日本海の謎：　地殻に空いた（直径８００ｋｍの）大穴

2022年08月09日 13:02【新：日本と日本海の地史】全体に公開

・　これまで「東日本の地質の謎」や「日本海成因の謎」を紹介、解明してきましたが、今回の、ベランの海底地形図から、日本海と千島海盆を合体させたパターンで全てを描き直ししていきます。

図１：　ブランズフィル海峡と日本海の「事件」
　（　「日本海の黙示録」島村秀樹著　１９９４年　より　）

・　この本は、日本海と状況が類似している、地球の反対側の南極の西にある海峡を、　海底地震計を軸に、海底を計測してきた、島村先生の何年にもわたる、研究の様子が描かれています。
　そこには、プレートテクトニクスの考え方を適用してもなお、「謎に満ちた海」と言っておられる、　海洋地球物理学者である島村先生が、現場で格闘しながらデーターをとり続けてこられた記録が書かれています。

・　プロローグでは、　旧ソ連の日本海とオホーツクの海洋研究や、
　1973、1989年の、米、英、独、仏、日、共同研究での海洋掘削等、調査がすすんでもなお、　日本海についての根本的な「謎」は、未解決のまま…　　と、解説しておられる。

　（　もうこのころから「２０Ｍａの日本海開裂」は、強烈なイメージとして植え付けられていたようです。）
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図２：　ベランの海底地形図から、日本海と千島海盆を合体

・　「隕石で地殻に穴が開き」そこに海洋プレートが流れ込んだ結果とみれば、このシンプルな図が示す「日本海」が、謎でなくなる…

（　クレーター直径の推定が８００㎞、（隕石直径８０㎞）、
　浅い進入角度から、千島海盆を起点に日本海までの２４００㎞のき裂。
　…　は、まぎれもなく、世界最大規模のクレーターです。）　

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