昨日一昨日は放送大学の面接授業「高山植物の生態学」でした。講師は静岡大学の増沢教授。その道では結構有名な人です。日本中の山はもちろん、南極、北極、南北アメリカ、アフリカ、ヒマラヤと世界各地に出向いて研究活動をしている人で、NHKの「ダーウィンが来た」にも出演されています。
高山植物の定義は定まってはいないとのことですが、森林限界から上にある植物を高山植物としています。北海道では海岸にも高山植物あることになります。
日本の高山植物のルーツは北極圏にあるとのことで、過去の氷河期の氷河の進行後退の繰り返しの中で日本の高山に取り残された植物です。八ヶ岳に多く見られるチョウノスケソウは北極圏の島やカナダにも多く生息しているそうです。
この講義で北海道のアポイ岳のことを初めて知りました。花のアポイとして有名だそうですが、ここ数十年で環境変化や盗掘などにより、お花畑が急速に縮小。キタダケソウの兄弟花ヒダカソウは既に絶滅しているようです。世界各地でも高山植物の減少が進行しています。
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