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( 「山の民」はフィクションの可能性もあって史実にはないかもしれませんが、 画面に映った急峻な山地は、なにかしら記憶がありました。)
・ 日本の地史をたどる時、日本海対岸のシベリア/朝鮮/中国について、私は知識を持ち合わせていない。
手持ちの本で唯一、「水墨画」画集に、中国の地図があって、
そこには奇岩奇景の山「桂林」と「黄山」が、水墨画の聖地として紹介されていた。
図1: 表紙
図2: 「桂林」と「黄山」の地図
図3: 水墨画に描かれた山々
・ 地図に添えられた桂林/黄山の説明と、水墨画家(岩崎巴人氏)の文から、地形地質に関する部分の抜粋。
「桂林」『 2000年以上の歴史を持つ桂林市の市名は、
市内いたるところにキンモクセイの林があることに由来する。
典型的なカルスト地帯で、近くの激しい変動で石灰岩の海底が突き上げられて台地となり、
それが長い年月をへて浸食され、今日の奇怪千万な形となり、
〜 「桂林の山水は天下に甲たり」との定評がある。 』
「黄山」『 安徽省の南東部にある黄山は、山水の名勝として名高い。
その名からして単独の山と考えられやすいが、
蓮花峰、天都峰、光明頂を主峰とする72山からなる山々の総称である。
〜 全山至るところにそそりたつ岩があり、その岩を割って松がはえている。
〜 また、ふもとの湯元からは温泉が湧き、寺や廟も多い。
奇松、怪石、雲海を「黄山三奇」と呼び、それに温泉を加えて「黄山四絶」とも称される。 』
・ 岩崎さんの「桂林と黄山の幻想」より、地形地質関連部分の抜粋。
『 〜 黄山や桂林にしても、古代の海底の地殻変動による隆起による山々であるから、マグマによる火山とは違って起立し出現した山容に特徴がある。 〜 桂林といい、黄山といい、いかにも中国的で、また規模が大きい。〜 』
・ この地図を見て、私は思いました …
… 低角度で侵入した日本海隕石の進行方向に朝鮮半島があり、
さらにその進行方向の先に、黄山と桂林がある。
( どうしても、そこに結びつけてしまうのは、私の性か?)
( そう思って見てみるからなのか、
離れている「桂林」の山容は、比較的円みがあるように思え、
反対に、近い「黄山」は、高く尖って鋭角的に思える。 )
もちろん、私も、中国の地殻変動と、地質年代のデータがあるわけではないので、全ては単なる妄想です…
( 山容が急峻だからといって、変動地形とはかぎらない、
紀伊半島の「橋杭岩」のように、下から貫入してきた変性花崗岩が、もともとの地層が浸食で取り除かれて、結果的に、急峻な岩体の塊として残ったのかもしれない。 )
・ 変動地形はともかくとして、映画「キングダム」に映し出された「山の民」の、お城や風景は、図3左の急峻な山の途中に建物が配置された景色そのものに見える。
( 中国を舞台にした映画を見て、
地殻変動と隕石落下の光景に思いをはせる…、
そんな私は、ほとんど「ビョ〜キ」かもしれません?
日記をご覧いただいて、お仲間が増えるとうれしいのですが… )
<注> この本は、美術的な水墨画の画集で、地質学的な考慮はされておらず、 地質や変動地形の科学的表記を目的としていないので、あくまで参考です。
水墨画だけでは、現実感がわかないので、下記 Youtube 観光動画なども見てみると、 この中国の(今は観光地)の山々が、どのようにして作られたのかが興味深い。
( 金比羅山本殿までをざっと500段として、その120倍の階段って… 中国の「山の民」おそるべし… である。)
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関連動画URL:
【TBS世界遺産】黄山(中国)〜6万段の階段 天空の聖地〜
" https://www.youtube.com/watch?v=cx-q6M9gPjc "
No. 12 黄山【航拍中国】 ( ※ オススメ です )
" https://www.youtube.com/watch?v=0n5zR7iyU_o "
中国旅行 桂林 「漓江下り」 観光船のデッキから見る水墨画の風景
" https://www.youtube.com/watch?v=zCh4sH9fBs8 "
いつも興味深く拝見しております。
変動地形に着目されるとはお目が高いですね。
狭義には一活断層レベル(良くご存知の根尾谷断層とか)から、広義には数億年単位での地球史レベルまでとても奥が深いですよね。
考えだすと夜も眠れなくなります(;^_^A
コメントいただき ありがとうございます。
・ 「考えだすと…」は、おっしゃるとおりで、突然真夜中におきだして、思い付きをメモしたりして、6月以降は深夜徘徊の常習犯です。
・ 日記拝見していて、腰痛たいへんそうですが、お仕事とはいえ厳しいですね。
( 私の「肩」の時は、完治までに1年半かかりました。 時期的に無理をしてはいけない時期と、無理にでも動かさないといけない時期があるように感じます。)
肩はかばってでも歩けますが、腰はそうもいかない気がしますが…
お体ご自愛ください。
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