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「日本の地質」岩波地球科学選書1992年、
石原舜三さんの、第4章「花崗岩と流紋岩」のまとめの中で、
「東北日本と西南日本との性質の差」についての記述がありました。
( 手元に置いて、何度も読んでいるのに、見過ごしか?
たぶん、はじめのころでは、書かれている内容が理解できなかったのでしょう。)
・ 原文まとめ部分の抜粋
『 〜 白亜紀の東北日本では非対象変化が不明瞭であるが、
それが認められる場合には太平洋側へ磁鉄鉱系が増加し、
西南日本と逆向きである。
この性質は、数多くの並走する南北系の横ずれ断層、
(カルクアルカリ岩系に混在するアルカリ岩系の問題などを含めて)、
未成熟な島弧における深部割れ目に沿う火成活動として説明された。(図4.19)
すなわち、白亜紀の東北日本は白亜紀の西南日本と異なった構造的な場にあり、
第三紀中期にかけて接合した(Ishihara、1978)。
この説明はあまりに空想的であるかもしれないが、
白亜紀深成活動を取り扱う場合には、
東北日本と西南日本との間に性質の差を認めなければならず、
原因を説明しようとした1つの仮説である。 … ( 石原舜三 ) 』
図1、図2: 第4章 まとめと、図4.19
図3: 花崗岩類の分布図 より(左)現在、(右)接合前「 makobe 変造 」
・ これまで単なるシロウトの思い付きだった「東日本のハの字開裂、第3紀接合」が、 専門の先生の書籍に書かれていて、とても心強く思います。
( 先生も文中に「あまりに空想的…」とかいておられます。
私も6月の始めに思い付いた時はそう思いましたが、今では、実際そうだったとの、確信に変わりました。)
・ これで、足踏み状態だったストーリが、第3紀の接合を経て、
伊豆諸島の衝突から現在まで、繋がった気がします。
( となりのトトロの「夢だけど…夢じゃなかった」的な心境です。)
・ 次は「これからの日本列島に何が起こるか…」未来について、追ってみたいと思います。
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参考書籍: 「日本の地質」岩波地球科学選書 勘米良、橋本、松田 編者 1992年
第4章 花崗岩と流紋岩 ( 執筆 石原舜三 )
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