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この2000年の間、反転はしていないまでも、地磁気の方向について短周期的な変動が思いのほか多いことを感じます。
( 前回の「タイムトラベル」の例は「現代のみなさんにとって」空想ギャグでしかありません。地磁気の向きの変動が、思いの他大きいことは、感じていただけると思います。)
疑問点は他にもあります。
点線が示しているのは、平均値です、
平均値は全体の大きな傾向は表すのに適してはいますが、
あくまで補助線であって、その補助線に目をとらわれていると、細かいところが見えなくなるデメリットもあります。
250〜750の500年間の点(個々の分析値)に注意してみると、 250年のピークは東40度、300年の最低値は西10度、750年の最低値は西30度と、最大で70度の開きが在ります。
もしも岩石に記録された磁北の向きの変化が、台地の移動や回転を表すならば、 ほんの500年の間に、西南日本が(+40〜−30まで)移動(回転)したことを表しているのでしょうか。
・ これらの個々の数値は、分析の単なる「バラつき」か?、
もしくは、サンプル採取場所の向きが異なっていたからでしょうか。
「バラつき」とみるか「場所の違い」とみるかで、
解釈が大きく変わってきます。
・ 500年の間でさえこの様子なのに、地磁気が数百回も反転している30Ma〜160Maの間では、詳細な強弱や、向きの変動は、分析数値にはあるのでしょうか?。
( 普通目にするのは、北向きか南向きかを白/黒の縞模様( 赤/青もあり )です。)
・ 古地磁気の向きデータで判断するしかない「現代のみなさんにとって」、その残留磁気の向きから想像された、西南日本と東日本の30〜15Ma開裂が、まるで既成事実のように定着していることは、残念です。
( 固定観念をいったん除外して「外からの視点」で見つめることで、今までみえなかった、地史の矛盾が見えるようになってきます。)
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図1: 地磁気の変動「地球」岩波地球科学選書 上田誠也・水谷仁 編 1992年
図2: 日本の時代 (ネットより拝借)
図3: 生物年代表、地磁気反転データ、隕石データ、相関表。( makobe 作 2022/11/16 )
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同日追記:
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