その中で、持参した地図で、新しい発見がありました。
それは、陰影をつけた地図を逆さに見ると、凸凹まで反対に見えることでした。
( いつもは、カシミールで経線緯線を引いた地理院地形図を持っていくのですが、今回は、ハイキングコースとゆうことで、同じ地理院地形図ですが、ヤマレコの山行記事の地形図表示パーツから表示印刷したものを持っていきました。
写真1: ヤマレコ山行記事地形図表示パーツから印刷した地理院地形図。
( 手書きでルートや地名は書き足してはいますが、パーツでのマップのいい所は山頂や途中のポイントに印がつくところで、陰影は立体感がでるので、ONして印刷しました。)
・ やまびこ小屋まで尾根を周回してきて、いざ南向けの下りに入る時になって、初めてきがついたのが、表題の「地図を逆さに見ると凸凹も反対に…」の件です。
・ 上が北で見ていて違和感のなかった地図が、南向けでコンパスと同じ北を手前にして反対から見たとき、これまで歩いてきた稜線がまるで谷の底をたどってきたように、凸と凹が反対に見えてしまいました。
( こんなふうに見えるのは私だけ?、それとも知らなかっただけ?)
写真2: 写真1と同じ画像をさかさまにしたもの。
( 釜ヶ谷山の山頂から、坊主ヶ池をまわってやまびこ小屋までの、歩いてきた稜線が、谷底歩きに見えませんか?、立体視のやりすぎで、脳内補正に狂いが来てしまったのかも知れません。)
National Geographic NEWS
「 地図の物語:起伏表現はこうして進化した 」
山を高く、谷を低く見せる秘訣は、現実にはありえない影の付け方にある
" https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/092100357/ "
2020年11月14日(土) 山形市 釜ヶ谷山( 奥の院〜やまびこコース〜雨乞いの森 )
" https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2729463.html "
< 追記 > 13:00
・ 私の好きな3Dマップなら多少の陰影に影響されないかと思って、試してみましたら、ある意味こっちのほうが強烈でスゴイ!です。
写真3: 国土地理院オンライン3Dマップ(地形図+色別+陰影+傾斜量図)
( 私がミスコースしたピーク(ピンクの円)が、まるで高山のような盆地に見えてしまいます。青い円は「坊主ヶ池」です。)
< 追記2 : 参考URL >
クレーター錯視ギャラリー ( 新学術領域研究 質感脳情報学 )
" https://www.nips.ac.jp/scinfo/archive/sakusi/sakusi.html "
上記サイトから 説明部分を 一部引用
『 クレーター錯視とは、凹んだものの写真を上下逆さにして見ると出っ張って見える(或いはその逆)という錯視です。何故こんなことが起きるのか 簡単に説明します。私たちは画像の陰影から写った物の奥行きを無意識に判断して立体的に知覚しています。しかし、画像は2次元で 立体は3次元ですから、画像から立体を知覚するためにはもともと1つ次元(情報)が足りないのです。私たちの脳は光が上から当たっている という仮定を使って、足りない情報を補って画像を解釈しているようなのです。具体的にいうと、上が明るくて下が暗い陰影があるとその物体は 出っ張っていると知覚し、上が暗くて下が明るいとその物体は凹んでいると知覚する強い傾向があります。そのために画像の上下を逆さにすると 奥行きの反転が起きるのです。』
makobeさん、こんにちは。
私は、国土地理院2万5千分の1地形図は、主に印刷した物を買っています(1枚435円)。これは数年前から陰影がつくようになりました。
私も「稜線がまるで谷の底をたどってきたように、凸と凹が反対に見えて」初めのうちは戸惑いましたが、すぐに慣れました。脳内補正ができているのか、脳内が初めからいい加減なのかはわかりません。
立体感を得やすくするためとのことですが、古い地図に慣れた者には、以前の陰影なしの方が使いやすいと感じています。
↓印刷地図の新旧比較サンプル(国土地理院)
https://www.gsi.go.jp/chizuhensyu/chizuhensyu60002.html
irazuyama さん こんにちは
( 紙の2万5千分の1地形図も、陰影付きになったんですね。)
・ 陰影の表現は凸凹はわかっても、あまり登山には向いていないのかもしれませんね。
( 3Dバージョンを画像に追加してみました。)
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