( ロープウエイでも、妻はつきあってくれないだろうなぁ… )
写真1: 葛城山周辺の地形(国土地理院オンライン3D 地形図+色別標高+他)西から東向け
写真2: 〃 ( 〃 ) 東から西向け
写真3: 周辺の地質図 (産総研地質図20万図+国土地理院オンライン3D) 北から南向け
・ 地質図(写真3)を、北から南向けで見ると、中央の金剛山と葛城山は、主に火成岩帯、 ピンク(白亜紀、花崗岩)、 紫(白亜紀、閃緑岩)、 赤(白亜紀、花崗閃緑岩)、 先に中央構造線をはさんで向こう側に、堆積岩帯(黒っぽく見えるのが白亜紀の付加体)が東西に連なっているのが見える。
( これは現地へ行っても見えない景色です。)
・ 地形的に興味深いのは、東斜面の裾野の様子で、奥美濃の山/川とは様相が異なっているように見える。
( 写真2の裾野は特徴的で、女性的な尾根の「ウニョウニョ」の雰囲気は、中部でいえば「猿投山」の稜線を思わせる。)
( 河川も、地図上西の雰囲気が、美濃のそれとは異なっているように見える、現地で実際の景色を見てみたい。)
< 国土地理院オンライン3D(地形図+色別標高+傾斜量図)で見た「葛城山」東から西向け >
" http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=15&lat=34.439371670745246&lon=135.69233179092407&pxsize=2048&ls=std%7Crelief_free%2C0.49%7Cslopemap%2C0.58&blend=00&relief=396G0000FFG11DG0095FFG1A3G00EEFFG22AG91FF00G2B1GFFFF00G3BEGFF8C00GGFF4400#&cpx=39.549&cpy=-22.564&cpz=25.286&cux=0.160&cuy=-0.085&cuz=0.983&ctx=-1.677&cty=-2.914&ctz=-6.205&a=1&b=0&dd=0 "
< 国土地理院オンライン3D(地形図+色別標高+傾斜量図)で見た「猿投山」東から西向け >
" http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=15&lat=35.19993823985958&lon=137.1704649925232&pxsize=2048&ls=std%7Crelief_free%2C0.5%7Cslopemap%2C0.5&blend=10&relief=3A6G0000FFGF5G0095FFG144G00EEFFG193G91FF00G1E2GFFFF00G280GFF8C00GGFF4400#&cpx=40.601&cpy=13.006&cpz=17.166&cux=0.178&cuy=0.026&cuz=0.984&ctx=-2.701&cty=2.035&ctz=-13.730&a=1&b=0&dd=0 "
( 火成岩「花崗岩」に特有の風化地形か? 裾野の「ウニョウニョ」が特徴的なのは、風化パターンが似てるからでしょうか? )
( 猿虎蛇伝説の「高賀山」は、火成岩ではあるが流紋岩主体で、顕著な「ウニョウニョ」地形は見られない。 上大須、日永、明石谷からクラソ、三尾、高賀、瓢、と火成岩帯が続いているが、今淵ヶ岳から片知川あたりの閃緑岩帯でやっと「ウニョウニョ」っぽい雰囲気が見られる。)
・ 伝説や妖怪の話しが多いのは、火成岩の地域の地質と地形が、何か関係しているのでしょうか?
( 美濃帯丹波帯のその先は「大霊界」への入口があるかもしれません…? )
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参考URL:
◎ 「花崗岩地形の特徴 −組織地形学の視点から− 」 池田 碩
" http://repo.nara-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/AN00181569-19980300-1004.pdf?file_id=233 "
◎ 「地質を反映した地形」国土地理院 HP … 「花崗岩ドーム」
" https://www.gsi.go.jp/kikaku/tenkei_chishitsu.html "
( 上記URLの一覧標示の右にある「3D表示-こちら」をクリックで、3Dの地形画面を参照できて、当分楽しめそうです。)
身近な山域で興味深く拝読させて頂きました。
お近くの越美山系と山の個性は明らかに違いますよね。
【近畿トライアングル】の南縁に接する領家花崗岩地域ですから。
大和葛城山と金剛山の間、東西のリニアメントには水越峠を挟んで断層があります。
この山域はあるく度に新たな発見があり面白いですよ。
現地のことを何も知らないので、疑問がいっぱいです。
・「みんなの足跡」で金剛山を見てみると、蜘蛛ヒトデがへばりついているように、全部の尾根が歩かれているようにみえます、比べて葛城山は、南西部や北西部はあまり歩かれていないようで、特に天狗谷から水越峠の間は、作業道が迷路のように見えて、林業の関係で入山規制でもあるのでしょうか?
・「水越峠の断層やリニアメント」勉強不足で、地図で地形を見てもよくわかりません。青崩や祈りの滝等、やはり何かが棲みついてそうな地名からも、らしい(何かが出そうな)雰囲気タップリの、興味深々のエリアですね。
金剛山に入り出したのは最近のことで詳しいことは知らないのですが、地形図などにない「踏み跡」は無数とは言わないまでもたくさんあるようです。
大和葛城山の南側斜面の大阪府側の道は森林作業道です。
通常一般は立入禁止です。私の2014年の軌跡は業務で立ち入らせてもらいました。
奈良県側の斜面は巨大な地すべりです。H29年の21号台風豪雨では各所で土砂災害があり、水越トンネル大阪側坑口には土石流が国道308号にまで流下しました。
「青崩(あおげ)」の由来はこれまた知りませんが、「青」は崩壊土砂を意味するのが一般的です。周囲の山の状況からそれに関係あるのではないかと思っています。
修験道を開いた役行者は奈良県、今の御所市の出身だそうで、大和葛城山のロープウェイ山頂駅付近にも祀られています。
余談ですが、この国道309号線を走り続けると世界遺産にも指定される大峰奥駈道のある大峰山脈に向かいます。
越美山系砂防事務所の仕事で揖斐川、長良川流域で崩壊地の調査をしたことがあるのですが、私は越美山系の方が山が深く魅力を感じています。
※余談ですが、花崗岩と言えば、池田 碩(ひろし)先生ですね。
ちなみに私たちはこそっと、碩というお名前の漢字が硯に似ていることから「いけだすずり」先生と呼んでいました(;^_^A
・ 詳しい説明ありがとうございます。
お聞きして、ますます興味が沸いてきました。
( 南側斜面は林業で立入禁止なんですね。)
・ 「巨大な地すべり」地理院の「活断層図」で見てみました。大きなものがいくつかあるんですね。
( 美濃も崩壊地が多く見られ、変動地形にあふれています、数年前の台風で、こちらも倒木や崩壊がいまだに修復されてないところがあります。)
・ 池田氏のお名前…石の研究が天命のようなお名前ですね。
(ローマ字表記で初めて読み方を知りました)
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