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◎ Wロープでは十分な下降器もシングルでは制動力半減…
( ロックとアンロックが極端になって、調節がクリチカルになって、少し怖い)
そこでシングルでも不安のない下降倍力システムを考えました。
・ 下降器を通ったロープを、いったん上のカラビナにかけて戻し、
もう一度、下降器の空きスロットを通してループをつくり、動滑車のようにコントロールします。
( 上部ブロックと、下降器のロックを交互にゆるめて、安定した下降制御ができます。)
写真1: バックアップと下降器をセット後、下降器を目いっぱい緩めたところ。
( 充分に体重をかけてバックアップを確認してから、下降開始します。)
写真2: (a)左手をオートブロックのフリクションヒッチに手をかけて手前(下)に引きます。
( このとき反対側の右手は、下降器に綱がおくりこまれないように、
手でロープをしっかりおさえて、下降器のフックを解除側の上へ傾けます。)
(b)目いっぱい下がる手前で停止し、下降器のフックをロック側へ傾けてロック状態にします。
(c)左手をオートブロックにさわらないよう、フリクションヒッチのすぐ下をつかみ、 右手を、下降器に綱がおくりこまれるように緩めた状態で、下降器のフックを解除側の上へ傾けます。
(d) 輪がのびきったら、ストッパで停止しますので、フックをロック側の下へ傾けて、ロックします。 ( ロックの状態でも、下降器から右手は離しません。)
写真3: 以下、2と3を交互に繰り返して下降します。
( 決して上下を同時にすべらさないで、必ず一旦停止して次の動作にうつすことを守ります。)
( aでもcでも、下降器のフックが解除側なのが、ふしぎに思われるかもしれませんが、どちらを動かす場合でも、下降器がロック状態では、滑車の動きをさせることができません… 同じ解除側でも、右手でロープを固定するか、フリーにするかで、メインロープの流れを確実に制御できます。 )
<下降倍力システムの長所>
・ 上部ブロックを引き寄せて下降するときも
下降器を緩めて下降するときも、
あるていどの長さで止まります。
・ どちらの操作中でも手を離せば停止します。
( 万一下降途中のトラブルで、意識を失っても、停止状態を保ちます。)
・ さらに滑車効果で少ない力で安心して下降できます。
( 操作した長さの半分しか下がりませんので、安心感があります。)
<下降倍力システムの短所>
・ たぶん、ベテランの方にとっては、少しずつしか下がらない、このシステムは遅くまどろっこしいと感じられると思います。
( 今はテスト中なので、ロープやスリングが煩雑ですが、
長さ調整や機能確認が進んだら、整理してもっとシンプルにしたいと思っています。)
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( ドン亀のように遅くても、より安全でリスクの少ないシステムがいいです。)
( 颯爽とした懸垂下降の離れ技は必要ありません、何より一機に数mもいきおいつけて落ちるのは、見ているだけで怖いです。 )
( 自分自身も信用してませんので、8環も試して見ましたが、手を離したら落ちてしまうシステムは、オートブロックを上下につけてもまだ怖さが残ります。)
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