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2021年01月14日 07:45 >美山の地質が面白い全体に公開

美山町の山が面白い… 峰山から秋吉台までがつながってる?

・ 難解な地質の本の文章。( 用語が理解できなくて、門外の者には難しい。)

写真1: 「日本の地質」の中の「美濃帯」についての説明の始めの部分(p27)。

( 用語がなにを表しているかが難しくて頭の中に描ききれません。)

・ そんな入口で躊躇している今の私ができることは、今はわからないところはとばして、わかる所だけ・面白そうなところだけを読むことにしています。

( あとはゆっくり時間をかければ、そのうちわかるようになればいいや…と気楽にスキップしています。)

・ 写真1の黒い線で囲ったところのみ、引用させていただきます。
(日本の地質」の中の「美濃帯」より)
『 〜 他は美濃帯の 中・西部 、すなわち舟伏山から能郷白山南方−樽見西方産地−横山ダム−天狗山−土蔵山に至るもので、北西−南東の軸を持つ褶曲により大きく屈曲して分布する・伊吹山石灰岩はこれに属する・このペルム系は、… 〜 』

以前に書いた、北山・峰山・舟伏のつながりどころではない、赤坂の金生山〜伊吹山までがひとつながりで、地質構造帯の配置でいえば秋吉台までがつながってる?(シロウトの妄想のいい所はどんどん膨らむこと)…と解釈してもおかしくないような気がします。

・ 用語については、1年半くらい前に入手した、博物館の小冊子「ジオペディアぎふ」のわかりやすい図を参考にしています。

写真2: 日本の地質帯マップ (ピンクの丸は岐阜県)
    岐阜県博物館の小冊子「ジオペディアぎふ」の説明図

写真3: 岐阜県の地質マップと地質帯 (ピンクの丸は山県市美山町周辺)
    岐阜県博物館の小冊子「ジオペディアぎふ」の説明図

< 追記 > 同日
※ 写真3の3本の点線(破線)は岐阜県をよこぎる、4つの地質構造体のそれぞれの境界を表しています、美濃帯は(丸3)の部分です。

makobe の過去の日記: 2019年01月24日 滋賀と美濃の民話と昔話 − 
河川事務所の小冊子に、山県市の美山の鍾乳洞に関する記述を見つけました。
" https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-179360 "
( 民話の小箱 / 美山の雨乞い より )
『 〜 円原と今島の境にあるふじ金という集落も、同じやり方で雨乞いをしました。 雨乞いを行う地点は、深い立穴鍾乳洞。〜 』
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コメント

RE: 美山町の山が面白い… 峰山から秋吉台までがつながってる?
makobeさん、こんにちは。

日本列島の地質(地帯/地体)構造区分には、いろいろな説があって定説がありませんが、少なくとも「美濃ー丹波帯」は、ジュラ紀の付加体であることは、定説となっています。
美山町にあるという石灰岩体も、美濃帯の一部なので、ジュラ紀に付加した海山だと思われます。

なお山口県の秋吉台のあるゾーンは「秋吉帯」と呼ばれていて、こちらは古生代のペルム紀の付加体ということで、定説となっています。

わりと解りやすい本として、地形学者の小泉先生が書かれた
「日本の山ができるまで」エイアンドエフ社 刊(2020)
をお勧めします。
2021/1/14 19:38
RE: 美山町の山が面白い… 峰山から秋吉台までがつながってる?
bergheil さん こんばんわ コメントありがとうございます。

・「秋吉帯」は古生代ペルム紀の地帯なんですね、私は岐阜の中西部の美濃しかわからないので知りませんでした。 ( たしかに写真2の山口県周辺にも、秋吉帯と表示された2つの離れたエリアが示されています、この2つの離れたエリアはつながりはないのでしょうか。)

・ 他地域と比べて、岐阜県の美濃帯のある南の中西部は、詳細な地質マップをみても複雑に入り乱れていて、年代もさまざまなようです、どんな活動の結果で今の地質と地形になっているかは、私自身も素人でよくわかっていないことのほうが多いです、その分とても興味ふかく感じています。

・ さすがに秋吉台は無理があるかもしれませんね… これからもっと現地を勉強して美山のおもしろ地形の成因がわかるようになりたいです。 

< 追記 > 写真1の美濃帯の説明文の末尾に「このペルム系は…」の言葉で続いていますので、美濃帯にも古生代と中生代が混在しているのではないでしょうか?
2021/1/14 22:18
RE: 美山町の山が面白い… 峰山から秋吉台までがつながってる?
makobeさん、私もしょせんは地質学の素人なので、わかる範囲でお答えしますね。

1)秋吉帯の分布:中国地方(日本の)には、7-8個の地質帯があり、大まかにはどれもほぼ東西に並んでいますが、一部では「◯◯帯」と「△△帯」とが交錯したり、上下関係になっていたりと、分布が複雑です。
さらに実際は、白亜紀ー古第三紀の花崗岩類が付加体の下から表面に出てきていて、付加帯性の地質はかなりバラバラに分布してます。

「秋吉帯」も、もともとは岡山県から福岡県まで東西に連続していたはずですが、そういうことで、分布状況はかなり不連続です。

2)美濃帯(丹波ー美濃帯)の内部構造
付加体は、海洋プレート沈み込み帯でできますが、陸側プレートにくっつく際に圧力がかかって、多数の断層で切られたり、もみくちゃになって褶曲が著しいのが一般的です。奥美濃の「丹波ー美濃帯」は、地質図を見ると、ぐにゃぐにゃした内部構造をしてますが、2-1.5億年前に形成された地質にしては、まだましな方だと思います。

3)「丹波ー美濃帯」の形成年代
これは、付加体中の砂岩などの層からジュラ紀の化石(放散虫というプランクトン)が多数見つかっているので、ジュラ紀の付加体で間違いないです。

上記文献での「ペルム系」という記載部分の意味は不明ですが、例えば付加体中の石灰岩体は、付加するずっと前に、海洋プレート上の火山の上で形成されるので、石灰岩体がペルム紀にできた、という意味かもしれません。他にも、付加体中にみられる海洋プレート由来の岩体(チャート、玄武岩)も、付加するよりかなり前に形成されます。
2021/1/14 23:26
RE: 美山町の山が面白い… 峰山から秋吉台までがつながってる?
bergheil さん こんにちは。

・ 私のような初心者の「?」に、詳細な説明をいただき、ありがとうございます。

( 年代は不勉強でスルーの多かったところですが、もっといろんな用語がわかるようになりたいです。)

・ 私の出発点は美山の地形が面白くて「歴史も含めてもっと美山のことを知りたい?」と思ったのがきっかけです。

( 日記も美山中心でとても狭い地域の内容ですが、本や図をみても奥美濃は資料が少なくて、なかなか進展しません。一つのヒントと出会うと、さらに何倍もの「?」が生まれて、どこまでいっても「?」がなくなることはないのかもしれませんが、これからもめげずに、美山の年代と歴史を含めて勉強していきたいと思っています。)

・ bergheil さんのヤマノートは大変参考になり、序章から5部までを部単位のPDFにまとめて、パソコンで何度も読み返しています。
2021/1/15 12:05
RE: 美山町の山が面白い… 峰山から秋吉台までがつながってる?
makobeさん、こんにちは

偉そうに「日本の山々の地質」をヤマレコ内の「ヤマノート」に連載してますが、実際は私も素人です。
専門家の人の目について、恥を掻かないように、いろんな専門書や文献を読んで、それらを、さも解ったかのように書いているエセ専門家(笑)というところですね。

でも、専門書や一般人向けの本を読んだり解らない専門用語はネットで調べたりしているうちに、独学ながら、多少は勉強の成果が出てきた気がします。

makobeさんも、まずは一般人向けの地質関係の本を数冊読まれたらいかがでしょうか?

例)
1)平 先生、「日本列島の誕生」岩波新書(1990)
・・初心者にも読みやすい新書ですが、内容は濃いです。¥650

2)高木先生 「年代で見る日本の地質と地形」 誠文堂新光社 刊 (2017)
・・カラー写真が多くて読みやすい本です。¥2200

3)小泉先生 「日本の山ができるまで」 エイアンドエフ社 刊 (2020)
・・山を中心に、日本列島の地質を解説、カラー写真も多く読みやすい。¥2400

なお、1)、2)の著者は地質学の専門家、3)は地形学の専門家
2021/1/15 12:53
RE: 美山町の山が面白い… 峰山から秋吉台までがつながってる?
bergheil さん こんばんわ コメントありがとうございます。

・ これまでにたくさんの本を読んでおられるようですごいですね。
紹介していただいた本は、ぜひ購入して読んでみたいと思います。

( いろんなジャンルの本を毎月10冊くらいは購入していますが、なかなか読みきれていません、特にソフト関係は毎日やってないと覚える後から消えていきます。ソフトもロープも地図も地形もですが、自分が素人だから…とゆうことはできるだけ考えないようにしています。素人なりにわからないことを調べている時間が楽しいです。)

・ 今年は山は少しセーブして、もう少し妻とのドライブの時間を増やしていこうと思います。
2021/1/15 22:37
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