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( どんな調査のデータから、この結論にたどりついたのかの勉強です。)
図1: 「【地球発見】日本海はどう出来たか」能田 成 2008年 ナカニシヤ出版
図2: 目次
図3: 日本海の地層年代(図5-9)と調査ポイント(図5-8)を画像編集で勝手に並べたもの。
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・ 説明の図は、3か所の堆積岩や凝灰岩の下の玄武岩層上部数百mの、サンプルの年代判定の図です。
・ 説明にある「下に新しいもの」の成因にも興味はあるが、
それより歯がゆいのが「サンプルの少なさ」「玄武岩のほんの上部だけでこれだけの変化があるなら」
「もっと掘り進めば、さらに古い玄武岩層の可能性もある」とは思わないのだろうか。
( 海洋性玄武岩で10km、大陸性プレートなら花崗岩主体であっても、厚さは海洋性の数倍はある。)
・ 海洋プレートが一枚岩だとゆう固定観念を除けば「上から下にかけて年代は過去にさかのぼる」
( サンプルのその先に、1億年より古い地殻があってもおかしくないのに、その点にはふれていない。)
・ サンプルの少なさには、政治的な境界や、技術的限界、現地環境が調査困難なことも記述されている。
・ 太平洋の海底では(地磁気と放射性年代によって)、かなり詳細な年代で色分けされた海底地図を見かけるが、 これもあくまでも地殻表層の話しで、最下層までの状態はわからない。
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・ 諸説ある日本海と日本列島の地史は、海外のシンプルな地層と違って、
複雑な成因と、変性、風化等が重なっていて、
とくにこの本の、サンプルポイントは
接合時の圧縮と変性を大きく受けたグリンタフ帯の日本海沿岸部のようです。
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過去日記:
諸説: 日本海形成7つの仮説のなかには、隕石原因説ありません? 2022年03月22日
" https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-265093 "
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