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もう一度図を書き直すときには、日本海の様子がもっと詳しく書き込めるかもしれません。
図1: 衝突前の日本海
図2: 衝突後の日本海
図3: 現在の日本海( 概観 と 地質 )
ツイート 巽好幸 @VolcanoMagma より 抽出加工
" https://twitter.com/volcanomagma/status/1349824919144603649 "
( 私の図では、日本海の内側までは書き込む資料がなかったのですが、
、巽好幸さんの「現在の日本海」の図では、その詳細が見て取れ、それぞれの地質年代については、「ベルセニェフさんとレリコフさんの概略図」から、想定可能です。 )
・ さらに現在の朝鮮半島の東の海底や、西南日本の北側の海底にも、浅い(薄茶色)の海底地形が見られて、 まるで衝突前の居場所がそこにあったかのような… 痕跡に見えてしまうのは、私の見方が恣意的に偏っているからでしょうか。
・ 特に興味深いのは、現在の日本海の、東日本の西の海底地形が、行く筋もの縦皺が見られることです。
( 東日本が、私の図2の位置から、現在の図3の位置に押し戻された時の痕跡のように見えてきました。東北内弧の隆起や、日本海側海岸線の数キロの沈下、グリンタフ帯の成因にも関連づけられそうで、妄想が止まりません。 )
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ベルセニェフさんとレリコフさんの文書からは、
「富山深海長谷」と「フォッサ・マグナ」の関連性についての記述も見られます。
( 図3の現在の図では、「富山深海長谷」がくっきりと見られ、
これが「北米プレート」と「ユーラシアプレート」との境界か・・・?と思えますし、
能登半島は「ユーラシアプレート」で西南日本、佐渡島は「北米プレート」で東北日本と、
それぞれの境界腺が見えてきます。 )
< 以下 ベルセニェフさんとレリコフさんの研究報告資料より引用 >
『 〜 日本海海底の地質図を作成する過程で,海底の構造形成に大きな役割を演じた,多数の断裂があることが判明した。
一部の断裂は,日本海盆地の形成開始以前に形成され,他の断裂の出現は盆地自体の形成により条件づけられ,最後に一部の断裂は盆地の形成後,それがさらに発達する過程で生じたものである。
日本海海底の多数の断裂構造のうちでもっともユニークなもの−それは富山海谷〔深海長谷〕である。
この海谷は本州からはじまり,富山舟状海盆から本州海盆〔大和海盆〕を経て中央海盆まで,800kmにわたって延びている。
海谷の軸は,長さ30kmに及ぶ部分から成る破砕帯である。
富山深海長谷の通路は,本州海盆と中央海盆では平坦な海底にあるが,白山瀬の水域では固い火山岩からなる山地部分を横切り,また北東大和堆の山地の支脈を横切っている。
富山深海長谷の形成は,洪積世末期,すなわち10,000〜20,000年より前に遡ることはない。 換言すれば,富山深海長谷は最近に生じた断裂であり,発達の初期の段階にあるものである。
この海谷は,その最南部を除き,ほぼその全長にわたって,本州の巨大なリフト系である大地溝帯〔フォッサ・マグナ〕に一致している。
古第三紀末期(23Ma)に本州で始まった地殼の伸張力:,現在でも,日本海の海底で続いているのである。 〜 』
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日本海域研究所報告,第12号,97〜103頁 「日本海の地質図」
ソ連邦科学アカデミー極東科学センター太平洋海洋学研究所(ウラジウォストク)
イ・イ・ベルセニェフ,イェ・ペ・レリコフ著 柏野義夫・桑野幸夫*訳
" https://kanazawa-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=29620&file_id=26&file_no=1 "
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