山溪10月号を買いました。特集はトムラウシ大量遭難の検証と紅葉特集です。トムラウシ遭難記事ではニュースで報道されない内容も書かれています。あの天候で歩いていたら私も死んでしまうだろうと思います。あの天候では中止することが一番なのですが、ツァー登山ではそれが簡単に出来ないことが、ネックになります。ツァー登山をやめろとまでは言えませんが、私は参加したくないです。そう言いつつも、一昔前には山の会で一般の人を募集して山に連れて行っていましたが。岳人も同じくトムラウシ遭難特集を組んでいましたが、山溪の方を買いました。
http://www.tokyo-np.co.jp/gakujin/gak2009091401.html紅葉特集は定番 vs 穴場で紹介されています。山は既に紅葉真っ盛りに入っています。今週行った平ヶ岳でも山頂付近で紅葉が見頃となっていました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-46614.html
私は「岳人」の同じ特集をとりあえず立ち読みしました。
低体温症の件では、生還し、証言している方のうち服装がわかる3人の方が、そろって山ズボンの下にポリエステル性のサポート・タイツを着用していたことに注目しました。
本州では暑い服装ですが、今度の条件では体温保護にある程度は役立ったのでしょう。
医師による寄稿では、ポリプロピレンなどより保温性の高い下着の用意を強調していました。このサイトではとりあげてきましたが、新聞では出てなかった論点です。
一番、注目したのは、なぜ出発をしたのか? ということにかかわって、あの日に同じアミューズ社の別のパーティーが避難小屋に向かっていたことでした。20人ほどが入れ替わりで入ってくるため、空けるしかなかったのだそうです。
7月22、23、24日にも連続で、この会社が避難小屋を占拠して、予定を組んでいたそうです。
場所取りは、最初聞いたときは、ルール違反と思ってきましたが、ここまで徹底していたとは、愕然としてしまいます。
ツアー登山がルールなしで進んでゆくと、ただ収益性・効率だけの観点から、ここまで落ちてしまうのだと思いました。
「岳人」では、ツアーは、施設が不備の北海道には不適としていました。一挙にそこまで結論づけるのはどうかと思います。まずまっとうなルールをと思います。避難小屋を大人数で予定計画的に連日組み込むのは、他の登山者まで危険にさらすものと思います。
tanigawaさん、今晩は。
私がツァー登山で一番問題になると感じていることは、会社としては利益増大が目的となりますので、そのためにあらゆることを考えて実行しなさいとなります。会社の損益改善運動(各社によって名前は違いますし、これ自体は悪いことではないのですが、大抵の会社は行なっています)をツァー登山会社にあてはめると、安全や他者への迷惑は二の次になるのは当然の成り行きでしょう。
今回のような悪天がしばしば起こるわけではありませんし、予測も難しいですので、天候不良でツァー登山を中止とするわけにはいかないのでしょう。しかし今回の結果は大量遭難となっています。安全第一と言いながらそうはなっていないのが、営利企業の業(さが)ではないかと思います。小屋の場所取りなどに関しても腹立たしい思いはありますが、これも人の業(さが)かもしれません。
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