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「大量絶滅」と地磁気逆転の相関について、以下の表記がありました。
原題: THE SPINNING MAGNET The Forece that created the modern world - and could destroy it
写真1: 表紙上部のみ拡大
写真2: 表紙と帯の全体
( 私の個人的な注目ポイントを、箇条書きで抜粋。)
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第20章 「海底の縞模様」より、部分引用
『 〜 過去250Maにわたる地磁気の記録から …
・ 地磁気の逆転が100万年に、2〜3回の頻度で起こっている。
・ 超磁極期(=逆転が長期間全く起こらない時期)が2回起こっている。
・ 過去90Myでは、逆転の頻度は高くなっている。
※ エクスカーション(逆転寸前の状態)は、逆転と比べて10倍の頻度で起こっている。
( エクスカーションの時期には、「双極子磁場」が不安定になる。
磁極がふらふらと赤道のあたりまで移動して、またもとに戻るような動きをする。)
※( 最後のエクスカーションは4万年前で、
これが、ネアンデルタール人が絶滅した時期と一致する。)
〜 』
第27章 「放射線のホットスポット」より、部分引用
『 〜 1960年代研究者の「地磁気逆転」説の暗示するもの。 …
・ 「地磁気逆転」は生物種を絶滅させたり、変異させたりすることで、進化に影響を与えたのか?
・ それは物理学を超えた形而上の問題だった。
〜 』
『 〜 研究者がデータをさら掘り進んでいくと、…
※ 2度の「大量絶滅」の発生時期が、
地磁気逆転のテンポが急変した時期と重なる。
( 最初の大量絶滅は、ペルム紀末にあたる250Ma、生物種の95%が 〜
2度目は、白亜紀末の65Ma、恐竜を死滅させた、
どちらの大量絶滅の前にも、地球磁場が数千年にもわたって変化しない「超磁極期」があったが、この2つの大量絶滅にはさまれた期間には、地場は何度も逆転している。 〜 )
※ この科学的探究は、過去6億年にわたって動物の「科」の数の変化を示す指標を、「地磁気逆転」のタイミングと比較するとゆう方向に進んで、「イアン・クレイン」はそのあいだにおどろくほど高い相関関係があることを見いだした…
〜 』
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・ 大量絶滅と地磁気逆転の相関について、書かれたこの本を読んで…
(私感ですが)「地磁気逆転と大量絶滅の相関」だけでなく、
その延長上の、隕石落下起因の因果関係の結果として、
LIPs、大量絶滅、地磁気反転、ホットスポット、
海嶺のマグマ上昇流、異常気象等の、
数々の事象が発生した可能性を考えています。
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同日追記:
・ タイトルとサブタイトルの訳が物足りない気がします、タイトルでこの本のイメージが変わります。
訳者(熊谷玲美)さんの、タイトルとサブタイトルが裏表紙にありました。
:『 地磁気の逆転 』 地球最大の謎に挑んだ科学者たち、そして何が起こるのか。
※ もしも、私が直訳で邦題をつけるとしたら 〜
: 『 揺らぎ回る地磁気 』 今ある世界を創造し…、そして破壊しうる「力」。
でしょうか。
※ さらに表紙で異論があるとすれば ( ピンクの丸の中の文 )
『 「チバニアン」の重要性が理解できる!』 は、不要と思いますが、
いかがでしょうか?
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