。でも初めて使う松葉杖が慣れないのと、この足で北穂高岳から下ってきたという自負(笑)からか、今のところあまり使っていません。医者には歩くなと言われているのですが。

骨折は折れた箇所をぶつけた訳ではないので、正確に何が起きたか分からないのが正直なところです。多分変なふうに踏ん張ってしまったのではないかと思っています。
2025/8/28 21:17
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2/5
体力レベル
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