「 今ある形から、プロセスを想像する。」
( 「ハワイと天皇海山列」の海山の年代と、基盤地殻の年代の矛盾や、
周辺に年代が西側では古いのに、東側は比較的新しいのはなぜ…? )
( 南太平洋ではなだらかにむきを変えているのに、
ハワイは鋭角で折れ曲がっているのはなぜ…? )
( 古地磁気の示す年代の向きや、地形や断層の示す向きが一致しないのはどうしてか…? )
・ 一枚板のプレートイメージではとうてい説明のつかない、複雑な動きをしているのが、 現在の太平洋の海底地形と古地磁気の様子です。
・ 私が思い描く、ハワイ海山列の変遷を図にしてみました。
図1: (左): 天皇海山列(80〜40Ma)
(右): ハワイ海山列(40Ma〜現在迄)
< 補足 >
・ 80〜40では、北西に向かって直進
・ 40Maからは、従来の北西に移動しながら、
西向きの流れを受けて、西むきに変形していった。
・ 40Ma以降の新しい海山は西北西向きに作られていった。
図2: 南太平洋の海山列
図3: 太平洋全体
< 疑問 >
・ 南太平洋の海山の、北の階段状の地形(中央海台)も、始めはまっすぐにつながっていたのではないか…? 後からの東からの階段状の新しい地殻の流れに押されて、変形した結果の現在の形になったのでは…?
( もしハワイの定説のように、海山や海台の向きが、その時の太平洋全体(プレート)の移動方向を示しているのなら、 このギザギザができた時代に、プレート全体の移動方向が北向けになったり、西向けになったり、を繰り返したのか…? )
・ 太平洋の地史は、次々と新しい疑問が出てきて、興味が尽きません。
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