日本の地史：　日本地質学会　福井県周辺の地質についての文献

2022年10月31日 08:15【新：日本と日本海の地史】全体に公開

日本の地史：　日本地質学会　福井県周辺の地質についての文献

・　名前を聞いただけで、硬（固？）そうな感じのサイトですが…

（　中には「地質あるある４コマ漫画」があったり、コラムがあったりで、　親しみやすさを醸し出す努力も？　見られるサイトです。）

＞　日本地質学会 e-フェンスター > コラム > ：
" http://www.geosociety.jp/faq/content0056.html "
「　福井県西部地域の地質について　」石渡　明（東北大学東北アジア研究センター）（2012.6.13）
" http://www.geosociety.jp/faq/content0388.html "

＞　地質あるある４コマ漫画「人間行動学的古生物学」：
" http://www.geosociety.jp/faq/content0198.html "　　
　地質マンガ目次：
" http://www.geosociety.jp/faq/category0009.html "

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・　今回は「日本地質学会のサイト」のコラム「福井県西部地域の地質について」より。
　福井周辺の「ジュラ紀付加体の玄武岩やチャート」についての文献から、身近な日本の地質を勉強です。

（　引用の原文のままが基本ですが、今回は要点のみ箇条書きにしてみました。　素人の改変は望ましくないので、ぜひサイト原文をお読みください。）

＜　要約　：　参考文献等を除外してかってに解釈＆省略しています。　＞

①　「夜久野（貫入）岩類」と呼ばれてた大島半島の岩石は、　オフィオライト（海洋地殻と直下マントルの層状火成岩体）」とも呼ばれる。　
　（　オフィオライト　＝　マントルのかんらん岩類，地殻下部の斑れい岩類　）

　（　夜久野では、地殻上部の玄武岩類や堆積岩類が下から上へ重なる厚さ8 km以上の岩体で、　　約2億8000万年前（古生代ペルム紀前期）に当時の島弧・縁海系で形成され、　　直下の「ペルム紀付加体」や、その下の「ジュラ紀付加体」に衝上している。）　　

②　付加体は主に当時の海溝に集積した「砂岩，頁（けつ）岩，チャートなどの堆積岩」よりなる。

　（　古生代後期の海洋地殻の「変質した玄武岩類（流紋岩や頁岩を伴う）」の上にあって、　北側鋸（のこぎり）崎周辺には「玄武岩質の枕状（まくらじょう）溶岩」や「集塊（しゅうかい）岩」が見られる。

③　南東側の「おおい町宮留（みやどめ）の赤礁（あかぐり）崎」周辺の海岸には，　「ペルム紀赤色チャート層」に衝上する「夜久野オフィオライト」の破砕されたマントルかんらん岩がよく露出している。

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・　勝手に補足：

　地殻を大きく、大陸地殻と／海洋地殻に分類すると、

　（　大陸地殻　＝　花崗岩主体で、そのほかの堆積岩／変成岩からなる。「火山性の玄武岩等はのちの活動から」）

　（　海洋地殻　＝　海嶺から生まれた玄武岩と、海山列の火山から生まれた玄武岩に分かれる。）

・　海嶺海嶺から生まれた玄武岩マグマと、海山列の火山から生まれた玄武岩とでは、その組成が異なっていて、　それぞれの発生源、上部マントルから生じるものと、下部マントルから生じるものの違いから分かれると考えられる。

（　福井県の若狭周辺の玄武岩は、これらの玄武岩の内、どんな形でうまれてきたのかを考えてみたい。）

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・　地質図（２０万図）中の緑表示の玄武岩（岩自体は黒っぽい）の説明では、

　形成時代：　古生代、石炭紀～ペルム紀
　岩相　　：　玄武岩
　付加体区分：　（前期・中期）ジュラ紀付加体

となっていて、
数億年前の地殻上部の玄武岩類から上に、石炭紀～ペルム紀形成の堆積岩の地質が、ジュラ紀に付加体として積み重なったもの…、と解釈。

（　これが、ジュラ紀付加体の美濃丹波帯である、奥美濃の美山や坂祝の地層にも、Ｐ／Ｔ境界や、Ｋ／Ｐｇ境界の地層が見られることにも表れている。　）

・　私が地質の勉強を始めるきっかけとなった、
美山での「ジュラ紀付加体の地層に、Ｐ／Ｔ境界の地層がある」不思議や、
日本で「ジュラ紀の美濃帯と、ペルム紀の秋吉台の地層が、つながっている」と感じた、付加体の世代の疑問などが、最近は（少しだけ）わかりかけてきたように感じます。　
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2022.11.01　追記：

・　地質図はあくまで地表の地質でしかなく、地殻は（大陸地殻でも海洋地殻でも、地層全体を立体的にみれば、ジュラ紀付加体であっても、それより下には、ペルム紀の地層や、数億年前の玄武岩類の地層が重なっている。

（　実際に人の力で掘削して、直接分析できるのは、１ｋｍぐらいまでが限界であって、海洋プレートで全体の１０％、大陸プレートなら２％ほどでしかない。）

2022-10-28 次の目標：　また一段階アップ、

2022-11-01 地球科学：　「地質や年代の図」

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