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副題に「意識はコピー出来るか?人工知能に意識は生まれるか?」とあって、物語風のプロローグとエピローグの間に全10章がある構成です。人工知能と人工意識、知性とは何か、意識とは何か、知性に意識は必要か、意識に知性は必要か、統計とクオリア、人工知能の神学、自由意志の幻想と身体性、私の自己意識の連続性、クオリアと人工意識が各章のテーマです。
2020年に書かれた本ですが、対話型AI、CHAT-GPTの前身モデルであるGPT-2 にも触れています。対話型AIは質問にはある程度的確に答えるが自ら最初の発話はしない(出来ない)、対話を続けると全体としておかしな構成になってくるなど、まだまだと評しています。
結論の出ている書籍ではありませんが、色々と考えさせられる良い本でした。茂木健一郎の本を初めてまともに読みましたが、たいへん頭の良い人だと感じました。
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