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( しかしながら、反転とまではいかなくても、磁北の向きやその強さは、けっこうビミョウに変化し続けている。)
・ 双極子磁場(北と南を示す主成分)は、100年あたりで5%減少する… とあるが、
2000年で「0%」にはならない、
どちらかといえば、放射性物質の半減期的なイメージで、
半減期10億年の物質なら、20億年で25%、30億年12.5%と、どこまでいっても無くならない。
( 双極子磁場の軸の動きは少なく、0.05度/年、の西へ向かう歳差運動をしている。)
・ 非双極子磁場(双極子磁場を取り除いた残りの磁気異常成分)については、
固定された成分と、移動する成分に分けられていて、
移動する方(移動性磁場)は、0.2〜0.4度/年 で西に移動している。
・ これらの数字は、比較的緩やかですが、もっと短いスパンでも結構変動している。
図1: 西南日本の地磁気偏角。(0〜2000年)
図2: 双極子の強度変化。(8000年前〜2000年)
( 両図とも「 地球 」岩波地球科学選書 上田誠也・水谷仁 編 1992年 )
【注】 グラフ1から、鎌倉時代なら、東へ30度、
タイムトラベルで山歩きするときは、
コンパスと地図は、それぞれの時代補正が必要ですが、
200年前(江戸時代)なら、磁北は真北なので、補正なしでいけます。
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関連日記:
地磁気の非双極子とは! 2022年 05月 25日
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-270348
5月は、ネットで「地磁気」の勉強です。2022年 05月 23日
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-270214
少し前の日記と思って探していたら、半年経過してました。
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同日追記:
・ タイトルが誤解を招きそうでしたので、変更しました。
・ 地磁気とは違う話しですが、昔は電波を反射する電離層にも、
普段はないが(太陽黒点活動の影響で)、たまに気まぐれで現れる高い高度の電離層、(=スポラディックe層)なんかがあって、
普段は直接波しか届かない非力なローカル無線局でも
「eスポ」発生となると、海外からの波がとびこんできたりすることがあったと記憶している、電離層も、磁極も、オーロラも、全て変動を伴う自然現象でしかない。
( 「eスポ」の記憶は半世紀も前の話しですが、
プレートの移動速度でさえ、永遠に一定でなく、加速したり減速したりを繰り返しています。)
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