反対に、道は川にそってつながり向こうの集落とこちらの集落をつなぐ谷筋の鞍部が、物資と文化をつなぐ峠道になっている。
改めて前回の日記の岐阜の地域図を見てみると…
写真1: 県史21「岐阜県の歴史」2000年10月より
岐阜県で主要な山が(伊吹、大日、白山、槍ヶ岳、乗鞍、御嶽、恵那山)、県境にそって書かれている。
( そのほかの山も、県内の内部にかぞえきれないほどあるが、それぞれの郡境界は地域なりの主要な山で仕切られている。)
・ 美山は普通と異なる特殊な地形が見られて、私にとってはとても興味深い山域で、主だった山は境界に沿って、舟伏、中越、日永、クラソ、三尾、とつながっています。
( 特徴と思える相戸や北山の稜線に代表される断層輪切りの尾根をもつ山の地形にあって、尾根を選んでたどっているつもりが、歩いていて普段はながれていない水の流れ道を感じることがあります。 きっと大雨が降っている時であれば、水が勢いよくながれているだろうと、想像しながら尾根をたどることがあります。)
・ 美山の北端の日永・笹畑は、山頂が境界から北の板取側にずれているため、山県市の北端は(日永前峰)と表示されています。 山の最高点と地域の境界がずれてしまう理由は、その地形と水域によって、日永前峰と日永の最高点を南北に結ぶ鞍部は、西も東も流れ落ちる先は北側の板取水系になるからでしょう。
写真2: 笹畑から日永にかけての、稜線縦走路の2Dマップ (国土地理院オンライン)
( 日永・笹畑の稜線をつなぐ尾根は、縦走路としても他の山にはない特有の複雑さが見えます。)
写真3: 同じ縦走路を斜めに見た3Dマップ (国土地理院オンライン)
( 手前右手に笹畑山、向こう左手が中越山日永岳です。)
・ 方向を誤りやすい、三角尾根のピークが、右に左にと交互になんども現れます。
( その都度、現在位置と進行方向の確認が必要です。どうしてこんな形になったかはわかりませんが、方向音痴なかせの尾根です。縦走路だけでなく笹畑の尾根道も、登りでは単なる尾根合流が、下りでは尾根分岐に見えない、他の谷へ誘われやすい地形をしています。)
・ まるで蜂の巣模様の迷路のような、といったらちょっとオーバーかも知れませんが… 左右の手の指を交互に組んだような、手強い地形の山域です。
< 誤解のないように追記です >
・ 「手強い」とかいかにも見てきたように書いてますが、私は、この尾根をまだ歩いたことはありません、あくまで地図上での趣味レーションと、地形を見ての思い付きや感想でしかありません。
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