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地質図(5万図)等では、ごく一部の断面図が載っているが、
地球科学的な資料では、ほとんど平面の地図か分布図しかない。
( 平面図の資料しか見ていないと、地球科学史を手探りしていく上で、 これを無視していては、疑問を解決できない、なくてはならない重要な要素と(私は)考えます。)
< 前回日記の追記 >
『 地質図はあくまで地表の地質でしかなく、
地殻は(大陸地殻でも海洋地殻でも、地層全体を立体的にみれば、
ジュラ紀付加体であっても、それより下には、
ペルム紀の地層や、数億年前の玄武岩類の地層が重なっている。
( 実際に人の力で掘削して、直接分析できるのは、1kmぐらいまでが限界で、 海洋プレートで全体の10%、大陸プレートなら2%ほどでしかない。)』
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図1: 海洋プレートの年代図
図2: 太平洋(海洋プレートの)古地磁気
図3: 東北日本周辺の古地磁気
・ みなさんは、図1での65Maの黄色のエリアとそれ以前の色の境界は、 どちらも垂直に切り立った接合面で、地下深いマントルまでしきられていると思っておられるでしょうか?
・ 私は、海洋も、各年代の層が下から上に積み重なって何層にも重なっていると考えています。
( 65Ma以前の玄武岩が、北西方向に移動しながら広がっていて、 そこに、65Ma以降の海洋地殻(北米の西の海嶺(マグマの井戸)から、 東に向かってわき始めた結果、
太平洋上で古い北向きの地殻と、新しい東向きの地殻が、直角にぶつかる接点を想像してみると…
きっと、古く重い地殻の上に、軽く新しい地殻が乗り上げていく様子が想像できます。
この衝突が続いた後は、黄色の新しい地殻の下層に、それ以前の地殻がある、複数の年代の地層となります。 )
・ 地層の原理として、古い地層の上に新しい地層が、水平にかさなっていく。( そのあとの地殻変動は別と考えます。)
( また、65Maから活動し始めた後も、古くからある北向けのマグマの井戸はそれ以前と変わらずに、 マグマを供給しつづけていくと考えると、 下層は北向けで、上層は西向けの、異なった方向への流れが、衝突後も継続している可能性もある。)
・ 図2では、海嶺の左右に並んだ縦縞の磁気模様が有名ですが、
先のほうでは、縦じまの模様の下に、横じまの古い玄武岩地殻が重なっていても不思議ではありません。
( 海底のあるところでは、上層の新しい縦じまと、下層の古い横じまが、 上と下で交差しているところがあるかもしれません。)
現実に、L字形だったり、Y字形や、湾曲しているところはあるし、全く縞模様が読めない地域もあります。
( 海底地形図の、海嶺や縞模様の移動方向と、全体としてのプレート移動方向が異なってみえるのも、 この海洋プレートの年代の異なる階層構造が生み出す結果を表しているように(私には)見えます。)
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