( 私は「小松左京のSF小説で魔物の棲む山として舞台になった」くらいしか知らなかった、大和葛城山…
その第一印象から「恐ろしい山」のイメージがある。)
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・ 人が恐れるのは自然と生き物…
( 抗うことのできない自然の転変地異、地震、噴火、山崩れ、大水…
相手が自然の場合は、厄災がおこらぬよう、ひたすら神に祈り願う。)
( 地震や洪水、雷、等は、龍や蛇に例えられる。)
( うねり曲がるもののたとえ。「りょうじゃ・りゅうだ・りょうだ」、「おがみ・おかみ」とも言われ、 山中や水中にすんで、水、雨、雪などをつかさどる神。)
・ もう一つ、恐ろしいのが、魔物としての生き物… なかでも一番恐ろしいのが「人間」。
( 土着の民だったり、山賊や、落ち武者、よそ者?、
鬼や妖怪として退治されたり、仲良く共存したりの伝説がある。)
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・ 葛城の一言主(ひとことぬし)神社の境内にある、土蜘蛛を葬った「蜘蛛塚」。
( 能の「土蜘蛛」では怨念が積み重なって大蜘蛛の妖怪と化して、
平安時代の武将・源頼光を苦しめる。)
( 一説には、温暖な南の地からやってきた縄文人
(身丈が低く手足が長かった、洞穴にすんでいたから説も…)
が「土蜘蛛」と呼ばれた、先住民の特色をそのまま受け継いだ人たちだったのかもしれない。)
・ 葛城を根拠地に修行、修験道の開祖・役小角(エンノオヅヌ)は、鬼神?を使役?して、道や橋を作った?… とある。
( 美濃の高賀山にも「猿・虎・蛇」の言い伝えがある。凶暴な顔つきの粗野で屈強な男たち〜? )
( 土着の民か、山賊か、落ち武者か?…、の鬼たちを弓矢で祓ったことにして、それを祀る神社の普請によって、手に職をつけ、生活基盤を整え、社会にうけいれできるようにしたのでは…、と私は想像する。)
( 従わなければ、祓われる「退治される」ことになる。)
・ 鬼や地獄を収め祓う力とは(社会を)望ましい姿に変えていく知恵と、人を動かす力と資金 …( 今風でいえば、公共事業の資金投入で地方経済の活性化を計る…、と、なるのでしょうか。)
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・ 昔話だけでなく今の世にも魔物はいる…、
選択を迫られる民が地獄から抜け出すにはどうしたらいいか。
( 21世紀の世の中になっても、力をもたない民は祈ることしかできない。)
話しが脱線してしまいました。
写真は、「土蜘蛛」と「猿虎蛇」(ネットから拝借)です。( 今時の妖怪キャラはカワイイ。)
" https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E8%9C%98%E8%9B%9B "
" https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%82%89%E3%81%B8%E3%81%B3 "
( 理不尽であっても「山の神」に逆らうと神罰が下る…、げに…は…哉? くわばら〜… である。)
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