80歳の壁

今、話題になっていて、書店の週間ベストセラーリストにも入って並んでいた本「80歳の壁」を買って読んでみました。この本の著者、和田秀樹さんは1960年生まれの61歳の精神科医で私より10歳下の方です。

この本によると現在の日本人の平均寿命は女性88歳、男性82歳とのことで、健康寿命(心身ともに自立して生きられれている平均寿命)は女性75歳男性72歳とのことです。つまり平均寿命までの約10年余は自立した生活が送れていないということです。この事実から75歳以上を後期高齢者と呼ぶ理由もわかります。

著者は80歳になった人を単に高齢者と呼ぶのではなく「幸齢者」と呼ぼうと提案していますが、良い呼び名かなとは思います。そして幸せな高齢者、幸齢者になるための色々な提言がされていて、その内容は大半が納得出来ますが、これらを実践したから幸齢者になれるわけではなく、ある意味、諦めの境地で老年を自由に生きなさいという提言だと思いました。