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・ 奥美濃地図で火成岩と石灰岩の色分けして、列の並びがきれいな直線と円弧なのに興味がわいてきました。
( 図1: 奥美濃と濃尾平野 by makobe )
そのことから、こいつら(赤と青の列)は「遠く離れた海の底」で生まれ、まっすぐ並んだまま後から日本列島にやってきたと想像しました。
・ それを列島全体のイメージに当てはめて、地質図から「はじめからそこにいた地質」と「後からやってきた地質」に分けました。
図2: 現在の列島荷形をバックに、古い年代の場所を太線でマークしたものに、図1を重ねてみました。
( 今思えば、この「動いていない地質」の太線があまりにもいい加減過ぎました。)
図3: 奥美濃の山が「遠く離れた海」にいるときを想像した姿。
・ ここが、今年の日記のスタートです。
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・ この図を見て、自分の出発点での間違いにやっと気がつきました。
( 以前の日記でも「東北と北海道は別」とか「東北はわからない」とか言ってるくせに…、 はなから関東から東北にかけての地質図はなめらかにつながっていません。
まるで切り裂かれたみたいに、模様がバキバキになっていて、単なる断層では説明が付きません。)
・ そもそも、プレート境界があって、関東から東北にかけては「動かない北米プレート」なのだから、 東北は古い地層だけでなく、全体が始めからそこにあったと考えなくては…
( 動くフィリピンプレートの関東/中部/中国四国は、違っていてあたりまえでしょう… )
・ 衝突後のクレーターの概念図から後の図を、全て作り直ししなければなりません。
( もう一つのヒントが、四国を横切っている黒瀬川帯で、前からいた古い地層に入れていたが、地質マップをみると堆積岩の仲間になっていることです。
「2重のクレーター」のイメージが変わってしまいますが、現実なので、こいつ「黒瀬川帯」も「後からやってきた」チームに編入です。)
・ 全部の図を書き直すのに、少し時間がかかりそうですが、間違ったとこさえ明確になれば、後はやるだけなので…
( 自分がどこに向かおうとしているかさえ、決まっていないのに、地図もコンパスも持たず闇雲に藪を突き進んでいるような気分です。 )
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過去日記: カテゴリー「△奥美濃テクトニクス△」参照
" https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-category-24 "
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<同日追記>
・ 図3には、3つの火山フロントが書かれています。
右: 現在の伊豆諸島。( 一番大きいのが富士山 )
左(青の縦列): 奥美濃の石灰岩。
左(赤の横列): 板取から洞戸にかけての火成岩。
( 石灰岩の列が「火山フロント」?と思われる方…、石灰岩は海山の上部についたサンゴ礁が起源ですので、海山のない場所はただの付加体です。)
( 海山は、火山フロントで出来ます。)
・ 付加体のところで、縦縞の付加体/横縞の付加体がでてきましたが、
「火山フロント」にも、縦と横があるのが、面白いですね。
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