|
|
------------------------ 序文から
◎ 岐阜県西部,舟伏山地域の美濃帯ジュラ紀メランジュにはペルム系海洋性岩石を主とする孤立岩体(舟伏山岩体)が分布する.
〇 岩体は舟伏山層,天の河原層,初鹿谷層の 3 つの層序ユニットからなる.
〇 これらは海洋島起源の玄武岩に伴い,互いに同時異相関係にある.
(1) 舟伏山層は下部より高有機質・暗灰色の層状石灰岩,塊状・無層理の灰白色石灰岩,塊状・無層理の灰〜暗灰色石灰岩からなる.
〇 石灰岩の大半は生砕性で,多くは海山頂部の静穏なラグーン内の潮下帯上部で堆積した.
(2)天の河原層は玄武岩質火山砕屑岩と石灰岩角礫岩からなり,海山上部斜面での崖錐堆積物である.
(3)初鹿谷層はチャートと砕屑性ドロマイトで特徴づけられ,海山の山麓から周囲の大洋底を覆った深海相である.
〇 砕屑性ドロマイトは浅海域から深海のチャートの堆積場に流入した重力流堆積物である.
◎ 舟伏山層は上部シスウラリアン統〜上部グアダルピアン統,
天の河原層は上部シスウラリアン統,
初鹿谷層は上部シスウラリアン統〜上部三畳系に対比される.
------------------------------------------
( 上記序文の説明でさえ、わたしには用語が不明で分からないところがいっぱいなので、ぜひ原文をお読みください… )
図1: 国土地理院3Dマップ
( 舟伏山から、初鹿谷、天の河原、中越、日永岳方面を望む)
図2: 同じ国土地理院3Dマップで、地質図(5万図)を重ねたもの
( 上とほぼ同じ 右:円原、柿野方面 左:根尾方面 )
・ 前回資料と合わせて、舟伏山脈を中心に、西(根尾大須側)と、東(美山神崎円原側) の地質について、詳細な地質調査結果と両者の違いが記されています。
主要な、石灰岩、ドロマイト、チャート、玄武岩質火山砕屑岩と石灰岩角礫岩が重なりは、 すべてが、海洋性の堆積物と、海洋海山(海底火山)の玄武岩で出来ている。
( 付加体のメランジュなので、大陸からの砕屑岩も、間に入る。)
・ このことから、西南日本の東とはいえ、ほぼ日本島弧の中央に位置する奥美濃の山奥の美山地区が、 そのルーツは、はるか太平洋のかなたの赤道周辺のホットスポットから生まれた海底火山が、 数億年かけて、サンゴ礁を育て、長い時間をかけて移動、今現在の日本の骨格となっている。
( 日本のほとんどが、付加体で構成されていることを考えれば、なんとゆう時間スケールの大きさでしょう。)
・ そしてこのことが、今現在の常識である、時間スケールの小さな(2000万年)単位の発想である、 「20Ma以前は、日本海も日本列島もなく、日本列島はユーラシア大陸の一部であった」
とゆう一般の常識設定と、まっこうから相対する、大きな矛盾です。
( そもそもが、東北日本は北米プレートなのに、いつユーラシアから乗り換えたのか? )
( 現時点で諸説あるが、どれも的を得ていない、つっこみどころ満載のテーマです。
それぞれの日本の大地が、いつごろに作られて、いつごろにどっちからやってきたのか。
これが、ちゃんと理解できる説明がなされるのは、まだまだ先になるのでしょうか。)
------------------------------------------
参考URL:
舟伏山地域の美濃帯海洋性岩石の層序と年代 佐野弘好 山縣 毅
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/126/7/126_2020.0013/_pdf
中田裕一の「飛騨美濃山語り」
http://www.hidatakayama.ne.jp/yamagatari/index.html
海底火山だった舟伏山
http://www.hidatakayama.ne.jp/yamagatari/yamagatari/katari/funabuse.htm
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する